ホンダのF1撤退を契機に日本のモータースポーツ界が、一気に氷河期に突入してしまった。スズキが15日にWRC(世界ラリー選手権)から撤退したのに続いて、スバル(富士重工業)も16日、今季限りでWRCへの参戦をやめると発表した。こうした激変に業界からは、日本のモータースポーツ界のイメージリーダーを自負していたホンダの「無責任な撤退の仕方が悪かった」と恨み節も聞こえている。
富士重工業は16日、金融危機を発端とした世界的な自動車販売の急速な落ち込みを受け、経営の効率化を理由として、WRCの撤退を発表した。
森郁夫社長は「状況が許すならば続けたかった。F1に比べれば投資額は大きくないが、われわれにとってはかなり大きな投資なので決断した」と語った。
WRCへの参戦費用は年間70億円前後とみられ、400億円以上といわれるF1と比べると少ないが、自動車需要の急速な落ち込みと円高に動揺するメーカーは、長年培ってきたイメージ戦略よりも、なりふり構わぬ止血に走りはじめた。
一方、こうした急変について「ホンダの開けた非常口が、あまりにも大きかったということ。ホンダのF1撤退が、他社にも『なりふり構わずレースから手を引いていい』という免罪符を与えてしまった」と憤るのは、長年、モータースポーツに携わっている関係者。
ホンダは「レースはホンダのDNA」と標榜し、日本のモータースポーツ界の牽引役だと自負もしていたはず。それが英国で雇用していた約700人のF1のスタッフらも投げ出す形で、F1からいきなり撤退した。
確かに長期的な経営判断としては正しいのかもしれないが、それで食べている関係者にすれば「せめて、あと1年の期間限定でもして撤退すれば、業界全体で、こんな急変にはならなかった」といいたくなる気持ちも分かる。
日本では、このほかスポンサーの激減などにより、来季は国内最高峰のフォーミュラ・ニッポンでも参戦台数が今季の20台から15台に減り、国内で最も人気のあるスーパーGT選手権も参戦チームが減る見通し。また、三菱自動車が参戦するダカール・ラリーでも「次は参戦しても、その次はどうなるか全く分からない」(ラリー関係者)との声が漏れてくる。
ホンダのF1撤退で引き起こされたモータースポーツ界のドミノ倒しは、その終点が全く見えていない…。
仕方の無い事でしょうが、長い歴史を閉じる時って悲しいですね。
やっぱり会社のイメージってあるじゃないですか。
WRC撤退でスバルのイメージも変わってしまうなんて思いたくもありませんね。
スバルのWRC復活を期待して応援しましょう!!
本日の総走行距離400km
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Posted at
2008/12/18 21:52:26