【読み切り所要時間 約13分+動画】
先日、YouTubeを徘徊していると
映画Cannon Ballに辿りつき、懐かしく見ていました♪
この映画、1、2、3と3作あるのですが、第1作目(当時、中学生?)から
映画館へ全て観に行きました(*^-^)
特に1~3作を通して「美女チームの乗るカウンタックが、警察をおちょくりたおす」という
お約束のオープニングシーンがあり、とても爽快で大好きでした。
これに影響を受け、当時ハマってたラジコンのボディを黒いカウンタックに変えました。
【Cannonball Run1】
【Cannonball Run2】
※ 0:45くらいからご覧ください。
↓
【Cannonball3(Speed Zone)】
そして年月が過ぎ・・・
今からの話は私の若かりし頃の話です。
大学へ進学し、関東に出てきてからの事・・・。
九州から出てきていた友人数人の「夏休みに車で帰省する」という話に便乗し
仲の良かった男女10人ほどで「みんなで一緒に九州まで行こう(*^-^)/」という事になりました。
でもその後、話があらぬ方向へと進んでしまいました。
誰が言い出したのかは不明ですが
「どうせなら競争しないか?(-。-)」
「え?! (゜o゜;) ・・・・」
で・・・
キャノンボールで行こう!となった訳です(^-^;)
内々で話が膨らみ、参加者も18人に増えました。
でも、約1,200kmの距離を1人で寝ずに運転し続けるのは危ないので
男子は2人1組の6チーム、女子は「運転がキツイ~」と、3人1組の2チームとなりました。
「それで・・・賞品?賞金は?どうするん?(^-^;)」と、皆で色々と意見を出し合った結果
全員が1万円を何とか頑張って出し、勝者チームが総取りする事になりました。
当時、貧乏学生だった私には往復のガソリン代、交通費、宿泊代に加え、1万円はかなりキツかった(。・_・。)
でも勝てば18万円、2人で分けても9万円!
当時、私のバイトの月収以上であり、一攫千金!とても魅力的でしたo(^-^)o
ルールは、
「何でもアリ!とにかくゴール地点に早く着いた者が勝ち!」です。
東名高速の東京IC付近の某公園脇に集合
夜10時のラジオの時報と共に全員がスタートし
確か福岡IC?を降りて少し走った所にあったコンビニがゴール地点でした。
その周辺の細かい地図だけは全チームに配布。
そのコンビニ(ファミマだったかなぁ?)で何かを買い、そのレシートの時刻で順位が決定します。
私は友人の初代スープラ、他チームはマークⅡ、レビン、グロリア、CR-X、プレリュード
ちょっと反則のBMWとベンツの計8台だったと記憶しています。
私たちのチームは当日までに色々と内緒で作戦を考えてました(*^-^)
それとなく他チームに様子を聞くと
「無茶して事故ったら、バカらしいから程々に走るよ(*^-^)」との返答。
なので、
「これはイケる!勝てるかも(*゜-゜)・・・」と思いつつ
私も「そうやんなぁ、事故ったら大変や」と相手をけん制しました。
当日、集合場所に集まると、フィルムを貼っていない車でさえ車内は見えないようにしてありました。
皆、中は見せたくなかったようで、その理由は追々お話しします。
みんな口々に
「何、積んでるの??(^-^;)」と聞き合うも
「別に何も積んでないよ ┐(^-^;)┌」としか答えませんでした。
スタートすると一斉にみんな
全開加速!
スタート直後の信号も、数チームは無視して通過(゜o゜;)!
全チームが怒涛の如く高速に乗ってひたすら西へ!
「みんな本気やん(゜o゜;)! 誰や、程々とか言うてた奴・・・」
単にゾロゾロと連なって走るのとは大違い
皆、キンキンの本気モードだったので、驚くと同時に爆笑していました。
当時のルートは単純に東名~名神~中国道~九州道しか開通してませんでした。
勝つために大事な事はスピードを出して走る事も必要なんですが
もっと大切な事があります。 それは・・・
如何に止まらずに走り続けるかという事です(*^-^)
例えばの話ですが、あくまでも計算上の話ですけれど(-。-)ボソッ
10分停車すると、180km/hで走っている相手に対し、30kmの差がつきます。
(。・_・。)これは痛い
そこで、私たちのチームが考えた作戦は
1)ガソリンをポリタンク等に入れて積んでおく
SAのガソリンスタンドを気にする事なくギリギリまで走って航続距離を伸ばし
給油ストップの回数を減らす事。
非常駐車帯や高速路線バス停留所など、何処ででも停車して給油するという事です。
※当時はガソリンスタンドでポリタンクならぬペットボトルにでさえも、差し出せば普通に給油してくれた時代でした。
2)トイレの為のストップを無くす
これは、おしっこ専用にキャンプ用品の空の水タンクを積んでおき、それに出します。
うんこはしないw
ガソリン給油時等で停車した時に、まとめて中身を廃棄w
3)大量の飲み物や食べ物を積んでおく事。
夏場だったので腐らない物を選びました。
かと言って、色んな物を積み過ぎても車が重くなって運転しずらく、燃費も悪くなります。
それに狭くなると車内で済ますトイレも不便。
そんなこんなで私たちのチームは東京~神奈川~静岡と順調に走っていました。
携帯電話も無い時代、相手チームの位置を確認する術もなく
自分たちが「今、何位なのか?」というのは分かりませんでした。
走っていると他のチームが見えてきて、抜いたり抜かれたりを繰り返していました。
他の一般車には出来るだけ迷惑をかけないようにしていましたが
あるチームに追い抜かれるその瞬間
小麦粉入りの水風船を幾つか投げつけられるという攻撃を受けました(゜o゜;)!
