
新型マークX見るのはこれで4回目、試乗は2回目です。
前回は
250Gの標準(減税)グレードの試乗をしましたが、今回は250G Sパッケージ(の、減税グレード)の試乗です。
試乗の前に、いつもつるんでいるレクサスIS250のオーナーの友人を引っ張り出して、ISを運転させてもらって比較をしてみました。
友人のIS250は、2008年モデルのバージョンIって言うレアな(現在は存在しない)グレードで、ホイールは標準の17インチ、レクサスの足回りは年次改良等で結構違いがあるんですが、このISは多分一番柔らかい時期の物です。
まずは前回試乗した標準仕様のマークXの記憶を思い出しながらISとの比較。
加速感
カタログスペックはハイオク仕様のISの方が高いんですが、あまり差はわかりませんでした。
マークXの方が50kgほど車両重量が軽いからかな?
ステアリングレスポンス
う~ん、これに関しても違いはわかりません。
ブレーキフィール
前回マークXを試乗した時、効きが悪いって思ったんですが、ISも同じ感じでした。
じゃあISのあのブレーキダストの量は一体…それともマークXも同じようにダストが酷いんだろうか?
ロードノイズ
あれ?ISの方がうるさいような気がする…マークXの16インチ(多分コンフォート)タイヤに対し、17インチのスポーツタイヤ(ダンロップ SP SPORT MAXX)だから?
静粛性や振動
これもISの方が振動があるような気が…友人のISは納車後1年半、走行20000km以上だから、エンジンマウント、ミッションマウントがやれているのかも。
足回り
これは間違いなくISの方が固いです。
一番柔らかい仕様の友人のISでこれだから、一番固い仕様の初期型のバージョンSとマークXを比較すると、プラットフォームが同じ車だとは思えないほどの差があると思います。
ってな事を友人に対し遠慮なしにつぶやきつつ、ディーラーへ到着。
今回、明らかに買う気が無い事を宣言しているのにもかかわらず、高速道路での試乗(高速料金はディーラー持ち)もさせてもらえました♪
今回の試乗車はSパッケージですが、ホイールは標準の16インチでした。
さて、どんな感じでしょうか…
内装
Sパッケージは内装色がブラック&黒木目調パネルになり、引き締まって見えます。
が、内装が黒くなると、実際に安いパーツは質感の悪さが目立ってしまい、ベージュ内装と比較するとチープに感じてしまうんですよね。
ちょっとお値段以上の高級感って印象がそがれちゃいました。
でも、内容を考えると買い得なのは間違いないと思います。
サスペンション
減衰力可変式のダンパーになっているからか、スポーツ仕様と言っても標準との差はあまり感じませんでした。
コーナーを攻めている時とかは、差が出るのかも?
どちらにせよ、標準仕様でもそれなりにしっかり&しっとりとした感触はあったので、悪くは無いです。
ステアリング
物自体は標準仕様と同じ、スポーツ仕様って事で標準とのフィールの差がどうか期待したんですが、これも差は感じませんでした。
SPORTボタンをオンにしたらどうなるか?
ステアリングレスポンス、サスペンションの固さ共にスポーティーになるらしいですが、自分の感覚が鈍いのか、あまり違いはわかりませんでした。
アクセルレスポンスがクイックになるのとシフトタイミングが高回転よりになるのはわかりましたが。
高速道路ではどうか?
合流帯での加速も、必要にして十分、100km/hでの走行時のロードノイズ、車体の静粛性、安定性も十分以上に感じました。
高速のパーキングにて友人とドライバーチェンジ。
助手席シートでの快適性はどうか?
前回試乗した時、助手席に座った車に興味の無い友人曰く、『妙な硬さがあって痛い』と不満が出ていましたが、自分的には特に問題ありませんでした。
でも、長距離を走るならやっぱり細かな調整機構が欲しいところです。
その後試乗した友人の感想は…
加速感はISよりいいかもしれない。
ISの方が回転が上がるまでの感触が重たい気がする。
サスペンションはISより柔らかい。
静粛性に関しては認めたくなさそうな表情をしていました。
ちなみに加速に関して帰宅後調べてみたところ、ISとマークXとでは最終減速比に差がありました。
ISが3.909に対しマークXが4.100と5%弱ほどマークXの方がローギアードになっているんで、そのあたりがカタログスペックが劣るにもかかわらず加速感の良さにつながっているのかもしれません。
でも、同乗したセールスの話だと、先代のオーナーの感想としては、出足が少し悪くなったとの意見が多いとの事でした。
先代と新型のギア比や車両重量は同じなので、先代との比較だと純粋にエンジンパワーの差がわかってくるのかもしれません。
で、今回の感想なんですが、標準グレードとSパッケージとの30万円の値段差、個人的にはちょっと微妙に感じます。
エアロとか興味無いし(エアロバンパーにガラッと変わるならともかく、スポイラーが付くだけだから)、黒内装も微妙…初代マークX後期型みたく3本スポークステアリングになるのなら良かったんですが。
でも、Sパッケージだとヘッドライト&テールランプがスモーク塗装になるのと、Sパッケージじゃないと革シートをオプション選択できないんで(シートもですけど、革のドアハンドルグリップがカコイイ!)、やっぱり割高かなと感じつつもSパッケージを選びそうです。
最後に、試乗を終えて友人宅に戻った後、友人に自分の135iを運転してもらい感想を聞いてみたんですが、『タイヤの接“着”感が凄くあるね』って言われました。
『それを言うなら接地感だろっ!』って突っ込んだんですが、よくよく考えるとこの『接着感』って表現がBMWのフィーリングには言い得て妙かもしれないなぁと。
なんか路面をガッチリつかんで、ねちっこくゴロゴロ転がる感触があるんですよね。
その分、ロードノイズや振動は大きくなるでしょうが…
このあたりのフィーリングは人によって好みがあるでしょうが、トヨタ・レクサスがBMWと同じフィーリングを目指すのには、それと引き換えに捨てなくてはならないものも多く、そういう点でなかなか難しいんじゃないかなぁと思います。
まぁ、全てのメーカーが同じフィーリングじゃつまらないですし、トヨタはトヨタで、この快適&静粛性が個性の一つである訳ですから、無理に他のまねをせず、今の方向性のままで昇華していけばいいんじゃないかとも思いました。
あ、ちなみにマークXネタは機会があればもう1回くらいやるつもりですw