S30 S2000純正シート装着
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
うちのZ
嫁の評価は、「臭い、うるさい、乗り心地最悪、利用価値ゼロ!」
なかでもシートとシートベルトは決定的で、「腰痛い、疲れる、ムシロ」などボロクソに言われています。
確かに、破れもなく見た目は問題ないS30の純正シートですが、さすがに半世紀近く前のものなのでホールドはクタクタです。
おそらく内部のウレタンがヘタっているのだと思います。
いつかはウレタン張替えをしたいと思っていました。
ところが最近知り合いになったハコスカさんの助手席に乗せてもらってびっくり。
HONDA S2000の純正シートが装着されているのです。
昔からのハコスカ乗りの方ですが細かいことに拘らず便利なものや現代車の使えるものを使って楽しんでおられます。
自分もなるべく元の姿を維持したい気持ちはあったのですが既に車高調も付け、人から見たら「ただの改造車」に成り下がっているので、切りよくシートを交換することにしました。
2
当初は定番のレプリカバケット?やレカロも考えましたがピンと来るものがありません。
ネットでS2000の純正シートを見てみると意外と手ごろな値段で売られているではないですか。
同じホンダのビートに転用される方が多いようですね。
一番の気がかりはシートを交換して座面が上がらないかということです。
調べてみると純正シートの中ではロードスター、S2000などはかなり低い部類にあるようです。
あんこ抜きの情報もあり簡単に調整できそう。
シートレールも単純で取り付けがフラットです。余分な足を切り取れば取り付けれそうです。
ネットでみる限りそこそこ綺麗なシートがあったので即ゲット。
写真は加工後の完成品です。
3
シートレールの幅は480mmなのでステーを作ればすんなり収まりそうです。
ということで早速改造。
S2000純正シートを分解しベースフレームのみ取り外します。
車体に合わすとやはり取り付け用の足が邪魔で、それ以外は若干の車体側の修正で取り付けが可能です。
コンパネに取り付け位置を正確に写し取り作業を行います。作業はすべてこれが基準になり冶具でもあり作業台にもなります。
まずはベースフレームから余分な足をドリルとサンダーで切り外します。
取り付け用のステーはホームセンターで5mm×38mm×1800mmの鉄のフラットバーを購入。そのままホームセンターの高速切断機を借りて480mmを2本、残りは100mmに切り分けバリも落としてしまいます。
コンパネ作業台にパースを並べステーとなるフラットバーにセンターラインや取り付け位置・穴あけ位置をケガキます。
ケガキはプロが見たら卒倒しそうですがノギスを使いそのまま線を引いてしまいます。
4
あとはコンパネ作業台に木ネジで位置を決めてそのまま仮溶接。
作業台から外して本溶接を行います。これを左右分製作。
溶接は超へたくそですがしっかり溶接できています。
あとはサンダーで整えステーに8mmの取り付け穴をあけてやります。
5
この状態で車体に合わせてみると思った以上にピッタリ。やはり冶具があると正確にできます。
前後スライドするとシート側のレールの部分が当たります。
これは最初から分かっている部分なので当たる部分をバイスグリックで挟んで曲げてやります。
カットまでしなくても曲げれば何とかなります。
あとは塗装しシートを組み上げ取り付けだけです。
完成したシートを取り付けてスライドしてみると若干スライドレールが当たるようなので修正。
シートベルトは問題なく巻き上げ可能です。
6
座った感じは以前Z32に使っていたRECAROに似ています。革の表面材質は同じで中のウレタンが厚めな感じです。ウレタンはもうちょっと薄目でもいいかな?
気になっていた座面も40mmくらい上がったように感じますが天井までは余裕があるので今後シートのあんこ抜きで対応していきたいと思います。
嫁は「座るところが高くなったね。硬いし。うーーーん」 まぁ、多分OKなんでしょう。
RECAROとまでは言いませんし、そこまで本気になる必要もないので安く遊ぶにはこの位のシートがいいのではないでしょうか?
7
車体への取り付けは元々取り付け穴をそのまま利用します。
後ろ側の縦の板の部分にスライドレールが当たりますので少し曲げています。
8
ちなみにネットでこのシートを他車に流用されている方も多いのですが、ホームセンターで数十円で売られている金具を使って固定している方がおられます。
楽しみ方は人それぞれですが、命が惜しかったら手間と時間はかけた方が良いかと思います。
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