YOKOHAMA ADVAN A08B　285/35R20  

【総評】

A08Bインプレ（街乗り編）


フロント幅拡大による操舵時の抵抗感を懸念してましたが
街乗りレベルでは255と大差ありません。乗ってると忘れるレベルです。
むしろ、交差点での右左折など低速での取り回しは改善されてます。

また乗り心地は突き上げは減少しましたが逆にフワフワします。
モードスイッチのコンフォートだと更に顕著で普段乗りはノーマルで十分だと思います。
バネ下の軽さ（主にタイヤ）から来るものと考えてますがランフラットの安定感が無くなって少し足下がスースーする感じです（変な表現ですがｗ）



ステアリングも軽いです。
かと言って荒れた路面で不要にステアリング取られたりすることもありませんがなんとなく安定感に欠ける感じがします。


重箱の隅突付く感じでインプレ書いてみましたが
街乗りの感触としては満足です。
磨り減ったNR1で走るよりはかなり快適です。
心配事はタイヤバーストぐらいでしょうか。



A08Bインプレ（サーキット編）

2セット使用した後の感想です。

新品から大体FSWなら30分4本分（クーリング含む）ぐらいは
NR1に匹敵する、区間によってはそれを超えるグリップを発揮します。
フロント285の恩恵か安定感もこちらの方が上の感じがします。
縦のグリップは良いですが横のグリップは期待通りではありませんでした。

溝の残り具合という観点では従来の純正DLと比べて磨耗にも強いです。

小雨が降るぐらいのウェットでも走らせてみましたが、すこぶる良い訳ではありませんが浅溝タイヤとしては悪くないレベルだと思います。NR1は論外ですがこのタイヤならば雨の中の高速走行もまあ、可能です。

問題はその先、溝は残っていても磨り減った状態。
グリップの低下が著しいです。純正のDLは磨り減ってもポロッと良いタイムが出ることが有りますがこのタイヤに関しては難しいと思います。
そして、これまでのタイヤ交換スパンであるリヤ：フロント＝1：2の感覚でフロントのみを新品にして走った所、激しいオーバーステア。
新品と五分山ぐらいの組み合わせで走るとバランスが崩れるぐらいのグリップ差が生じる結果になりました。

何が言いたいかと言うと磨り減ってパフォーマンスに不満が出たら4本全て交換する必要がある、ということです。
余程このタイヤが安くならない限りNR1での運用よりも高くつく計算になります。



A08Bインプレ（まとめ）

このタイヤを使ってみようと考えた動機としては
・バーストのリスクはあるもののNR1と同等、それ以上のパフォーマンスを比較的安いコストで運用できるかも、と言う期待。
・タイヤ量販店でも購入可能かも。
・ランフラットは交換できる場所が限られる。その制約からの開放。
・今のR35開発陣にNR1からその先の進化を期待できない。それに引き換えこのタイヤは横浜タイヤのやる気次第で進化の余地がある。

そんな理由からフェンダー拡大（もちろん純正流用）してホイールもそれ用に新調しました。

結果として。
・上記の通りタイヤ交換するなら4本とも必須に近い結果となり結局は高コスト。
・タイヤ量販店で購入可能か某大手のタイヤ量販店（ギンギラギンな人がCMしてるとこ）に掛け合ったら思いっきり嫌な顔されたので購入辞めました。
・街乗りは快適、ただし内圧はしっかり管理しないと乗り心地に影響あり


個人的にこのタイヤがオススメかと言うと

既に前後285履ける状態になってる、又はこの先その予定がある人は一回履いてみる価値はあると思います。
新品で走行条件良ければ良いタイム出るかもしれません。
でも、このタイヤのためにホイール新調してフロントのフェンダー拡大する労力を掛けるならそのままNR1使っていたほうが安くつくであろう、と言うのが自分の見解です。


ただ、現時点でこのタイヤの完成度としては出発点であると思われるので横浜タイヤにはさらなる改良を絶え間なく続けて欲しいものです。
そうすることでリピーターも増えると思います。