グレーゾーン

昨日、主治医と運転再開希望のおじさん達と、廊下で話してた時の事

主治医にグイグイ質問してた、おじさんの一人が、今月免許更新らしいんですよ

なんて、運の悪い…

だから、免許の維持にも関わって来るので、必死なんですよね

そのおじさんは、まだ車椅子で、左片マヒ

今は、立ち上がるのが精一杯で、歩く事はできません

このまま、普通に免許の更新行っちゃってから、ゆっくりリハビリできないか？って、言ってたんですけど、見た目が車椅子じゃ…ねぇ…

免許の条件は健常者な訳で、検眼や写真は、間違いなく対面で行うんだから、そのまま車椅子じゃ、更新できないよね？と、主治医

確かに…私位の片マヒなら、怪我してギプスしてたから、まだ動きが少々鈍いんです！的言い訳は利くギリギリと思いますけどね、車椅子じゃ『障害者』として、条件変更されますよね



で、もう一人のおじさんは、タクシードライバー

脳梗塞でも、マヒは残らず、感覚障害だそうで、左手で温度が分からないとか、左足が常に熱いとかなので、運動機能には問題なし

なので、タクシー会社は、いつでも戻って来て、乗務して良いよ！って、言ってるそうなんですよ


でもね、免許更新の申請書の裏って、覚えてますか？


1、過去5年以内において、病気(病気の治療に伴う症状も含みます)を原因として、又は原因は明らかでないが、意識を失ったことがある

2、過去5年以内において、病気を原因として、身体の全部又は一部が、一時的に思い通りに動かせなくなったことがある

以上の他に、全部で5項目あって『虚偽の記載をした方は、1年以下の懲役又は、30万円以下の罰金に処せられます』とあります

私は、1に当てはまらないけど、2には当てはまるんですよ

でも、免許更新でこの条件に『いいえ』を付けたのは、去年の事

去年から、5年以内じゃなく、今から3ヶ月前なので、虚偽記載には当てはまらない

が、道交法では免許取得時と明らかに身体状況に変化が生じた際には、適正相談を受検することが『推奨されています』
平成26年6月に改正道路交通法が施行され、一定の病気等に該当するか判断するために検査の際には、質問紙に答えることを求められます

虚偽報告の場合、上記と同じ罰則だそうですよ


なんだか、結構グレーじゃないですか？

免許更新から更新の間に、過去5年以内ﾅﾝﾁｬﾗの病気をしても、適正相談を『推奨』されてるだけで『義務』では無いんですね

て事は、免許も停止されず、取消もされず、手元にあって、適正相談も強制ではないので、運転しても良いと、判断もできるんですよ


ところがですよ、立場が変われば、違う考えにもなるんですよ

プロであるタクシードライバーのおじさん

その人の車に、客として乗れますか？

安心して、命を任せられますか？

性格かもしれませんが、タクシードライバーのおじさんが、シミュレーターをしてるのを横で見てたんですけどね、全くダメダメ

駐車車両の影から人が出てくるよ！
沿道の店舗からは車が飛び出すよ！
路駐のトラックはドアが開くよ！

傾向と対策を全部教えてあげたのに、ことごとく接触か急ブレーキで｢実際はこんなこと起こらない｣って、言うんですよ

危険回避の訓練で、運転の訓練では無いと、散々アドバイスしてもコレですよ！

性格なのか、病気で短気になってるのか？

私には分かりませんけどね

タクシー会社は、いつでも乗務して良いと言う

しかも、生活習慣病である脳梗塞になって、マヒが無いからと言って、入院中もせんべいバリバリ、チョコをパクパク

｢だって、お腹すくだろ？イライラが一番ストレスなんだから、好きな物食べれば良いんだよ！血圧だって、前よりは低くなってるんだから｣

血圧が低くなってるのは、薬のお陰で、ストレスの為に間食するのも、塩気の少ないものにするとか、考えれば良いのに…

懲りてないって事は、また脳梗塞になりますよ

そして、2度目は1度目よりも悪くなるんですよ！

運転中に再発したら…


もう一度聞きますが、こんなタクシーに乗りたいですか？

乗ってなくても、横から突っ込まれるかもしかれない

歩道を歩いてたら、はねられるかもしれない

運転の上手い下手では無く、業務として人の命を預かる仕事をしているのに、医者の診断書一つ必要無く、体が動くなら乗務して良いよ！と言っちゃう、タクシー会社も、無責任ですよね

でもね、さっきも書きましたが、まだ法律的にグレーなんですよ

てんかんは、大きな事故があって、運転するのに色々改正されましたが、幸か不幸か脳の病気は、まだ明確化されていない

だから、知らない人がほとんどで、運転再開の診断書を書く医者すら、ほとんどいないそうです

だってほら、立場が変われば…ですよ

運転再開の診断書を書いて、その患者が病気とは関係無くても、重大事故を起こした

刑事罰には問われませんが、民事で『なぜこんな人に、運転の許可を出す診断書を書いた』と、訴えられるかもしれないんですよ

医者だって、そんなリスクはおかしたく無いですよね

だから、グレーな法律の影に隠れて、適正相談の事も、診断書の事も、あえて触れない医者が、ほとんどなんだそうです


でも、何かあったら『知らなかった』で済まさせないのが法律で、当事者である私達患者が責任を負うんですよね

怖いですよね～


夕べ、トラックドライバーのおじさんと、この話をしてたんですけどね

グレーだから、運転しても良いんだよね？

でも、てんかんみたいに、重大事故が増えれば、いつか頭の病気の経験者も、診断書の提出が義務化するかもしれないね

そうなれば、今より適正検査は、間違いなく厳しくなるよね

ならば、今はグレーで面倒だけど、キッチリ診断書もらって、ちゃんと許可をもらった方が、後々楽だよね

じゃ、面倒だけど頑張ろうか！

の結論に達しました

皆さんは、どぉ思います？