エンジンオーバーホール（腰下）

NS-1が手元に届いてキックを一発蹴っただけで即気づきました。
クランキングでゴリゴリ音、エンジン始動でシャーと異音。
クランクベアリングが死んでます。
至って普通に走ることは走るけど。

色々ネットを彷徨ってエンジンをバラすことを決意。
作業過程の写真をあまり取っていないので、自分なりのオーバーホールの考察を書いておきます。

やっぱり一番気になる費用。
バイク屋に持っていくと5万くらいの費用がいるようなことがネットに書いていますが、妥当若しくは腕のあるプロが組んでくれるなら安いと思います。

とにかく自分でやって安くしよう思う人は素直に信頼できるバイク屋さんに頼むか、気にせず乗ってベアリングが砕けるまで放置しましょう（後者は致命傷ですが）ちなみに私は信頼できるバイク屋さんがないです（泣）

自分でやっても結局は5万くらい余裕でいります。
と言うより今回いくら使ったか怖くて計算してません。

それでは費用のかさむ原因、オーバーホールのために買った工具を紹介。
これだけあれば誰でもエンジンバラせます？

絶対に必要な物
サービスマニュアル
後期車は一冊に追補ものってるやつか、別冊の追補版もお忘れなく。

絶対に必要です。これがないとスタートラインにすら立てません。ネットの記事や作業動画は参考にはなりますが、所詮はかい摘まれた情報なのでそれだけの情報では話になりません。

特にクランクケース内はワッシャー1個でも忘れると大変な事になります。ワッシャー一個まで細かに組み方を書いているので、サービスマニュアルが届いてからはほとんどネットの情報は見なくなりました。

パーツリストもなかったら部品取り寄せるのが困難なので必要です。

クラッチを外すのに絶対に必要
クラッチを外すロックナットとアウターホルダーです。
どちらも大陸製の安物ですがアウターホルダーに至っては精度は非常に悪くそもそもささらない、なんとかさしてロックナットを外すと同時に折れるという事件が起きた。
クレーム入れて変えてもらったけど正直返品してぇ。
ワッシャープレート側が折れる可能性があるので、名の通ったメーカー物がいいと思います。

フライホイールを外すのに絶対に必要。
フライホイールプーラーとユニバーサルホルダー（大陸製）。
ユニバーサルホルダーの使い方がイマイチ分からず、とりあえずフライホイールにさしたりなんやかんやして無事フライホイールは外れたんですが事件が起きた。

はい、ジェネレーターのコイルを切っちゃいました。
ユニバーサルホルダーをフライホイールに深くさしすぎたのが原因ですな。これは流石にヘコんだ。
まぁやっちまったもんはしょうがない、って事で1mmのマグネットワイヤーを買って巻き直しを決意、さらに普通に巻き直すのもつまらないので全波整流化しました。この話はまた別にまとめたい。

外かけベアリングプーラーを持ってないなら絶対必要。
ユニバーサルベアリングプーラー（大陸製）
クランクシャフトにささったベアリングを抜くのに必要。

あと正しい使い方じゃないので割愛しますが、うまく使えばベアリングの圧入、クランクシャフトの取付にも使えます。
要は古いベアリングをあてがって反対側から引っ張るだけ。

クランクケースに付いているベアリングを抜くのにもベアリングプーラーが必要ですが、ここはネットで見た自作工具で代用。1000円も要らないです。別にフックの部分はいりません。
ベアリングの圧入やオイルシールの圧入にも活躍。

ギアホルダー
こんなんなくても、何とかなると思ったんですけど結局買いました。
外す時はペーパータオルを折り重ねてギアにかまして何とかしたけど、取り付け時はちぎれた破片が怖くて同じ方法は無理だ。

どこに使う物かって？サービスマニュアルに書いてます。

つづく