さてETAP-1は、リエゾン429.75km
→SS218.37km→リエゾン6.82kmの
合計654.94km。
リエゾンが長いとはいえ、
初日から650kmはなかなかしびれました。
しかもこのSS、長いロックセクションと3000m級の山越え。
ロックセクションはとにかくパンクしないよう慎重に行きました。
ゴールしたのは23時半ごろ。
ETAP-2は、479.03kmのSSと26.24kmのリエゾン。
2日目は水責めの日でした。
小さな川をいくつも渡り、大きな川渡りもあって、
何とか終わったーとホッとしたのに、
ビバークから数キロのところが、雨で行く筋もの川ができてしまっていて、
しかも、もう辺りは真っ暗。
よく見ると、地元のクルマが水没して助けを求めたりしている。
水に入ったあとは、ただ「止まるな、止まるな」と祈る気持ちで向こう岸へ。
あとから聞くと、エントラントでもここで水没してしまった人がかなりいたとか。
そして今回のハイライトがETAP-3でした。
SS284.73km。
距離が短い日は、たいていハードなルートと相場が決まっています。
この日は私にとって初めてのデューンが待っていました。
デューンの手前からサンドが始まるのですが、
絶対ブレーキを踏まない、ハンドルを切りすぎないなど、
自分に言い聞かせてはいても、なかなか難しい。
菅原義正さんからは、「2日目のあの川が渡れたのなら大丈夫だよ」と励まされていましたが、
数年前は丘のような地形だったデューンが、
地形がずいぶん変わり、丘の向こう側が切り立った急斜面になっていて、
菅原さんは、私たちは「100%戻ってこれないだろう」と思ったそうです。
斜面を登るのも大変でしたが、てっぺんに登りきるまで向こう側が見えない怖さ。
そして登ってみたら、まるで真っ逆さまにも思える急斜面。
心底、びびりましたねー。
そんなときはブレーキを踏むのはご法度ですが、
でもアクセル踏むのは相当に勇気がいります。
距離にすれば10kmほどのデューンでしたが、
途中、登れずに何度かやりなおしたりして、
無事、超えられた時は、レイコさんと二人、泣きました。
レイコさんがいなければ、決して抜けられなかったと思います。
ダメなときには迷わず下りて、自分で歩き、砂の硬いところを探したりして、
大きな声で叱咤したり、励ましたり、誉めてくれたりして。
ゴールに着いたときには、菅原さんががっしりと握手してくださいました。
忘れられない一日です。
そして、偶然にもこの日、ローリーが車内にオンボードカメラを取り付けていて、
私とレイコさん二人の必至のやりとりがばっちり残っています。
「俺、感動した。YOU TUBUにあげるよ」なんて言っていましたが、さてどうなるでしょうか。
ETAP-4。
リエゾン26.09km→SS588.33km。計614.42km。
この日は比較的順調だったのですが、陽が落ちてから、1カ所ミスコースし、
なんだかすごい山の中に分けいってしまい…恐ろしい逆バンクの連続。
ミスした場所まで戻って、正しいピストを探すのだけど、
あるはずなのに、ない。探しても探してもない。
そのとき、ふっと地元のバイクが、探しているピストから出てきて、村の方向へ!!
急いでそのあたりを探したのだけど、やっぱり見つからない。
途方に暮れたとき、今度は村の方からまたバイクがやってきた。
その人にビバークのある「ZOUMOD」に行きたいと説明すると、「ついてこい」。
そうしたら、あれだけ見つからなかったピストにちゃんと導いてくれたのでした。
本当に不思議な体験。
無事着いたのは、なんと日付の変わった2時半。
長かったー。
ETAP-5は休息日。
ZOUMODは砂漠のオアシスで、“木陰”があるんです。
オイル交換をしたり、荷物の整理をしたり、生き返ったような気持ちになりました。
夜はチームアピオのみんなで宴会。
ETAP-6。
SS489.89km→リエゾン15.47km。
SS108.26km→リエゾン4.69kmの合計618.31km。
距離は長いけれど、比較的ハイスピードなルート。
比較的順調でしたが、ただし、背丈ほどもある草深くて砂っぽい場所を、
しかも道なき道をカップ走行しなければならないところがあって、
そこは前を行った人たちのタイヤの轍を見失わないようにと緊張しました。
ここ行けるの? ちゃんとどこかにつながるの?
と不安を口にしたくなるようなとりとめのなさでした。
またまた深夜の帰還。
ETAP-7。
2本のSSを含めた、480.83km。
この日のことが少し記憶に薄いのですが、
雨で道が川のようになったのはここだったかなー。
普通はピストにできた轍の跡を素直に走ると良いのですが、
タイヤが走る二本の轍が全部細い川になってしまって、
そうするとその二本の川を、器用にまたがなくてはならず、
おまけにあっちにもこっちも水たまりができていて、もう大変。
それから一ヶ所、ものすごいマディに遭遇。
いきなり道が泥沼に変化するのですが、もうライダー地獄絵図。
彼らにぶつからないように、でも自分がはまらないだけでも必至です。
「止まるなー。ハンドル切るなー。行けー」と礼子さん絶叫でした。
そしてETAP-8。
ウランバートルへ向かう211.15km。
ここでもいくつか山を越えたので、なんだか天井の世界のような場所を走りました。
てっぺんの逆バンクはやっぱり心臓が冷たくなりましたねー。
オート部門ではいっつもびりでしたから、
一番長く走ったETAP-4のSSは、なんと17時間58分。
早く走れば、それだけ疲れないし、
明るいうちに戻れるからミスコースのリスクも少ない、ということなんですよね。
でも最後までクルマの調子は良くて、パンクをしなかったのはラッキーでした。
大きな石を噛んでしまって、少し脱出に手間取ったのが一回、
最終日に泥の穴にすとんとハマったのが一回。
でもこれはすぐに脱出。
大変ではありましたが、一面に咲く花畑や、
地平線にパノラマのように広がる蜃気楼、
馬、ラクダ、羊、山羊、イヌ、ヤク、キツネ、タカ、小鳥たち。
モンゴルの大自然はやっぱり素晴らしかった!
