完成品としては手頃な値段で売っていたので、ふらふらっとレジへ進んでいました。タミヤの「1/48 ミリタリーミニチュアコレクションシリーズ」のNo.34。
ミリタリーモデルとしてはスタンダードなサイズ。ミニカーとしては主流の1/43より若干小さいです。実車はほぼ現在の軽自動車のフルサイズ、ジムニーより少しボディは大きく、ホイールベースはむしろ短いくらいなので、トミカやホットウィールくらいのミニカーだったりします。
中国大陸や東南アジアの荒野をも走るために!と、ジープよりもキューベルヴァーゲンよりも早く軍用の不整地走行車、いや世界初の実用四駆として開発されたあたり、流石日本の工業力!と言いたいところ。なんですが、あくまで乗用車として開発され、最低限の物資輸送も念頭になかったスペックなのもまた、旧陸軍らしいというか…。ま、基本形は1934年(昭和9年)の設計ですからやむなし、ではありますね。
また「日本内燃機(くろがね)」がダイハツやトヨタを向こうに回して採用された、というのもちょっと痛快です。エンジン性能を最低限に、シャシーも丈夫で簡便なモノとし、悪路走行に有利な軽さとおそらくは整備のしやすさを選んだっていうのは、少しジムニーにも通じる気がして好きですね。
このミニカーはいつ頃のカタチをモデルアップしているのか明記されてませんが、ハセガワの同車はディテールが似ていて「三期」と書かれているので、コレもそうなんでしょうか。車内外やサス、ドライブシャフト、マフラーなどこのサイズにはオーバースペックなディテール再現がされています。凄いぞ、タミヤ模型。
改良を重ねつつ終戦前までに4,800台近くも生産されながら、国内においては石川県の日本自動車博物館に、最終生産型ただ一台残るのみ…というのが残念。戦後もしばらくは使ってたんでしょうけど、占領軍のジープに駆逐されたんですかね。
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2016/09/26 13:44:35