先週、いつものように数人のカメラマンの方々と共に松尾池でカワセミを狙っていると、同世代だと思われる男性の方に「成田さんですね」と声をかけられました。突然のことで驚いていると、「いつもみんカラのブログを読ませていただいてます」とのこと。その後に写真や多趣味なことや文章まで褒めていただいて、恐縮しきり。緊張しました。
私の車が停まっていたから私だと断定されたようです。確かに車と年齢は公開してますから私を特定する材料にはなりますが、他にもカメラマンがいる中、迷うことも無く声をかけられた様子でした。
どこで誰に見られてるか分かりませんね。悪いことはできないなぁ。
このブログも読んでいただく可能性が高いですね。お名前も伺いませんでしたが、この場を借りて・・・拙いブログですが、これからも読んでやってください。
さて、ここからが本題。
これまでも、俗にパンダガモと呼ばれるミコアイサには数度チャレンジしてきました。その結果は、2012年03月03日の「
この冬の野鳥・・・まとめ 」とか2013年03月20日の「
この冬の野鳥 2013・・・新種が続々」に載せていますが、芳しいものとは言えません。撮影場所は両方とも名古屋市内の牧野ヶ池。警戒心の強い鳥ですので仕方がない面もありますが、いつかもっと近くでちゃんとミコアイサを撮りたいとリベンジの機会を窺っていました。ただ、牧野ヶ池は遠くて何かのついでがないと行く気になれない。
岐阜県内にもミコアイサが飛来する場所があると知ってはいましたが、曖昧な範囲でしか分からずにいました。ところが年末に松尾池で「各務原の苧ケ瀬池にいるよ」と教えてくれた方がいました。池の名前まで分かれば間違えようがないし、岐阜市のすぐ隣の各務原ならありがたい。
さっそく12月18日に行ってみました。
この日は雪。望遠ズームを一杯に引いて背景まで入れるとこんな日でした。
下の方に点のように写っているのがミコアイサです。池の西岸から東岸を撮った写真になります。
この苧ケ瀬池、南岸を除いて周囲が道路に面しており、車で一周できます。西岸には市の無料駐車場も整備されていて、撮影にはありがたい場所。ただ、ミコアイサの警戒心はここも同じで遠くにしかいません。これを車で追いかけ回します。東岸に近いところにいれば私が東岸へ、西岸に近いところにいれば私が西岸へと言う具合。ところが、ミコアイサはその逆、あるいは池の中央に行ってしまい、なかなかチャンスに恵まれません。
やっと撮れたのをトリミングしてみてもこの程度。
小雪の舞う中、水面に浮かぶミコアイサのオス。
収穫がなかったわけではありません。
この日、一番近くで撮れたミコアイサ。飛んでるところです。実は、この時、ミコアイサを飛び立たせたのは他でもない私。
東岸に回って見失ったミコアイサを探していると、パッと群れが飛び立ちました。すぐ近くの樹木の死角にいたんですね。この時、静かにそっと近寄れば至近距離で撮れたのかも知れません。ただ、私が驚かせたせいで、飛んでるところが撮れたんですけどね。ただでさえ動体AFが苦手なペンタックスでしかも突然のことだったのでフォーカスが甘いのには目をつむってください。
年が明けて、正月休み中の1月3日に再訪。この日も芳しい成果は無し。
メスを先頭に隊列を組むミコアイサ。これもトリミングしてもこの程度。相変わらず遠い。
そして1月27日。この日は午後に用事があり、有給休暇を取って午前中は苧ケ瀬池へ。8時には着いていました。
朝早く着いて今までとの違いに気づきました。ミコアイサが餌取りで活発に水に潜っています。どうやら朝のうちに餌を取って、その後はまったりしているようですね。
3度目の正直か、この日は成果が上がりました。自分で言うのも何ですが、今までのミコアイサとは写真の質が違うかのよう。
波紋を生かしてトリミングしてみました。ちょっとソフトで弄ってもあります。波紋はミコアイサが水中から浮かび上がったときにできたものです。
もう一つ。
さらにトリミング。どっちがいいかな。
最近、2ちゃんねるの野鳥撮影関係のスレッドを読んでいて、「ハクチョウは曇天で撮れ」という格言めいた言葉を知りました。要するに、晴天だと露出をアンダー目にしないとハクチョウが白飛びしてしまうぞという戒めなんでしよね。その戒めを事前に知っておくべきでした。この日は晴天で多くの白飛び写真を撮ってしまいましたが、白飛びはレタッチソフトでもほとんど直せませんでした。
メスにも敬意を表して。メスはこの程度しか近づいてくれませんでした。ま、メスはあまり撮る気も無いんですけどね。
餌取りが活発だったと書きましたが、面白い場面も撮れました。
ミコアイサが水中に飛び込んだ瞬間です。ミコアイサがそれまでいた水面が皿状にくぼんでいます。一旦潜るとかなり長く潜っていられるようです。離れた場所に浮かび上がってくることもしばしば。
この写真は1羽だけですが、2羽とか3羽が近くにいるときは、タイミングを合わせるかのように、同時に水中に没します。見てるとそれも面白いです。
ここから先は、説明抜きで。西岸からの撮影ですが、向こうがこちらに慣れるなんてことはないと思いますが、とにかくここまで寄ってきてくれました。それまでに池を2週しています。いずれもトリミングはしてありますが、1段だけ。
一番下の写真に一つだけ付けくわえて説明を。オスの頭のてっぺんの毛ですが、水から出て暫くは逆立っていますが、暫くすると頭に密着したヘアスタイルになります。
これでミコアイサにはリベンジできたと思っています。粘り勝ち? もう今シーズンはいいな。
Posted at 2015/02/08 09:19:46 | |
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