
8月末より、稲刈りを開始しました。
今年はとても育成状況が良く、7月中旬には下の画像のように花がつきました(例年だと7月下旬から8月上旬)。
穂についた小さく白いものが、稲の花です。
稲刈り前の準備として、まずはオダを作成します。
オダとは刈った稲を干すための竿のことで、竹で作成します。
※全国的には「稲架」(“はさ”と読みます)という呼ばれ方が一番ポピュラーなようです。
僕が田んぼをやっている地域でなぜオダと呼ばれているかは、わかりません笑
田んぼ周囲に生えている竹をのこぎりで切り、縄で組んで作成します。
今年は田んぼの外の畔に、一直線にオダを構築しました。
オダを構築しましたら、稲刈り開始です。
今年ぼくに割り当てられた田んぼは、沢から水が流れてくるためか常にぬかるんでいます。
8月中旬のお盆時期には田んぼの畔を切り開いて水を放出させたのですが、こんな感じでまったく乾く様子はありませんでした。
(この画像は、半分くらい刈った後に撮影したものです)
そのため、ちょっと作業するだけで全身泥だらけになります笑
ぬかるんでいると、稲刈り作業ははかどりません....
刈った稲をその場に置くことができないため、畔まで移動して置きに行きます。
移動する際も足元がぬかるんでいるため、足が取られて時間がかかります。
刈る → 畔まで移動する → 稲束を置く → 刈りに行く →・・・を繰り返すのです。
そのため、今年は例年よりも何倍も時間がかかりました(その分、田んぼを楽しむことができました笑)
9月11日、稲刈りが完了しました。
最終的に、オダは田んぼにも延長しました。
今年は、豊作です^^
稲束をオダに掛けた直後は緑色の稲も目立ちますが、数日もすると熟成された色になります。
ちなみに、一般的な農家さんはコンバイン等の機械で稲刈りと同時に脱穀(稲からモミを外すこと)し、機械で乾燥させます。
なぜ稲をわざわざオダに掛けるかというと、以下3点の利点があるためです。
1. 乾燥させるため(水分量が多いと傷みやすい)
2. 熟成させて美味しさを増すため
3. お米の粒を大きく、太らせるため
なぜオダにつるすとお米の粒が大きく、太るかというと、
・逆さにつるすことにより、養分がモミに下りてくる
・刈られると植物本来の子孫を残そうとする生存機能が活発になり、よりモミを太らせようとする
という理由です。
以下5点の画像は、映像を生業とされている方が撮影したもの。
とても美しい光景です!
お米の自給のために稲作をやってるのですが、この美しい光景の一部を作っているというだけでもやっててよかったなぁ!、と思います^^
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ぼくは、千葉県匝瑳市のNPO「SOSA PROJECT」の田んぼで米をつくっています。
SOSA PROJECTのページ:
https://sosaproject.net/
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Posted at 2021/10/01 18:25:27 | |
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