1年点検の記事の続きです。
先週土曜日に1年点検の予約をして、その時『じゃあ代車の準備しておきますね~』って言われてたんですが、うちのディーラーの代車はいつもティーダ・ラティオ(同じものを10台くらい用意してあるらしい)だったんで、『またアレか…』と思って特に期待してませんでした。
が、ディーラーに行って点検の受付中に、担当セールスがこいつに乗ってきたよコレ!
335i、そしてクーペ、しかもM-Sport!
『2008年モデルなんでDCTじゃなく普通のATなんですが…』って言われましたが、そんなの全然いいです、凄く嬉しいです♪
点検に出した自分の135iの事はほうったらかしておいて、早速乗り込んで出かけます…
っと、最初にドアロックを解除した瞬間から、ショックを受けました。
ドアロックの動作音が135iと比べると全然違うんです。
135iは『ガチャッ』って感じなのに、こいつは『シュルッ』って感じ。
シートのダコタ・レザーに関しても、1シリーズのボストン・レザーと比べて、昔は『表面の生地の素材と、ステッチの位置が違うくらいだろ、樹脂部分の操作系パーツとかは部品共用しているみたいだし』程度にしか思っていなかったんですが、実際にじっくり見てみると素材はもちろん生地の厚み、内部のウレタンの感触とかが全然違って、明らかにお金がかかっているのがわかります。
ダッシュボードの素材とかも1シリーズと比べると遥かにソフトタッチですし、ダッシュボード下部(上部と一体形成ですもんね)、後部座席周りなどもソフト素材になっており、シフトレバー~コンソールボックス周りのパネルも表面が軟化加工された樹脂になっており、遥かにお金がかかっています。
早速スタートボタンを押してエンジンをかけます。
孫の手(電動シートベルト・ハンドオーバー)がシートベルトを持ってきてくれます。
壊れやすいみたいですし、135iに乗っていて今のところシートベルト取り出しに困った事は無いですが、こういうギミックは大好きですw
ディーラーから出て走りだします。
エンジンの回転感は、自分の135iと比べるとちょっと雑みがあるかも?
でも、この車の走行距離はまだ1300km程度でしたし、自分の135iも5000kmくらい走ったあたりからスムーズさが明らかに増していった記憶があるんで、この走行距離ならこんなものかも。
静粛性に関しては、1シリーズと比較すると明らかに静かですが、ロードノイズ、エンジン&排気音共に325iよりは迫力あるんでそんなに静かって感じじゃないです。
少なくともマークXとかの方がぶっちぎりで静かですね。
でも、個人的にはこれくらいの方が心地よいです。
ブレーキフィールは、以前の記憶では335i含む普通の3シリーズよりも135iのブレーキの方が初期制動が若干マイルドってイメージがあったんですが、この個体に関しては自分の135iよりも明らかにマイルドに感じました。
自分の135iのブレーキパッドはガルフストリームさんの赤パッドに交換しているんで、純正よりも更に初期の当たりがマイルドになっているはずなんで、不思議なところです。
そうは言っても、この335iのブレーキもマークXと比べると遥かに制動力は初期から立ち上がりますが、その立ちあがり方がパッドがローターに触れた瞬間にぐっと立ち上がる感じで無く、ソフトに、でもギューっと押さえつける感じだったんで、柔らかいフィールのブレーキに慣れている人が乗ってもスムーズに止まれる感じでした。
う~ん、実際のところどうなんでしょ、この車の個体差なのかどうか、気になるところです。
交差点でステアリングを切って左折。
の瞬間、思わず『おおっ、怖っ!』って口に出して叫んでしまいました。
アクティブステアリングが標準装備な事をすっかり忘れていて、切り込み過ぎました。
以前アクティブステアリングが装備されている525iや740iを試乗した時は、車体の大きさもあってかそこまで切れ過ぎる感触は無かったんですが、こいつは最初の一発はちょっとびっくりしますね。
でも慣れるとステアリングから手を離さずに右左折できるし、非常に便利です。
案の定335iを返して自分の135iに乗り換えて走りだした際は、逆に切り足りず大回りしました(苦笑
ステアリングフィールも、アクティブステアリング無しの135iと比べるとかなり軽いですが、常に路面の感触が微振動?として手に伝わってきて、直進安定性がいいのと相まって安心感があります。
この辺りは、525iや740iを試乗した時も同じような感触を得ました。
自分はステアリングから伝わる接地感が強いのが好きなのもあって、重いステアリングを好むんですが、接地感ってステアリングの重さとかとは別の次元の話なんだなぁと感心した次第。
幹線道路に出たので、アクセルを踏み込んでみます。
う~ん、気持ちいい♪
キックダウンした時の感触も、タコメーターがシュパーンと上がって加速して、いい塩梅です。
加速時にシートに押しつけられて感じるGも、135iのMTよりも強いかもしれません。
MTよりもATの方が低速ギアがローギアードになっているからでしょうか?