フロントガラスや窓にこびりつく、半練り状の小麦粉・・・
ワイパーで拭けば拭くほど粘るので、すぐ完全には拭き取れませんw
否応なしにスピードダウンせざるを得ませんでした。
回復した頃、その相手チームは遥か先へ・・・やられました(-“-;)
小麦粉は他にも数台の車が考えていた妨害品でした。
流石に深夜で他の一般車が全く居ない場所でしか使っていませんでしたが
抜きつ抜かれつを繰り返し、後ろから追いかけている時
小麦粉の煙幕攻撃も受けました。
視界を全て奪われる程ではないですが、スピードダウンは必至でした。
深夜に大阪付近を通過し、私たちのチームは順調に中国道へ。
ここで何気に
罠があります。
この名神から中国道へは「本線道路直進」では行けません(^-^;)
東名←→名神に繋がる時のように、直進のまま自然に切り替わっている形ではありません。
私のような大阪人や知ってる人には問題のない事なのですが
他チームは、ほとんどが関東人と数名の九州人(*^_^*)
しかも、当時はまだナビが付いてる車はまず見かける事のない時代。
やはり何チームかが、この吹田JCT.の罠にかかり、勢いよく直進w
罠にかかった事に気付くのは、20km以上も先の名神終点(西宮IC)に着いてからがほとんどでした。
当時はそこから中国道へ連結する路線も乏しく、1~2時間のタイムロスになります。
私たちのチームは、吹田JCT.でスムーズに中国道に乗るも
そこからの中国道は何故か長く感じました(。・_・。)
そして、岡山県で事故渋滞にはまり・・・
ほとんど動かない状態に(-“-;)
シビレを切らし、私たちのチームは高速を降りました。
地図帳を見ながら一般道を走るも、深夜の山間部なので分かりにくく
「これ、もしかして失敗したかも?(-。-)」と思いました。
数区間を一般道で走り、事故渋滞が終わる地点で高速に復帰。
途中、SAで給油時に、他チームの車が停車してるのを見かけ、横づけすると
「誰も乗ってない・・・(^-^;)アホヤ」
恐らくトイレか何かだったのでしょう。
1人が車に残って交代でトイレに行くより、2人で同時に行く方が自然。
しかも1人ずつの交代で行けば倍の時間がかかるので、2人で普通に行ったのでしょう。
でも、こんな催し物の時に無人で車を放置してはいけません。
私たちは
「これはチャンスo(^o^)o」
そそくさと、4輪すべてのタイヤを
空気が空っぽになるほど抜いてやりましたw
その後も走り続けるも
追い抜こうとした相手チームから、今度はフロントガラスに
スライムを投げつけられ
走行風圧で広がり視界が奪われていき・・・
しかも、ワイパーでは拭き取れず仕方なく失速 & 停車して除去・・・・・(-“-;)
もうキャノンボールならぬ、チキチキマシン猛レースのようでしたw
その後、夜が明けて広島か山口辺りで、覆面さんに停車させられてるチームを発見。
「お先~(*^-^)ノシ♪」と笑いながら九州に入りました。
後に聞くと、他にももう1チーム、覆面さんのお世話になっていたそうです。
何とか無事に福岡ICを過ぎ、
「もうすぐ もうすぐ!」とゴール地点のコンビニへ・・・・
そして到着すると
「あれ?誰も居ない(゜o゜;)!もしかして優勝?」
喜びつつ、コンビニで買い物を終え、レシートをゲット(*^-^)ヨッシャ~
数分すると、BMWの美女チームがやってきました。
しかし、彼女たちは私たちのチームより40分ほど先に到着してたそうで
その時間のレシートも持っていました。
なので、残念ながら2位でした(-“-;)
その後、3時間ほどで全員がゴールして、無事に終了しました。
そのBMWの美女チームの勝因は・・・トイレ対策に
介護用のオムツを装着
ポリタンクのガソリンを私たちより60Lも多く積んでいた。
あとは・・・美女だったからでしょうw
ほとんどのチームがポリタンクでガソリンを積んでいましたが
特殊なホースを自作して、一人が後部座席から給油口へ手を伸ばし
走りながら給油していたという強者がいました(^-^;)
その夜は、打ち上げをし、友人宅や安ホテルなどに分散して宿泊。
翌日から2日間、皆で観光をして帰路へ。
帰りは普通に帰りましたが、その普通に走る方が何故か疲れました(^-^;)
今となってはもう時効ですが
アホな事やってました(-“-;)
事故を起こす事や周りの迷惑など考えず、非常に危険極まりない事を何とも思わずやってました。
社会的責任の無い学生だったからこそ出来た行為だとも思います。
若気の至りという事で・・・(。・_・。)
決してマネはしないで下さい。
交通ルールを守って走りましょう。え?w
今の時代、こんなアホな事する学生、おるんやろか(^-^;)
私の高速ミサイル走行は、このキャノンボールが原点なのかもw