
以前からネット上に出ていて気になっていた金華湯。
仲間とも話をしていて行ってみたいねと話をしていた金華湯。
ネットを通じてお知り合いになったどろんこな方々の案内で達成できたこと。
この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。
期待と不安
果たしていけるのだろうか。
事前に拝見したオンボードDVDを見て結構行けるんじゃと思ってはいたものの
実際に現地に行けばかなり濃い藪。
流れ落ちた林道。
ブッシュワイヤーや笹薮を跳ね除ける強靭なバンパーを追加装備し同行者と綿密な打ち合わせをした。
現地にて
林道の入り口までは2時間弱。
こちらを4時に出発し6時過ぎには着ける様に向かった。
若干の遅れはあったもののほぼ定刻に到着し、すでに準備を終えていた同行者にご挨拶。
携行缶のガソリンで満タンにしてバイクの方々の荷物を積み込み7時にゲートイン。
10数キロの林道最終地点までは事前に確認してあったのですらすらと走る。
途中はフォトギャラリーを参考にしていただきたく思います。
最初の崩落地点はある意味楽勝だった。
これも札幌某所や近郊の某所を走っていた事によるものだろう。
フォトの中にもある俺が落ちたところ。
アレはどうしようもなかった。
笹藪抜けたらまっさかさまに落ちて逝きやがった
その途中に出てくる3箇所の橋。
あれだけの山中で人工物にめぐり合うとすごくほっとした気分になる。
バイクの方々は見慣れた景色なのだろう。
すらすらと先に行くので景色を堪能する間もなく先を急いだ。
道中の6~7割が断崖絶壁といってもおかしくは無い道。
落ちれば…。
後ろを走る車から無線が入った
落ちる。
右がすっぱり落ちて下が見えないところに左のタイヤが浮くくらいの状態で停車。
右には子供がかがんだくらいの岩に引っかかっている。
すぐさま後ろの車で牽引し事なきを得た。
その後もひどい道は続く。
ヌタ場もある。帰ってきてわかったことだがその泥は臭い。
最終の崩落地点。
完全なシングルトラック。
土木工事を始めた。
剣先スコップとツルハシ。
大きな岩はスリングかけてウインチで引きずり出し2時間ほどやっただろうか
無事に車が通れるようになった。
それでも谷側に流れるので万が一を考えてウインチで引きながら降りていく。
小金井沢川を渡りバイクの方々とさらに開墾する。
そのくらいからかすかに温泉の匂いがしてくる。
岩盤の上を越えるくらいに暖かい温泉が流れている。
到着だ。
桃源郷はあった。
コバルトブルーのお湯をなみなみと湛える湯船。
小雨の中でべちゃべちゃになったので早速入りたい気持ちを抑えて
湯船工事を開始する。
今回は1.6kwの発電機に削岩機。
それでも拡張には時間がかかった。
容積で3倍以上だろう。
陽も傾いてきたので寝床と飯の支度だ。
ある程度用意したところで
プシュッと
皆で乾杯だ。
宴も始まり腹もいっぱいになったところで入浴だ。
雨で濡れ冷えた体にしみる温泉。
きもちぃ~~~~ぃ
入った瞬間、皆が発したこの言葉。
酒を飲みながら入るのも乙なもんだ
汗が瞬く間に噴いてくる。
芯まで暖まるすばらしいお湯だ。
長い道のりだった。
皆疲れていたようなので早めに床に着く。
明けてから
じじいは早起きだ
いつもの癖で早めに目が覚めたがまだ暗かったのでそのままウトウトしていた。
起きるとすでに朝から焼肉をして食べたものもいればパスタを作っているものもいる。
バラエティーな朝食だ。
炭を多めにおこし昨日濡れた衣服を乾かしている。
崖の下の湯も探索だ。
鳳凰の湯といわれる最高の温泉だ。
自分的にはここが一番好きだ。
あぁ天国だ。
川のせせらぎを聞きながら入る温泉。
携帯の繋がらない静かな環境。
さらにその下の大判小判の湯にも浸かった。
帰路
記念撮影をし帰路に着く。
また長い道のりだ。
小金井沢川に手前に大きな石がある。
これが邪魔して勢いがつけれなく登りに一苦労する。
おいらはウインチで上がったが後ろの連中はこの石をウインチでよけたらしい。
すんなり上がってきたようだ。
相変わらずどこが道なのかわからない笹薮を進む次のセクションだ。
チャレンジしたが、上がれなかったので時間をかけたくないと思いウインチで上がった。
上がった時にゴリゴリと腹の下をこする音が…。
走らない。
前後のプロペラシャフトが抜けている。
トランスファのブラケットがちぎれて脱落したのだった。
的確な応急処置をしていただき無事に自宅まで帰れたのは言うまでもない。
その後もセクションが続いたが、行きより帰りの方が早くたどり着いた。
それでも5時間くらいであろう。
とっくの前に到着していたバイクの方々の荷物を降ろし、安着を祝った。
賀老食堂でご苦労さん会
生きていることを実感する。
各自、家族なりに連絡をしている。
そんな話の中で次はいつ行くという話し。
どうしようもない連中だ。
結びに
正直行けると思ってましたが、非常に過酷な道のりです。
それなりの装備品も必要です。
4輪で行くにはジムニークラスで無ければ厳しいかと思われます。
もちろんウインチは必需品。
かなり使います。
今回は8500から10000番のウインチ使ってます。
3000位のウインチでは用が足りないと思います。
お湯はすばらしいお湯で下の鳳凰の湯はイチオシです。
熊の気配はまったくといっても感じられませんでした。
というのもエアコンやヒーターの効いた室内ですからわかるはずもありません。
ですが、確実に奴らはすぐそこにいるはずです。
行ける方は是非行ってほしい。
そうでないと道はもちろん、湯船もなくなります。
たぶん。
それだけ楽しい思いしてきましたが、後は自己責任です。
やれる範囲で行って下さい。
僕らはまた行きます。
最高のロケーションですから
おわり
Posted at 2011/09/30 12:41:57 | |
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