車やバイクが好きな身としてはガソリン価格を気にすることなく走りたいところです。
ところが昨今の物価高によってガソリン価格も高騰しており、気兼ねなく乗るのが躊躇されます。
私が住む地域におけるハイオクガソリンの価格は約\180/L弱となっており、エコカーと比べて燃費の悪いWRX S4には少々キツイです。
そこで原油価格について見てみると下記のような状況です。
(出典:世界経済のネタ帳)
一般的に原油価格を見る際はWTIの数値を見るので、上記のグラフでは青線のグラフを見ます。
これを見ると2000年頃(中国経済発展に伴う需要増加が要因)を境に原油価格が上昇し、2007年、2013年頃にピークを付けています。
ちなみに2008~2009年に急減しているのはリーマンショック、2014年頃からの急減は米中の製造業見通し悪化とシェールオイル増産本格化、2019年の急減はコロナショックが原因です。
現在の価格は2013年頃の高値と比較して安価なはずですが、店頭小売価格は当時と比較して25円ほど高くなっています。この不整合は主に円安が原因です。
そこで、為替の推移について見てみると下記のような推移となります。
(出典:世界経済のネタ帳)
これを見ると2013年当時は「$1 = \97.6」(年間平均レート)だったものが、現在は「$1 = \149.8」で、当時と比較して約53.5%円安になっています。
為替は双方の通貨に対する総量(どれだけ通貨を発行したか?)の比率で表されるため、円安であるということはドルに比べて円の総量が多いということになります。
アメリカはコロナショックの際、国民に多額の給付金を支給するために国債を大量に発行してドルを大量に発行したのですが、(これだけが理由ではないものの)その結果としてドルの流通量が増えすぎてインフレが酷くなり、現在は利上げという形でドルの回収に動いています。
ところが日本は未だ利上げを行っていないために市場に流通する円の総量が減っておらず、結果的に円安になっています。ここで日銀が拙速な利上げを行うと国内景気が減速しかねないため、利上げできません(6月の政策決定会合で少し利上げする可能性はあります)。
米国の方はというと、国の借金が昨年末時点で34兆ドル(!)に膨れ上がっており、国債の利息支払いだけでも莫大な支出が必要なため、本当は利下げしたいはずです。ところが米国内のインフレが高止まりしていること、利下げするということは景気悪化を認めることに繋がり今年11月の大統領選挙で現・バイデン民主党政権に不利に働く恐れがあること、などが理由で利下げできません。
結局、日銀は利上げしたいが出来ない、米国は利下げしたいが出来ない、といった八方塞がり状態になっており、ドル円レートは今の円安ドル高傾向が継続する可能性が高そうです。
上記に加えてOPECプラス(石油輸出国機構)が原油の減産を決めたとの報道も入ってきているため、ガソリンの価格が下る見込みは当面はなさそう。。。
※原油の減産を行っているのは、脱炭素の流れで将来的に原油の需要が低下し、産油国の利益が減少する恐れがあるため、今のうちに減産で価格を釣り上げて稼いでおこうという思惑があるためです。
という訳で、当面はガソリン価格が下る見込みがありません。
こうなると政府にトリガー条項の発動を強く働きかける、あるいはガソリンを節約した乗り方を心掛ける、しかなさそうですね。
車・バイク好きな人にとっては苦しい状況が続きそうです。。。
Posted at 2024/06/03 00:34:52 | |
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