年賀状作業停滞中。
気分転換に宛名書きで思い付いた小ネタです。歴史とかに興味のない方には退屈なお話です。
いわゆる
「平成の大合併」で日本中の至る所で市町村の地図や地名が書き変わりましたね。ほとんどの場合、新しい今風の地名や無理矢理くっつけたような地名に変わっているように思われるのですが、馴染みのある地名がなくなっていくことには、少し矛盾や寂しさを感じてしまうことがあります。(岡山県の真ん中に
「加賀郡」なる地名ができました・・。が、百万石でもなければ、片山津温泉もありません。)
そんな潮流にあって、岡国の所在地の地名は
「例外的に」、昔というか遥か古代に戻ったという印象さえあります。皆さんもご存知の通り、主に現在の岡山県と広島県東部を含む地域は古代においては吉備国と呼ばれ、ある時期には大和にも肩を並べる勢力があったそうです。
しかしその勢力故に備前・備中・備後に3分割され、更に備前から美作が分割されました。いまから約千三百年ほど前のことです。その美作国にあった郡の一つが英多郡(のちに英田郡)です。地元では岡国は今でも「英田」で通じます。
さて、最後の滝宮ですが、「滝宮」というからにはこの辺りに滝やお宮があるかと、探してみたら
あるんです。(こういうところが昔からの地名のよいところだと思います。)
まず
「滝」は岡国から少し美作IC寄りのところに
「琴弾の滝」があります。こじんまりとした滝ですが二段になっていて、のどかな風情とマイナスイオンが漂います。
そして
「宮」はこの滝のすぐ近くに
「天石門別神社」があります。全国各地にもありますが、天孫降臨の神話に出てくる神様が祀られています。式内社という社格とされていますし
磐座もあることから、考古学的な由緒がありそうです。
美作という旧国名が復活したことで、岡国の所在地は
「美作市(旧英田町)滝宮」となった訳ですが、少なくとも千年以上も前から、ここは
「美作國英多郡滝宮」だったんです。
長文になってしまいましたが、実は今年このお宮で「岡国、2分切り」のお願いをしたところ、成就させて頂きました。でもやはり
「無事帰る」祈願が一番ですね。
先日
仏式の法事をしたかと思うと、明日には
ケーキを食い、またその数日後には
神社へ初詣・・・そんな私にもご利益がありましたので、皆さんも新年の初走りの際は立ち寄ってみては如何でしょうか。
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Posted at 2009/12/23 14:39:25 | |
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