妻の誕生日

大切な人を失った悲しみは経験した者にしか分からないものだと思います。
いくら相手の立場を慮ったとしてもそれは本当の理解にはなり得ない、
だから気安くその気持ち分かる、なんて云っちゃいけないと思っています。

丙は十数年前の小学校の事件で長男を失いかけましたが、
幸いな事にその後精神面に しこりを残す事も無く二十歳を向える事が出来ました。
しかしその時同じ教室の中では八人が狂気の刃を被り、内二人の小さな命の灯火が潰え
更に全校内では先の二人を含め八名もの尊い命が奪われる凄惨な事態となっていました。

そしてそれは、その日を境にそれまでのある学級の子供達の父兄と云う変わらぬ立場であった
それぞれが、被害者の父兄と「遺族」、と云うどんなにあがいても越えることの出来ない一線によって
隔てられてしまう恐ろしい現実を突きつけられた事を思い知らされた一件となったのでした。

どんなに努力をしても報われない事が分かっていても、相手の立場を思いやり労わろうとする気持ちは
常に持ち続けなければならないと考えるようになったキッカケにもなった出来事でした。

長々と駄文を連ねた結果がこれで大変恐縮ではありますが、同じ方向性を持つ気持ちで物事を
捉え様としている人間が周りに居る、と云う事をお伝えしたかった。

取り留めの無いお話しをいたしまして申し訳ございませんでした。m(__)m

丙丙さん、私が妻のブログを書いた時にコメントを頂き、ありがとうございます。

あの事件は悲惨な出来事でしたよね・・・
当時お子さん達を失った方々が周りにいて、丙丙さんも心苦しい思いをされたかと思います。
また直接外傷を受けなくても、その場にいたお子さん達が目の前の惨劇がトラウマとなって、今でいうPTSDですかね？精神的に傷を負われ、癒されてない方がいるのではと思っております。
幸いにも丙丙さんのご子息は精神面にしこりを残すことなく二十歳を迎えられたということで安堵しております。

順番と言っては失礼ですが、自分の祖父母や父母等の年配の方が亡くなるのは、パートナーや子供等の同世代以下の人を失うのと違う悲しみのような気がします。
もちろん先輩方がいなければ自分がいなかった訳ですが、自分が選べないのと違い、自分が選んだパートナーを失ったことは、とてもショックで悲しい出来事でした。

もちろん闘病生活である程度の覚悟はしながらも、薬が効いて病症が改善し、治療をしないで生活が出来るようになるのではと期待もしておりました。
でも昨年11月には医師より宣告を受け、いよいよかと思わざるを得ない状況となりました。

もちろん自分の力で妻の病気を治すことは出来ませんので、励ましたり、患部の毎日の消毒くらいしかありませんでした。
それでも妻からはたくさんの感謝の言葉をもらい、妻にとって夫としての役割を果たせたのかなと思っております。

人と人の別れにはいくつかありますが、やはり死と言う別れを経験した方が近くにいると言うことは心強いですね。
私も何を言っているのか、わからなくなってきましたが、丙丙さんの気持ち、ありがたく受け止めさせて頂きます。

そうそう、今度の金曜日は宜しくです♪