ちびとろのブログ一覧

ﾊﾞﾝﾄﾞﾒﾝﾊﾞｰの一回目のオーディション当日。


店舗の改装は既に終わり、真新しいｷｬﾊﾞｸﾗの店内には


見渡す限り楽器を手にした男男男！ｷﾞｬｱｧｧｧｧ━━━━━━(ﾟДﾟ|||)━━━━━━!!!!!!


適当に其々のパートをかき集めて即席のﾊﾞﾝﾄﾞを作る。
ﾔﾊﾘ一番多い応募は、ギター＞ﾍﾞｰｽ＞シンセ＞ドラムス　となるために
人数の少ないパートは、何回か繰り返し担当してもらう事に。

審査員は、社内の音響スタジオの
・チーフプロデューサーさん
・ショーの総合プロデューサーさん
・店舗の店長
・支社長
・営業の本部長
・そして俺・・。(-∧-；)　ﾅﾑﾅﾑ

でもって3曲ほどの課題曲をこなしてもらうのだが、ショーの方針として
「J-POPオンリーで女性Voの曲」という鉄則が・・・。

まぁ、面接の際にその趣旨を説明した時点で辞退する輩も凄まじく多くて
今集まっている応募者は
ある意味、演奏するジャンルにﾎﾟﾘｼｰを持たない連中が集まっている状態とも見えた。。逆を返せばﾌﾟﾛ根性があるってことなのかも？

まぁ、そうは言っても、好きな楽器を演奏できて時給1300円で練習している時間もお金が出るのですから
夢のような仕事だと思ったはず・・ｵｲﾗがその立場なら間違いなく思うｗｗｗｗ多少自分の趣旨と違う曲目でも
一日働けば13000円貰えるんだから・・・こんな美味しいﾊﾞｲﾄは無いと思う。




肝心のオーディションであるが、やはりなんというか
趣味でやっている人と、ある程度仕事で演奏した経験のある人とでは格段の差がある。

おいらは楽器は演奏できないが、一番の要は、「お客さんが聴いて違和感が無いこと」であるから
審査する人が楽器が出来る必要は必ずしも無い。

出だしでとッ散らかるギター・走ったり遅くなったりﾑﾗﾑﾗのドラマー・ｺｰﾄﾞを間違えまくるシンセの人とかがいるかと思えば
某六本木の有名Jazzクラブで演奏していた事のある、テクニックと安定感の素晴らしく調和したｷﾞﾀﾘｽﾄとかｽﾀｼﾞｵﾐｭｰｼﾞｼｬﾝだったﾄﾞﾗﾏｰの人とか
逸材もちらほらｗ

結果、4人構成のﾊﾞﾝﾄﾞが3ﾁｰﾑ選出される事になったのでした。


て、12人？12人の面倒もｵｲﾗが見なくちゃいけないの？(・∀・；)))))ｱﾏｰ

募集の仕方がセンセーショナルだった為か

反響が凄かった・・。

当初、店舗全体の応募対応の電話回線は1つしかなかったのであるが
募集が掲載された当日から、回線がパンク状態＠ｗ＠

急遽、回線を２つ追加し

・普通の女の子の応募
・ショーメンバー希望の女の子の応募
・ﾊﾞﾝﾄﾞﾒﾝﾊﾞｰの応募

の３回線で対応することに・・。

ｵﾗの担当のﾊﾞﾝﾄﾞの応募だけでも、一日に３０～５０～時には１００件近い電話があり
都度、書類審査の為の履歴書を送付して欲しい旨を伝え電話を切る作業・・。

これだけで既に疲労困憊モード
帰宅してからのﾋﾞｰﾙが美味いんだなｺﾚがｗ
閑話休題・・




続いては、送られてきた書類を、経歴と音楽的に何をやれるのかを
書類から判断し振り分ける作業が延々と続く。

限られた文章の中で「熱い何か」が感じとれなければ、無情にも書類審査で落ちるのである
。

まぁ、厳しいけど、応募の数が多すぎるので致し方ない処置です・・。
それでも、本気の芸能系のオーディションに比べればﾏﾀﾞﾏﾀﾞ甘い対応だとは思いますけどね・・。

そして、面談・・。

とはいえ面談の審査員がおいらなので、ほぼ雑談（ｺﾗ）
目つきが怖い人と、あまりに口下手な人はココで弾かれています・・（だって何話していいか・・ｵﾏｴがﾀﾞﾒﾀﾞﾛって突っ込みは無しでｗｗｗ）

さぁ！
これに受かれば、いよいよ演奏のオーディションであります！


課題曲の楽譜と課題曲のMDを配布して２週間後のオーディション当日を待ちます！

さて、店舗のほうは放って置いても形になっていく。


機材は、音響設計してくれた業者と数度の打ち合わせで
よりPA向けの機材に変更した。


そして



一番の懸念は



人材である・・。


もとより、ｷｬﾊﾞｸﾗであるからして主役は「キャバ嬢」の娘さんである。

それについては、慣例に従って募集媒体で募集すればよい。

しかし

ショーの要になる「唄を歌う娘ッコ」も、キャバ嬢を兼ねなければいけない・・。
そして、その曲を演奏するバンドの人員をどうするの？と言うところの結論が
見出せないでいた。

