2012年12月14日
X5 35dに試乗してみた。
X5というと。。。
個々の装備は先進的なものや技術を投入しているのだけど。車全体としてみる
とわけの変わらん車というイメージ。
SUVなのにオンロード仕様で、ダイナミクス不利なのを無理やり足を固めてグ
リップ確保。。。燃費の悪化はディーゼル投入して埋め合わせ。 死角が多く
て危険な車だが、モニター類を多数装備して埋め合わせ。
今までは全く興味なかった車種なのだが。
320dの最新4気筒のフィーリングの悪さと、アルピナD5の最新6気筒の評
判のよさが、本当に4気筒と6気筒だけの差なのか?を理解するために、
一世代前の6気筒クリーンディーゼル(尿素処理必要)をを搭載するX5が目に
留まったというわけ。
試乗した車は
ダイナミック・スポーツパッケージというオプション付き。315/35R20というあり得ないサイズのタイヤと、スポーツサスペンションが付いた900万ぐらいの車。
とりあえず、山を登るように乗り込んで、眺めのよい運転席に座る。
エンジンをかけると普通にブルンと起動したが、アイドリング時の音はディー
ゼル色は薄く不快ではない。静かではないがうるさくもない。あからさまなデ
ィーゼルのアイドリングサウンドが響き渡る320dとは違う。
ただし、アイドリングの振動は多め。
ステアリングのみならず、シートからもブルブル振動が伝わってくる。最近の
ガソリン乗用車では見られないレベル。
直6って回転バランス良いはずなのだが、1世代古いエンジンなのでこの程度
なのだろうか。。。
軽く加速すると、ディーゼルっぽいカラカラサウンドが聞こえる。
エンジンの回転フィールは、ガソリン直6を”絹”で、ガソリン直4を”木綿
”とすると、”麻袋”か”荒縄”ぐらいかな。
トルクは感じるけど、微振動も多い。
そのあと全開加速や、マニュアルモードでのレスポンスも試してみたけど、
印象は変わらず。トルクフルで実用的な使い勝手は抜群だが、全体的に微振動
が多い。
高圧インジェクターによる精密燃焼制御で排ガスや黒鉛問題が解決されて、
低圧縮比可で高回転まで回るようになって、使い勝手ではガソリンより勝る部
分が出てきたが、フィーリング面ではディーゼルなのは変わりないようだ。
営業さんが
”2000回転も回すとガソリンと変わりません”
というけど。。。
ディーゼルでは日常の95%は2000回転回ってないし。。。。
ただ。。。全般的なフィーリングは320d程は悪くない。
おそらく、同じディーゼルサウンドでも、直6のほうが周期が揃っていて心理
的な心地よさが違うのではないだろうか。。。もしくは遮音の違いかな。。。
それとも大きなトルクが出てるから音や振動のマイナスを心理的にカバーでき
ている?明確な理由は説明できないけど、X5 35dの方が320dより印象が良
いのは事実。4気筒より6気筒というのはディーゼルでも当てはまるようだ。
エンジン以外の話をすると。。
X5のダイナミック・スポーツパッケージ車は、2トンを越えるSUVとは思えな
いようなクイックでキレのよい動きをする。出来の良いスポーツセダンをその
まま車高上げたような運転感覚。8ATは相変わらず気持ちよいキレをもってい
るし、高速でも、ワインディング
でももっていけそう。
この車の存在意義は全くわからないけど、(本来のSUVの目的オフロード性能
じゃなくて)オンロードとして出来が良い車。
欧州の方では、X5には
40d 306馬力 600Nm
35d 285馬力 580Nm
30d 245馬力 540Nm
3種類の3Lディーゼルがあるらしい。
0-100は
40d 6.6 236km
35d 7.4 225km
30d 8.3 216km
日本の35dは、かの地のエントリーグレード30dのことのようだ。
どうせなら40dを輸入したほうがインパクトあるとおもうのだが。
さすがに6.6秒で走ると多少のネガは消し飛んで満足かもしれない。
Posted at 2012/12/14 00:39:57 | |
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