車のコントロールをマスターするのに沢山の手段があります。目的は同じですが手段は多岐に渡り、「正解、間違い」もありません。継続だけが目的に近づく唯一の方法です。
10年以上前に、当時の仲間達と「ソレ」を目指して、走行会やら練習会を行ってきました。
サーキットを走り始められた方や街乗りの殆どの方は「愛車の限界の挙動」を知らないと思います。
とくに問題となる「限界付近、限界を超える」ことの「コーナーでの挙動」「ブレーキでの挙動」はなかなか体感できません。「フルスロットルでの挙動」は何故かみなさん知っておられますが(笑)
さて、「ブレーキングでの挙動」は、クローズドコース、とくにサーキット走行で自ずと体感できますが「コーナーの挙動」は怖くて試すのも躊躇われます。それを知らなければ、何処まで詰めて走るのかの指標自体がありませんし「セッティング」の話も遠いですよね。
そこで単純に、コーナーで速度の限界を超えて突っ込むと愛車はどのような挙動を示すのか?これを体感していれば、特性も理解できますし対処やセットの方向性も見えてきます。
サーキットでは無理なのでクローズドコースを借りられて練習できれば最高です。
みなさん、コーナーへの突っ込みが怖かったりするのは「どーなるか判らない」判らない怖さで思考停止、早めのブレーキとマイナス要因が満載になり、スキルアップの大きな障害と言っても過言ではありません。
自分の車の「正体」を知る。限界を超えたらどうなるか?
スピンアウト?壁に激突?爆発?(笑)正体を体感できればステップアップの大きな礎になります。
お友達のM3シゲルさんがトライしてる練習は素晴らしいです。この練習場は人それぞれ課題を持って走られます。動画あり→
こちら
私達の場合は、コーナーへのオーバースピードで愛車がどうなるか?を体感するために用意したシチュエーションは
■80キロ以上で全開で模擬ヘアピンカープをUターンする。
■80キロ以上で全閉で模擬ヘアピンカープをUターンする。
■80キロ以上でブレーキをいれて模擬ヘアピンカープをUターンする。
(本当は140~150キロ台の高速コーナーも作りたかったですが場所的に物理的に不可能)
これを雨のウェット時、晴れのドライ時とやりたかったのですが、天気はコントロールできません。また、意義を理解する方も少なかったので、富士の広場を借りてジムカーナーと言う場を広げてトライしました。模擬ダンロップコーナーを作ってやった事もあります(人数が集まらないと開催できない)
BMW仲間(Z系ti系除く)の話なので、国産やFFは知りませんが、コーナーでは、装着タイヤの限界を超えると基本アンダーがでます。それが判っていれば、オーバースピードで突っ込んでも「冷静」に、速度を落とす操作をしたり、待ったりして、グリップの回復を待って、慌てることなくラインを一本外すだけで、普通にクリアできたりします。
ただし、このような練習場の催しをしていて感じたのは、参加者さんがハッチャケてしまい、ただの遊びになってしまう点でして、なかなか練習場を活用してくれなく、開催の継続が難しいところです。
ハッチャケると言うのは、ラフにアクセルやステアを操作したり、ドリフト方向に無茶ブリをしたりで、本来の目的を忘れるくらい楽しんでしまわれます(かわいいんですが笑)
限界の挙動を知る事は、単純単調で面白味がなく、よほど強い精神力と目的意識がないと取り組みが難しいです。
ドリフトは、別の技術になりとても難しいので「リカバー」のスキルたる「カウンター」「カウンター戻し」の修練を積むのが吉です。
1例として、Oの字8の字の練習場なら、シェアに繊細に鋭く速く「コースとして攻める」のです。ドリフトとかカウンタステアとか忘れて。だんだんと侵入速度が上がってきますから、自ずと愛車のオーバースピードでの限界での挙動が出てきます。その時に「リカバー」を意識し、ミスを最少に抑えて次々と果敢に攻める・・・目が回るのでほどほどに(笑)1例です。
タイヤも大変だし、車への負担も半端ないですし、もっとリスクの少ないトレーニングは・・・と考えていたところに、村田選手に誘われて走った「女神湖氷上トレーニング」。読んで字の如く、氷の上を走るのです。
目から鱗がポロポロです(笑)
こんなベストで素晴らしい環境はありません。低速で限界を超えた挙動が体感できる。しかも氷の上で抵抗もないので、微妙で繊細な車の挙動だけを感じられるので練習にはもってこいです。
お勧めの練習場です。
運転に自信がある方でも、木端微塵になること請け合いです(自分の事・笑)
まず、パイロン1本を中心にくるくる回ることが難しい。1日かけても回れない方も多いくらいの難度です。逆に繊細なドライブを心掛けてる方はすぐできちゃいます。
本当に単調なのにとても難しい。コントロールできない自分にイライラしちゃいます(体験談・笑)
ほとんどの参加者の皆さんは、飽きられて外周路に直ぐにいっちゃいますが、ここには修練する要素はないので箸休めとして捉えてほしいですね。(8の字クリアできれば、外周路はメッチャ楽しいですが)
カウンターとカウンター戻しの基本が身に付きます。ステアだけではなく、繊細なアクセルワークで車の向きを変えられるのも覚えられます。
車に任せて回るのではなく、自分の運転と意思で愛車のバンパー1点を中心に回れたり、寄れたり離れたりできれば、ここは卒業です。ある程度走れる方は簡単にクリアできますが・・・次の8の字パイロンはなかなか難しく楽しいです。
1本パイロンくるくる回った後に、そこを離脱して(直ドリ)次のパイロン目がけて近寄り、車を反対に降って逆周りでパイロンを回ります。これ、ちょーーーー無理(笑)これは指導して貰わないと独学では無理でした。私もE46のマイスターさんに同乗させて貰い、直接技術とコツを教えて貰えたからできましたが、「ドリフトのスキル」の範疇なのでとっても高度です。
でもポイントとコツさえわかれば、あとは精度を上げる修練なので楽しくて楽しくて(できないことが・笑)毎日トレーニングしたいくらいです。完スキしてないので、来年にはトライしようかと画策しています(笑)
どのスキルにも言えますが、習得には高い目的意識と単調の反復の継続努力が必要です。
・・・て、こんなんでいいですか?(^-^;
適当ですみませんm(_ _)m
また宜しくです(^-^