つまり、ショーに出れて、接客も出来る娘を探す事と
楽器を演奏できる人材を集めなければ話にならない。

数度にわたる企画会議の果て導き出された答えは・・・。
















どっちも求人募集誌で募集しよう！


だった・・ﾏｼﾞｯｽｶ(・∀・；)ｱﾏｰ



当時都内で有名どころの募集媒体と言えば
○ｎか、FR○M－A・・

ｿｺにデカデカとﾊﾞﾝﾄﾞﾒﾝﾊﾞｰ募集！と掲載したのである（嬢のほうは略します）


広告代理店も、ﾊﾞｲﾄ情報誌にﾊﾞﾝﾄﾞﾒﾝﾊﾞｰを募集するのは前例がなく掲載してもいいものか判断がし兼ねるとの事であるが、
こちらも先行投資分があるためにもう後に引けない。



無理を承知で代理店の規約を捻じ曲げ

ﾊﾞｯｸの企業の財力を盾に前代未聞の謳い文句の募集を始めたのである。

「新規店舗でのﾊﾞﾝﾄﾞ演奏　ギター・ﾍﾞｰｽ・シンセ（ﾋﾟｱﾉ可）・ドラムスを大募集!　腕に自身のある方　時給1300円」






ｱﾚ・・ﾏﾀﾞ？ﾂﾂﾞｸﾉ(・∀・)ｱﾏｰ

店内の改装は未だコンクリが露出している状態

電気の配線もまだまだ進捗していない。

そこで、店舗の概要を詳しく説明される



内容については後述しますが・・・



当時、都心のキャバ系のお店でｴﾝﾀﾒ展開している会社はまだ数社
それでも、ﾀﾞﾝｽや-ショー中心でどこも似たり寄ったりな展開だった。

当然

企画運営している部門が店舗と別に存在する企業ほど、集客に結びつく
ｲﾍﾞﾝﾄを考える余力がある。

おいらが赴いた先の企業は、まさにｲﾍﾞﾝﾄ分離型の企業の先駆けの会社である




企画力と実行力さえあれば、無限に近い自由度がある会社にみえた。


当時・・というかそれ以前、おいらは音響の仕事をしていた経験から、フリーで音素材の編集を行なう仕事を
本業である電気工事の仕事と並行して行なっていた。

電気工事業を辞めた後も、それは続き、自宅に当時馬鹿っ高いHDDﾏﾙﾁﾚｺｰﾀﾞｰを導入し、
お笑いの卵みたいな芸人のショー用のパッケージを編集したり
HipHopやﾌﾞﾚｲｸﾀﾞﾝｽを踊ってる知人のｲﾍﾞﾝﾄ用の音編集を暇を見ては行っていた。




夜中に数年ぶりに見知らぬ電話がかかってきた理由も、ﾀﾞﾝｽの振付師をやっている知人伝に電話番号を
辿ったらしい。。





で、ｵｲﾗ自体の経験としては中規模程度のホールでPAはやった事がある・・
音素材の加工やら編集やらSEの製作は普通にこなせる程度であるが


バンドのディレクションって？




ﾏｯﾀｸ未知の世界へ足を踏み出してしまった・・・。



まだ続くよー(・∀・)ｱﾏｰｽ

アポイントの日に、上野のとある場所で待ち合わせ。

というか、なんか見覚えと言うか馴染みのある場所・・？
やってきた先輩に連れられ、とあるビルの事務所に赴くと・・

そこは数年前に勤めていた会社の支店だったｗ
支社長に挨拶され、恐縮しながらも概要を説明される。

まぁ、なんというか・・そこの会社って世間一般で言うところの


「ｷｬﾊﾞｸﾗ」



素人の女の子＝キャバ嬢

と言う事である。




とはいえ、当時日本で一番売上のあるキャバチェーン展開している会社なので

スタジオ（本気の音響・録音スタジオ完備）＋ﾀﾞﾝｽﾚｯｽﾝ用のスタジオがあり

ステージで使う衣装は、専属の会社としての「衣装部」が存在するくらい本気なのである。


ｴﾝﾀｰﾃｨﾝﾒﾝﾄ業界の草分け的な存在で
ｴﾝﾀﾒに関する投資を惜しみなく行なう、いたって真面目な企業だったのです。



事情が飲み込めたおいらは、早速勤めている会社の退社の手続きを始める。


だって・・・・。




おもしろそうじゃん？





案内された改装中の店舗では、業者がﾌﾞｰｽに置く音響の機器選択を
していた最中。



図面を渡され、店舗の規模に合った機材の選定見直しを早速始めるおいら。。








ﾓｳﾀﾞﾒだｗｗｗｗｗ









て、まだ続くよ多分。(・∀・)ｱﾏｰ