「忌々しいガンダムどもめっ!」
5月13日に東京渋谷のbunkamuraオーチャードホールにて開催された
「
機動戦士ガンダムUC episode5 最速上映会 Film&Live2012 hand in hand」に
行って来ました~。
このイベントは昨年10月1日に開催され好評だった「
ep4最速上映会 Film&Live」に続く、
episode5の世界最速上映と、生のオーケストラ演奏をバックに声優さんたちによる
朗読劇を組み合わせたものです。
昨年はオーケストラ演奏中心でしたが、
今回は声優さんたちによる朗読があるというのがポイント。
もちろんその台本は全て原作者の福井晴敏さん描き下ろしです。
という事で、今回もイベントの様子を軽くレポートしてみようかと思います。
なお今回のレポはタイトルにもあるように、ep5の本編ネタバレは無しです。
最後に少しだけ注目ポイントを軽く書くだけにしておきますね。
まぁ全国公開まであと5日ですから(^^;

今回も昼の部と夜の部2回公演両方共参加しましたが、
昼の部は少し到着が遅くなりました。
渋谷駅で下車して1Fから入ってきたので、
画像の案内板やインフォメーションの前を通って3Fの入口へ。

到着が遅かったため、すでにかなりの人が並んでいました。
そしてすぐに開場して入場になりましたが、私はかなり後ろの方だったので
中に入ったのは最後の方でした。
それにしても、渋谷は本当にソフトバンク繋がらないですね。
bunkamura近くではほとんど繋がらなくて、
オーチャードホール周辺は常に圏外表示でした。
むしろ中に入って座席に座った時の方が繋がるという、
わけがわからない状態でした(´・ω・`)
終了後も外は全然繋がらなかったので、
座席に座ったままブログでep7速報だけ投稿したのは正解でした(^^;

