今日は鈴鹿サーキット内にある「
鈴鹿サーキット交通教育センター(STEC)」で開催されているドライビングスクールへ参加してきました。
最近はスピードにも慣れて走るペースが速くなってしまい、無闇矢鱈に飛ばしてたらいつか事故りますからね。。
運転の基本となるブレーキング、コーナリングを勉強したくて前から気になってたのですが、ちょうどよい日程があったので参加しました。
STECで開催されているクルマのスクールはいろいろとありますが、今回はそのベースとなる「
中級ドライビングチェックコース」に参加です。
このコースではドライビングをチェックし自分の運転技術の確認を目標として1日のカリキュラムが組まれています。
10時に集合しまずは教室でスケジュールの説明などブリーフィングを受けます。
今回は20台前半ぐらいから30台半ばぐらいの12名(だったかな?)のメンバーが集まりました。
講師はベテランっぽい方と若手の方の2名が指導にあたってもらえるようです。
そしていよいよ実習へ。
まずはドライビングポジションの説明からです。
シートの調整の仕方からハンドルの握り方・回し方など基本から教えていただきます。
シートの合わせ方としては、
・前後調整はジャンプして着地した際の膝の曲がり具合になるように。
・背もたれは可能な限り起こす。
・腕を軽く曲げてハンドルの上部に手首があたる。
・ハンドルの角度はメーターの視認性に影響を与えない程度でなるべく低いほうがよい。
だそうです
普段の運転姿勢に比べるとかなり窮屈な感じですが、この位でないと体が安定せずフルブレーキを掛けたときやハンドルさばきに影響が出てしまうそうです。
実際にこのあと運転してみると確かに今までよりもハンドルが回しやすいです。
こうしろと言われるだけでなく理由も分かりやすく示してくれてとても理解しやすかったです。
そして実際にクルマに乗り込みます。
ちなみに今回のクルマはホンダのシビック(AT)です。
この中級コース専用にレーシングカー並みのデータロガーシステムを搭載(値段がシビックをもう1台買えるぐらいだそうです)しており、自分の運転操作がデータとして確認できるようになっています。
他のコースでは自分のクルマを持込で受講したりもできるので、今後ステップアップして147でも受講してみたいですね。
話は戻って午前中はコーススラロームです。
パイロンで仕切られたジムカーナのような道をスムーズに走る練習です。
ここで大事なのは、
・視線をコーナーの先に置く。
・ブレーキを掛け、緩めながらハンドルを回していき、回し終えたところでブレーキから足を離す。
などですが、これがなかなか難しいですね。
かなり狭いS字や直角カーブなど急激にGを掛けないよういかにハンドルをスムーズに回すかが求められます。
繰り返し走ってると視線を先に置く大切さが分かってきますね。
視線が近いと行き当たりばったりな操作になってしまい、スムーズさが失われてしまいます。
1時間ほど練習して休憩を挟み、今度は周回路を使ってデータロガーを実際に使用して計測します。
スタートして約70キロまで加速し、ブレーキを掛けて前輪に荷重を掛けて180度旋回するという練習です。
ここでも講師が外から無線やメガホンでブレーキが早い・遅いやハンドルの切り方など的確な指示を出してくれてよく見てるなぁと感心です。
ブレーキを踏むタイミング、踏む量、緩めるタイミング、ハンドルを回すタイミング、回す量、コーナー出口に向かってアクセルを踏むタイミング、量。
たった一つのコーナーを曲がることに対してこれらをいかにバランスよくスムーズに行うか。
なかなか安定せず難しかったですが、何回も走りこみうまくいったときはとても気持ちよかったです
昼食を挟んで午後からはブレーキングについてです。
まずはABSを動作させいかに最大踏力でブレーキペダルを踏みつけるかです。
ちょっと強めに踏み込めばペダルがゴトゴト言って一応ABSは掛かりますが、それでは駄目で本気でクルマを止めるには本気でペダルを踏み込まねばなりません。
それがデータロガーで一目瞭然です。
その次に目印のパイロンを置いてそれにあわせて踏力一定でクルマを止める練習です。
ブレーキの立ち上がりはABS掛ける際と同じくらい早く、減速中はグラフの線が真横になるように一定の力で踏み続けるのですが、これがまた難しいですね。
どうしても普段の運転のようにショックが無いように踏み初めと終わりを滑らかにしようとしてしまいます。
また、どうしても減速が足りないと思って途中で強くしたり逆に強すぎて弱めたりと一定にするのはかなり難しかったです。
計測値の通り、踏力は一定にすることができるようになりましたが、踏み込みの速さが遅いのが課題ですね
最後は安全デバイスの体験ということで「追突軽減ブレーキシステム」を体験しました。
これは前車に接近すると警告・警報が鳴り、さらに接近し衝突が回避できないとシートベルトを巻き込んで危険を知らせたり、自動でブレーキを掛けて衝突時の衝撃を低減するものです。
スポンジ製の障害物に向かって走りシステムを動作させましたが確かにこれは有効なシステムですね。
わき見してたりボーっとしてたりした時に前が急にブレーキを掛けてヒヤッとした経験が何回かあるし、皆さんも1度や2度はありますよね?
今はまだ高額なオプションですが、今のABSやエアバッグなどのようにいずれは標準装備となるんでしょうか?
というわけであっという間の1日でしたが、運転についていろんなことを知れて充実した時間となりました。
ブレーキングにコーナリング。ただブレーキを踏むのとハンドルを回すだけでなく非常に奥が深いものだと理解できました。
さらにステップアップした「中級スポーティドライビングコース」や滑りやすい路面でのコントロールを目標にした「中級スキッドコントロールコース」が気になりますね。
お金は掛かりますが、運転のステップアップのために早く挑戦したいです