【突発的旅行日記　なーばすぶれいくだうん編②】

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『17：30』

津島オフの楽しかった年明けのひと時から、一月は早くも後半に差し掛かろうと
している・・・、時が過ぎるのは、本当に一瞬の出来事である。

また

歳を重ねるほどに、「時間というものはあっという間に過ぎ去っていく物だ」と
その身体に否応無しに刻み付けられ、それは無意識下に痛感していたはずである。





だというのに・・・。





高速道路の路側帯の外で救援を待ちつづける刻が、まるで
10年も20年も賽の河原でひたすら石を積み上げる子供の如く、際限なき時間のループに
巻き込まれてしまったかのように永く感じられる。

携帯で時刻を確認すると、救援のTELから未だ30数分しか経過していない・・・。



「寒い・・・。」



否応無しに吹き付ける風は、それこそｱﾙﾌﾟｽの山頂付近を登山する者に比べたら
緩やかな冷風なのかもしれないが、ただひたすら助けを求め待ちつづける身には
苦痛以外の何者でもない・・凍てつく風上に背を向け、じっと佇む。


あたりは、釣瓶を井戸の底に勢い良く投げつけたかのようにみるみる漆黒に包まれていき、
先ほどまで開けていた視界には、走り過ぎる車のテールランプが赤く尾を曳いて流れていくのと
規則的に明滅する、ちびとろ号のハザードが見えるだけになってきた。


この暗さでは、さすがに三角停止表示板のリフレクターだけでは心許無いと思い、
発煙筒に着火し、車両の更に後方の路面へ置いてくる。
そして、ゆらゆらと揺らぐ鮮やかな緋色の炎をぼんやりと見つめながら
ほんの数分前のやり取りを思い返す・・・。






・・実のところ、ブロー直前と直後にR氏と電話でやり取りをしていた。

普段はやらないが、「エンジンブローをした」というような短い文章で
携帯から、みんカラのブログも更新していた。

今回のトラブルでは、すわ！パニック！と言うような慌てふためく
行動も感情も別段起こらなかったが、やはり内心は
不安な自分の心情を誰かに知ってもらいたい・・と考えたのであろう。

しかし、寒さゆえにコメントのレスポンスを確認する余裕は無いのが現状であった・・・。



そんな中、みんカラ友達のN氏から一本の電話が入り、お見舞いの言葉をもらった時は
不覚ながら、目頭が熱くなった・・・。

そして同じくブログを見たK君からも電話が入る。しかし・・その内容は思いもよらない物であった・・・。




-⑥-へ続く（ｪ？ﾏﾀﾞﾋｯﾊﾟﾙﾖ？(・∀・)ｱﾏｰ！）