ロビーから上の階へ続く階段のところに、これまでのイベント上映ポスターがありました。
上映終了後はここにep6とep7が加わるのですが、
私は気付かず素通りしてしまいました(^^;
今回もUCのBD/DVDやサントラ、澤野弘之さんの他作品のCDが販売されていました。
ちなみにBD/DVDは全て初回版スリーブ等の無い通常版でした。
前回もそうでしたね。
私の座席は一番うえの画像2つの場所でした。
昼の部は2Fの前の方、夜の部は1Fのかなり後ろの方。
これまでの
ep3や
ep4の最速上映会でもろくな座席を引き当てられませんでした。
ですが今回のオーチャードホールはホールのつくりが良かったので
これまでに比べたら割りとしっかりと見られました。
昼の部の2Fからはやっぱり舞台全体がよく見えるので、
配置や声優さんの動きがしっかりと見られてよかったですね。
ちなみに舞台の真ん中にあるV字の通路は、
ラストの演奏時にはサイコフレームの赤い燐光のように光ってたんですよ。
その後バンシィのゴールドに光って、
最後に共鳴時のグリーンに光ります。
1Fに居た夜の部ではあまりわからなかったので、
気づけなかった人も居たかもしれませんね。
さて、内容の方ですが、前述の通り今回は朗読劇メインです。
オーケストラ演奏と朗読劇による「リーダーズシアター」、
epsode5上映、ゲストトークショーの3本立てという構成になっています。
最初は司会者挨拶等もなく、いきなりスクリーンに映像が流れますが、
ここで流れる映像が、まさかの初代ガンダムでの「ギレンのガルマ追悼演説」!
初代ガンダムの本編映像をバックにギレンの演説が続くと思ったら
そのまま逆襲のシャアでのシャアの演説に繋がります。
そして映像は逆襲のシャアから0083のコロニージャックのシーンへ続いて行き、
そこからフル・フロンタルとミネバの朗読劇に続き幕が上がります。
ここからリーダーズシアター1「ミネバ編」です。
フロンタルとの会話の後、ミネバが「オードリー」という偽名を名乗って
ネオ・ジオンを出立するに至る経緯が、
ミネバ役の藤村歩さんによって語られていきます。
ミネバの時に演奏された曲は「
0-G:EP1」及び「
0001」。
どちらもサントラ2に収録されている楽曲ですね。
ミネバ編が終わると、Chuaさんが「
A LETTER」を歌います。
朗読劇と朗読劇の間にボーカルが入る構成になってるんですね。
そしてバナージ編。
バナージ編では「
DESERT(サントラ2収録)」をバックに、
OVA本編でもほとんど触れられていなかった、母親との事が語られていきます。
そしてボーカルはMIKA KOBAYASHIさんの「
EGO(サントラ2収録)」。
続くリディ編が、今回の朗読劇で一番盛り上がりました。
リディ編では私の大好きな楽曲「
MOBILE ARMOR(サントラ2収録)」の演奏をバックに、
浪川大輔さんが熱の篭った、いやリディの強い憎しみや悲しみの篭った朗読で、
楽曲の盛り上がりに合わせて後半非常に激しく語られます。
とにかく黒い闇に落ちていくリディ、浪川さんの熱演はまさに必見です!
本人曰く「やり過ぎになるように熱を込めたのはep5を見れば納得する」と。
ジオン残党軍が散っていく悲しみと切なさのイメージが個人的に強い
この「
MOBILE ARMOR」という曲に、新しいイメージが付与された気がしました(^^;
というか、曲の構成と朗読の内容、そして浪川さんの熱演が見事にマッチしていました。
これはぜひBD化して欲しいところですね。
そしてボーカルは完全新曲のChuaさんによる「
Sternengesang」。
この曲はサントラ1~3にも収録されていませんし、
ep5でも流れなかったので、今後どこで聞けるか気になりますね。
とても良い曲でしたので。
そして締めはもちろんフロンタル役の池田秀一さん。
フロンタル編ではバックの映像の大半が逆襲のシャアのシャアでした。
あまり詳しく書くとフロンタルの正体に関する事に関わってしまうので控えますが、
フロンタルはフロンタルで、それなりに思うところがあったんですね。
普段は「自分はただの器で注がれたものの色に染まるだけ」と
野心も熱意も無いと言ってますが。
演奏された楽曲は「
F2(サントラ2)」から「
RED COMET(サントラ3)」のメドレー。
そしてMIKA KOBAYASHIさんの「
REMIND YOU」の後に、
バナージ、ミネバ、リディの3人がep5本編へと繋がる思いを
楽曲「
PSYCHO-FIELD(サントラ3収録)」をバックに語ります。
そして最後に、いつの間にか2階バルコニー席L1の12番座席の辺りに
移動していた池田秀一さんが
原作既読者にはお馴染みの一言を語って、
「
機動戦士ガンダムUC episode5」上映へと繋がります。
1階席の左側に居た人には見えなかったんじゃないかな?
逆に2階席の左前方に居た人はラッキーでしたね。
私の場所からは少し遠かったです。
この間休憩等もなく、そのまま上映へと続きます。
ep5上映が終わると、司会者が登場して舞台挨拶。
司会者は太田真一郎さんでこの人の声を聞いてすぐに、
「TIGER & BUNNY」のHERO TVの司会者と気付きました。
あの特徴的な声は忘れられませんね。
ゲストトークショーでは最初はバナージ役の内山昂輝さん、ミネバ役の藤村歩さん、
リディ役の浪川大輔さん、フロンタル役の池田秀一さんに
それぞれの朗読に関して、原作者福井晴敏さんを交えて語ってもらいました。
やはりポイントはミネバの偽名を騙るに至るまでの心境と、リディ!
そして昨年10月のFilm&Liveで予告していたように、
