新たなブログカテゴリとして
「真・伝説の男達」と題し、各回毎にADVAN-MR2に関係のあった重要な人物にスポットをあてて記載していきたいと思います。
第一回の主役はもちろんADVAN-MR2のオーナー兼ドライバーである山本真宏選手
赤と黒のアドバンカラーを纏った美しいマシンを愛機とし、デビューから引退まで改造車クラス一筋で活躍し、常にトップに君臨しながらジムカーナ界を引っ張ってきた第一人者である。
Mr.アドバンやジムカーナ界の帝王、キングとも言われ、V11達成という功績ばかりが言い伝えられているが、決して余裕の万年チャンプであった訳ではなく常に各時代で出現する手強いライバル(中矢選手、遠藤選手、古瀬選手等)との戦いに苦戦し、屈辱を味わいそしてまたリベンジを成し遂げるといった山有り、谷有りのジムカーナ人生であったと思える。
だからこそ応援するファンも皆夢中になり、決してパーフェクトではないその人間臭さやドラマチックな勝ち方に感動してきたのでのはないだろうか。
その他にも「美しい車は速い」の説を地で行くその姿や、プロフェッショナルである事に拘るその姿勢は当時素直に格好いいと思え正にあの時代のヒーローであり、圧倒的なカリスマ性があった。
16才で2輪免許を取得後、ヤマハのTY175でトライアルを始め、その後ラリーをやっていた兄の影響により4輪に転向。その兄から譲り受けたジェミニ1600でラリーにも出場したがその当時所属していたISCCの理事であった高柳氏の提案をきっかけに、ジムカーナに足を踏み入れたのが1979年。その後ISCCのエースを経て”アドバンの山本”が生まれていく。
この時のエピソードについては以前のブログで紹介した
「伝説の男」や
「Mr.ADVAN 誕生の秘密」で紹介しているので是非読み返して頂きたい。
YKで3連覇を成し遂げた93年の
「LAP TIMES」で山本選手はこうコメントしている。「ジェミニ、サニー、MR2も含め、俺は今まで乗ってきたマシンをすべてチャンピオンマシンにしてきた。だから今度のマシンも絶対にそうしてみせる。」
しかし、迎えた94年T2で苦戦をしいられた山本選手は94年の同誌で「95年もこのシャシーで全日本に挑む。まだはっきりとは言えないけど、エンジンを載せ換えて。」
「前にも言ったことがあると思うけど、俺は乗ったマシンはチャンピオンカーにしてきた。だから、このクルマもそうさせたいし、またメカニックとしての大原の意地でもあるんだ。お互い、目標が一致したんだから、もう後には引けないし、引くつもりもない。」と・・・・
そうして誕生したT3(シャシーはT2のものを使用)で見事チャンピオンに輝き、かつての愛車であり最大のライバルであったYK(M1)との真の訣別を果たす事となる。
以前、山本選手にお会いた際に聞いた印象深い言葉がある。
「俺が長い期間現役としてやってこれたのは常に情熱とロマンを持ち続けてきたからなんだ。」
自分が
1988年の関越で衝撃を受けたあの日から既に23年。
このプロジェクトが完結する日はまだ遠いかもしれませんがこれからも情熱とロマンを持ち続けていればいつかきっと・・・
<現役時代のリザルト>
Year Class Pos. Car
1982 CⅡ 1 NGK SHOEI ADVAN GEMINI
1983 D 5 ADVAN SUNNY
1985 D 2 ADVAN SUNNY
1986 D 1 ADVAN SUNNY
1987 D 1 ADVAN MR2
1988 D 1 ADVAN MR2
1989 CⅢ 2 SA ADVAN MR2
1990 D 5 SA ADVAN KYB YK01G
1991 D 1 SA ADVAN YK01G
1992 D 1 SA ADVAN KYB YK02V
1993 D 1 GAIO ADVAN 02V & 03V(R6~R7)
1994 D 4 ADVAN T2
1995 D 1 ADVAN T3
1996 D 1 TRD ADVAN T3
1997 D 1 TRD ADVAN T3
1998 D 1 TRD ADVAN T3 & T4(R4~) ※V11達成!!
1999 D 2 TRD ADVAN T4
2000 D 3 TRD ADVAN T3 & T4改(R1~R3)
2001 D 4 TRD ADVAN MT201
※全日本戦は82年から開始され、年1度の開催であったが92年からシリーズ化。
Posted at 2012/02/11 08:53:31 | |
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