最近気になっているのが、FR時代のアルファロメオ・スパイダー。
1966年~1993年まで、27年の長きに渡ってモデルチェンジを繰り返しながら生き永らえた、シーラカンスのようなクルマである。
デビュー当時は、後ろ下がりの丸いお尻が特徴的なデザインだった。
映画「卒業」の劇中で、ダスティン・ホフマンが乗っていたことでも有名。
70年代に入って、お尻のデザインが大きく変更される。
シリーズ1の丸いお尻から一転、後ろをスパッと斬ったようなデザインになった。
当時は賛否両論あったようだが、僕はコッチのほうが好きである。トランク容量も増えたみたいだし。
そして80年代になり、通称「アエロディナミーコ」と呼ばれるシリーズ3に進化する。
「アエロディナミーコ」の名の通り、空力を意識したエアロパーツが装着された。
写真は、バブルの頃に良く見かけた「クワドリフォリオ」というグレードだが、ハードトップも標準で付いていたと記憶している。
僕は嫌いではなかったのだが、当時は「折角のオリジナルデザインが台無しだ」とか「厚化粧しすぎ」みたいな評価ばかりで、あまり好意的な意見は聞かなかった。
でも、確かに厚化粧かもしれないけど、この時点でデビューして20年経っているわけである。
どんなにピチピチの女のコだって、20年も経ったら厚化粧しないと人前に出られないでしょ?それと同じじゃないの?
…と思っていた。
今見ると、当時は斬新に感じたエアロパーツもいい感じに旧く見えるので、これはこれでアリだと思う。
90年代に入り、最終型のシリーズ4に進化。
シリーズ3の悪評を気にしてか、だいぶプレーンでクラシックな趣に変わったと思う。
また、このシリーズ4ではパワーステアリングが装備されるようになり、ATの設定もあったことから、ユーザーへの間口が広がったモデルでもあった。
アルファロメオ・スパイダーというクルマ、見た目はスポーツカー然としているが、スペックを見る限り動力性能に期待してはいけないクルマだと思う。
車重は1トンそこそこだが、120馬力程度のエンジンなので、どう考えてもゲキハヤではないだろう。
ただ、ユル~い感じでドライブするのであれば、必要十分な動力性能を備えているとは思う。
S2000に疲れたら、アルファ・スパイダーで流す…みたいなことができれば良いなぁ。
完全に妄想だけど。
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Posted at
2011/05/27 20:24:53