Amazonで予約しておいた「デス・レース」のDVDが、先週末デリバリーされました。
ジェイソン・ステイサムとタイリース・ギブソン主演の、実写版マリオカートと言われる作品です。
ウチの嫁は、マッチョでハゲの外人が大好きなので、鼻血ブ~でかぶりつき状態。
「た~まんね~!」を連発しておりました。(w
今回は、リメイク版のデス・レースではなく、オリジナル版のコチラの作品をご紹介します。
デスレース2000(原題:Death Race 2000) 1975年 アメリカ
00_DVD_Package_1975 posted by
(C)伯爵
ひと言でいうと、後世に残る
バカ映画です。
製作は、あの
B級映画の帝王ロジャー・コーマン!
世間一般には、最低最悪の映画と言っても過言ではない出来栄えですが、僕は何故か好きなんだなぁ。
オープニングからして、低予算の匂いがプンプンします。
01_Opening posted by
(C)伯爵
手描きですか?
誰かがテキトーに描いた絵コンテを、
「ハイ、採用!」みたいなノリで使ったのでは?という疑惑が浮上します。
一応、未来の設定なので、都市部の背景には書き割りを使っていますが、その書き割りのデキがこれまたファンタスティック!
02_書き割り posted by
(C)伯爵
書き割りってハッキリわかりますでしょ?
敢えてわかるように作る「開き直り」がスンバラシイ!(w
しかも、「こんな未来は絶対に来ない」と思うレベルの都市空間。
主演はデビッド・キャラダイン(キルビルのビル役)ですが、「ロッキー」でブレイクする前のシルベスター・スタローンも、ライバル役で出ています。
03_ランボー者 posted by
(C)伯爵
メジャーになる以前からマシンガンを乱射するところなんか、彼の未来を暗示しているようで興味深いです。
しかし、フィスト・ファイトは滅法弱く・・・
04_ロッキーボコボコ posted by
(C)伯爵
この翌年、彼がロッキー・バルボアを演じるとは到底思えません。
さてこの映画、内容は至って馬鹿馬鹿しく、ストーリーをザックリ書くと・・・
------------------------------
2000年のアメリカ。国民は全てが管理された社会に生きていた。政府は、そのガス抜きとして大陸横断殺人レースを企画、国民的人気のスポーツとなっていた。
一方、それに対するレジスタンス勢力も存在し、何とか現政権を打倒し、この無謀で非人道的なイベントを止めさせようとしていた。
そんな中、5000キロ彼方のカリフォルニアを目指して、5台のマシンがニューヨークをスタートした。
------------------------------
どんなに抑圧されているからって、こんなイベントに熱狂するヤツはいるのか?しかも世界規模で?という疑問は残りますが・・・
この映画に登場するレーサー、主催者、マスコミ関係者、観客、どれをとってもバカばっかりです。
でも、あまりのバカさ加減に、ある種の爽快感を覚えるのも事実です。
また、出場しているクルマがどれもこれもイカレポンチで笑えます。
低予算だったせいなのでしょう、1975年当時に買えた中古車に艤装を施していますが、ベース車両がバレバレ。
主人公のフランケンが駆るのは・・・
05_Corvette posted by
(C)伯爵
C3コルベット。
しかし、この艤装と塗装は何なの?
ステゴサウルスがモチーフですか?
ライバルのひとり、マチルダ・ザ・ハンが駆るのは・・・
06_VW_Carman_Ghia posted by
(C)伯爵
VWカルマンギア。
ネオ●チですよ、これじゃ。
クルマは全部ヘンテコですが、東部をスタートし、カリフォルニアを目指すという設定はキャノンボールと同じ。
ただ、その間に人間を轢き殺して得点を競い合うというのが、キャノンボールと異なる部分です。
得点も、年齢や性別によって分類されており、女子は年齢に関係なく男子の10点増し、ティーンエイジャーは40点、12歳以下の子供は70点、75歳以上のお年寄りは性別に関係なく100点という設定。
07_Score posted by
(C)伯爵
ブラックです。
競技車に轢き殺された遺族には、アカプルコのマンション(部屋は2つ)と50インチの立体テレビが贈られるそうで。
スタジオに招かれて、自分の夫が最初の犠牲者になった感想を聞かれる未亡人。
08_widow posted by
(C)伯爵
悪趣味です。
3日がかりのレースなので、各チェックポイントには宿泊施設が用意されています。
寝る前に、出場者が何をしようとそれは自由。
で、フランケンはと言うと・・・
黒いパンツだけでも怪しいのに、仮面と手袋まで装着して、バスタオル一枚のオネーチャン(ナビゲーター)と踊るフランケン。
09_dancing posted by
(C)伯爵
変態です。
とまあ、こんな感じでツッコミどころ満載の映画なのですが、70年代B級映画の「ユル~い」感じはタップリと堪能できます。
とてもじゃないけど、人様にお勧めできるような作品ではありませんが・・・(w
ところで・・・
散々バカだバカだとこの映画を評してきましたが・・・
10_Video_Package_1975 posted by
(C)伯爵
ビデオ版を持っているのにDVDを購入した僕も、相当なバカですよね・・・orz
【おまけ】
リメイク版の「デス・レース」、こちらは超オススメです。
11_DVD_Package_2008 posted by
(C)伯爵
全く期待せずにDVDを買ったのですが、文句無く面白かった。
オリジナルがZ級だとすると、こちらはA級作品です。
同じくロジャー・コーマンが製作総指揮なのに、何でB級にならなかったんだ???
僕としては、刑務所長ヘネシー役のジョアン・アレンがサイコーでした。
12_warden posted by
(C)伯爵
綺麗な顔して、怖いのなんの!
優しい口調なのに、出す指示が半端なく邪悪。
こういう人が、実はいちばん怖いんだよなぁ・・・
こちらの作品、アウトラインはオリジナルと同じですが、一般人を巻き込まない、囚人同士のレースにアレンジされているところが大きな違いです。
2012年にアメリカ経済が破綻
→凶悪犯罪が増加
→既存の刑務所がキャパオーバー
→民営刑務所が設立される
→民営刑務所が営利目的でデス・レースを開催
・・・という設定は、割とリアリティーがあると思いました。
良かったら、ご覧になってみては?
Posted at 2009/04/27 21:47:34 | |
トラックバック(0) | 日記