勝手に

チャンバー理論をまとめる前に気分転換で自分で出来るライトチューニングでも書こうと思います。
FSは持っている人が少ないしパワーを上げるとミッションが壊れ易いのでYBを基準に説明します。
まず、YBの場合はロータリーバルブなんで排気ポートだけをやってもあまり効果が期待出来ません。
なので ライトチューニングならロータリーバルブの閉まるタイミングをバルブの外周で1センチ分遅れる様にカットします。
予備を揃えてからやるといいでしょう。
次に掃気の高さをピストンの上死点から30~31ミリ下がった所から開く様にベースパッキンを
アルミや銅などの金属で作って高さを調整し(多分1~2㎜程度)、上げた分より0.3ミリ引いた厚み分シリンダーの上面を面研します。1㎜程度ならヘッドでも可
そしてピストンの下死点に合わせて掃排気ポートの下側を削り、排気ポートの高さを上死点から22ミリで開く様に
排気ポートの幅を上側だけ25ミリ程度に広げ逆三角形っぽく研磨します。その時、上側は平らではなく80R位のアールを付けて角は6R以下にはしない様に
以上で100㎞/h位は出るでしょう。
※注意点
①
上記以上の事をして13000rpmを上回る様にするとロータリーバルブとアウターローターが壊れます。
②
排気ポートも肉が薄いので上げ過ぎると穴が開くのでベースパッキンで調整します。アルミや銅の板は2枚重ねで使用しても平気です。
③
掃気ポートの上側を削るのは難しいので止めましょう。
④
排気ポートの高さは下死点から19㎜以上、幅で26㎜以上は可能ですが専門知識が無いと壊れます。
⑤
ポート研磨をしたら必ず開口部の面取りをしましょう。
チューニングに必要な工具はベースパッキンやロータリーバルブを作るのに彫金等で使う細かい刃の糸鋸と
穴を開ける為の鉄鋼錐とドリル。ポート研磨に使うヤスリ、ルーターなど。シリンダーの上面を削る耐水ペーパーです。
どれも日曜大工センターで買える安い物で十分です。
YB以外の2stエンジンでもクランク角度やパーセントに置き換えれば通用しますけど7ps以上有るなら無意味かも知れません。
あくまでもYBのライトチューンなので。
因みに更にパワーが欲しいならチャンバーを付けたりロータリーバルブの閉じ側を更に少しづつカットするといいでしょう。
低回転は吹けなくなって行きますが‥‥。

Posted at 2009/05/13 23:00:40 | |
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