頭を縫った話

歯医者ブログでのドナさんのリクエストにお応えして過去の出来事を書きたいと思います。

あれは小学生６年生のことです。
その日は家庭科の授業があり、内容は料理でした。
当時いたずら好きだった自分は、先生にいたずらをしようと扉の上に四角い木のまな板を仕掛けたのです。
黒板消しならともかくまな板です。
そして一応動作チェックをしようと自分で扉を開けたところ、見事に自分の頭の上に落ちてきました！
黒板消しならともかくまな板の角が頭のてっぺんにです。
「いってー」と言いながらたんこぶを冷やすためにシンクで頭に水道水を掛けました。
なんか違和感を覚えてふと手を見ると、
「げ・・・」
手が血でベットリ。
周りの女子が「きゃぁぁぁ！」
男子が寄ってきて「う、うぉ！パックリ割れとんで！」
そこから先生が来てあわてて救急車を呼びに行きました。
しかし救急車は既に出動済みですぐには来れないと言われ、結局歩いて病院へ行くことに。
（歩いて行くんかい）
病院までの道中、先生にいきさつを話しました。
「お、お前。。。あのまな板先生に落とす気やったんかい。。。おっとろしいこと考えよんな。。。しかし神様はおるんじゃのう。天罰ってまさにこのことや」
（く、、、反論できん）

病院に着いてから傷を見てすぐに縫うことになりました。
（ぬ、縫うって、、、こ、こえぇぇよぉぉ）

椅子に座り、下を向かされます。
傷の周りの毛を剃られます。
そして「頭なので」とかいう理由で麻酔無し。

先生「じゃあ縫うからね」
さ「はい・・・」
先生「きみこっちきて」
助手「はい」

（助手の人かな？）

先生「やってみなさい」
助手「はい」
さ（やってみなさいって、、、）

ズブリ。

（いだ！）
麻酔なしなんで刺される感触がモロに分かります。
しかもめちゃくちゃ痛い。

先生「ちがう。ここから」
助手「あ、はい」
先生「抜いて」
助手「はい」

（・・・は？）

先生「もう一度。ここからこう」
助手「はい」

ズブリ。

（あだ！）

この後もう一回「抜いて」があり、ようやく縫合が終わりました。
全部で５針（実質７針）縫いました。


その日は学校へ戻らず家に帰らされました。

次の日学校へ行くと、家庭科室の扉に「まな板を仕掛けるな」って紙が貼ってありました。



という話です。
ご清聴ありがとうございました。