シフトアップ&ダウンのスピードも自分が操作するMTよりも速いですし、カタログでの0-100km/hタイムとかは135iのMTの方が335iのATよりも速い事になっていますが、ベストモータリングのDVDとかでのサーキットバトル並にクラッチを瞬間的に蹴るようなシフトワークをしない限り、普通のATの方がタイムも速いような気がします。
減速していくと…
豪快なブリッピングを伴うシフトダウンとかは無いですが、Dレンジでもちょこちょことシフトダウンしているみたいですね。
そして、スポーツATって奴だからでしょうか?やたらとロックアップしたがるみたいで、シフトダウンした感触がタコメーターを見ていなくても体に伝わってきます。
この辺りの感触も、普通のATとして考えると十分良く出来ていると思います。
雑感
335iクーペは135i(AT)と比較すると車両価格は153万円高いですし、M-Sportパッケージを付けると更に差は広がり177万円差になります。
でも、335iには135iではオプション扱いの物が標準装備になっているので、それらを考慮すると価格差は100万円弱ってところでしょうか?
絶対的価格は高いですが、100万円の追加でこの車体と質感を手に入れれるってのは、非常に魅力的に感じました。
アクティブステアリングの感触も、非常に良好でした。
この335iは6ATですが、2009年モデルならZ4の35iとかと同じ7DCTだからもっと気持ちいいでしょう。
でも、今もう一度135iを買う前の状態に戻るとして、もし135iにDCTがあったとしても、やっぱりMTを選び、アクティブステアリングも付けないと思います。
好き嫌いとかの問題じゃなくて、今は古典的なMT&普通のステアリングで楽しもうって意味でです。
これから10年くらいして次に車を買い替える時には、もう自分の好みの車種でMTがラインナップされていないかもしれませんし。
(ホンダのタイプRとかでMTはあるかもしれませんが、ストイック過ぎてしんどいのよね)
そして今335iを買える資金的余裕(資産だけでなくそれなりの収入)があったとしても、MTを楽しみたいって意味が強くて135iを選んだと思います。
でも、10年後くらいになら、この車体とDCT、アクティブステアリングは魅力的だなと思いました。
で、次に車を買う時、いくら車好きだから一般の人より自動車エンゲル係数が高いとは言っても、流石に今みたいに(自分としては)高額な車、これ以上高い車を買うのは無理があるかもなとも思って、最近やたらとマークXの試乗をしまくって国産車の進化に期待してました。
でもね、今の気持ち…うん、頑張って働いて次もBMWを買えるように稼ごうっ。
っとコロッといっちゃいましたw
ただ、試乗中はいい物を貸してもらえたと単純に喜んでいたんですが、帰宅した後にふと気付いた。
これはBMWディーラーの罠なのかもしれない、と。
今はまだ135iを買って1年だから全然そんな気は無いですが、これがだいぶ先になって、車検の前の年の1年点検を受ける際に上位クラスの気になる車を代車としてあてがわれた日には…
車検までの1年間悩んだ挙句、セールスにサクッと撃墜されるのかもしれません(苦笑
う~ん、あやうくBMW地獄に足を踏み入れるところだった(もう踏みいれてる?)危ない危ない(汗