OVAの「終わらせ方」の発表を福井晴敏さんから。
福井さんに呼ばれて「現場責任者」の監督の古橋一浩さんが登場し、
この為に用意した映像を紹介されます。
スクリーンには「2010 episode1ユニコーンの日、episode2赤い彗星」、
「2011 episode3ラプラスの亡霊、episode4重力の井戸の底で」という表示が続き、
「2012 episode5黒いユニコーン」と出てくるので、
ここで2012年にep6が表示されていない時点で、
あぁ、今年中に終わらないのかと、すでにわかってしまいましたね。
そして「2013 episode6宇宙と地球と」と表示されて、
そこに「THE FINAL」と重なりフルアーマーユニコーンガンダムが表示されます。
ここで間ができるので、思わず「6本で終われる?まさか最後は劇場版?」と思ったら…。
「6」の数字に「7」が重なり、左右に分離して「episode6」と「episode7」と並びました。
福井さんいわく、ep4の時には「ミラクルでも起きれば6で終わるのかもしれない」と思えたが、
上映されたep5を見た後では「これではミラクルが起きても終われないだろ?」と、
もうここまで来たらごまかしきれないという事で、
監督と二人で雁首並べて謝っとこうと。
もちろん会場の反応は「拍手喝采!」
やっぱりみんな、無理矢理終わらせるよりも
増やしてもいいからしっかりと描き切って終わって欲しいと思ってるんですよね。
古橋監督もいつも通りひたすら腰が低く頭下げまくりでしたが、
この会場の中でこの発表に不満を持ってる人は、きっと誰一人居なかったでしょう。
トークショーではこの他にも、福井さんを始めみなさん大いに笑わせてくれます。
また今回も昼の部と夜の部では一部トークの内容が変わってましたね。
例えば昼の部では「ep7」発表を聞いた感想を聞かれた内山さんは、
内山「自分は前から知ってたんですが」
福井「そういう事は言うなよ(ツッコミ」
内山「今はじめて聞いて驚きました(わざとらしく言い直し」で笑いを取り、
続く藤村さんが「内山君自由すぎ!」と続き、
そのネタを浪川さんから池田さんまでもが引っ張ったり。
これは夜の部ではありませんでしたね。
また夜の部の方では、朗読劇の感想を聞かれた池田さんが
池田「生の演奏はいいですね(中略)生はビールに限る」と笑わせてくれたり。
他昼夜通じて面白かったトークでは、やはりep5のリディに関して。
監督にep5の見所はと聞くと「リディです」と即答。
リディの散りっぷりに関して、今まで公式で語られてきた以上に笑わせてくれます。
浪川「ミネバのセリフで「さようならリディ、あなたの事は一生忘れない」というセリフを
俺は一生忘れない」
「ep7があって良かった。もし6で終わるなら、MSも無くなったしミネバにひどくフラレて
ズタボロになったリディはもう復活する時間が無いから」等
※ここだけちょっとネタバレになってしまいますごめんなさいm(_ _)m
リディ関係で笑わせまくってくれました。
ep5を見た後ではみんなその意味がよくわかってるので、
余計にリディが色んな意味で見直されたと思います。
澤野弘之さんは相変わらず壇上で喋るのが辛いとおっしゃっていましたね。
つい先日発売されたCDは、
本当は16日発売予定が前倒しになってしまい、
ブックレットのなかでep7へ続くと匂わせる言葉を書いてしまい
スタッフに大丈夫か尋ねたりしてたそうです。
まぁみんなもう気づいてるから、と(^^;
このお話の中で、ep6用の曲を作り終わった後でも
まだep7用の曲の製作があるとの事だったので、
もしかしたらサントラCDはあと2枚くらい出るのかもしれませんね。
今回のイベントの音源CDが同梱されたりしたら、嬉しいですね♪
最後にゲストが退場した後で、澤野弘之さんより
「
MOBILE SUIT(サントラ1収録)~
GUNDAM(サントラ3収録」のメドレー演奏があって
終了となりました。
ていうか澤野さん本当に「
MOBILE SUIT」好きですね。
とまぁこんな感じで、若干端折りながらレポしてみました。
今回の朗読劇、本当に良い感じでしたので、
これはもしかしたらBDで単独発売されるのではないかなと期待しています。
やっぱり台本が描き下ろしですし、生演奏と熱の篭った朗読は、
すごく良かったです。
音響面も、以前のイベントの反省を生かしたのか、
音割れなんかも全く無くて、ホールの響き方とも相まって
臨場感抜群でした。
ep5本編でも例えば冒頭のマーサがミネバとシャンパンを手に話をするシーンで、
シャンパンの炭酸のシュワ~という音が、とても綺麗に響いたり、とか。
スクリーンに映し出される本編映像も大きめで、遠くの席でも見やすかったです。
ただエンディングの主題歌は、音がちょっと強すぎた感じがしました。
あと歌詞に意味があるという事で、
今回は歌詞テロップが洋画のように日本語と英語で表示されます。
BDでは表示のON/OFFができるといいな。
またep6、7の時にもこういうイベントを行なって欲しいですね~。
↓今回の来場者プレゼントです。

ビニール袋はガンダムフロント東京でお買い物をすると入れてくれる袋
そのものでした(^^;
今回はポストカード2枚組にep7が載ってる事もあり、
来場者プレゼントはイベント終了後の退場時にホール出口で配布されました。
ポストカードには公式では恐らく初の「アニメ版フルアーマーユニコーンガンダム」と
サイコフィールド?の虹の色が描かれていますね。

せっかくなのでアップで載せてみますね。

画質悪くて申し訳ないです。
アニメ版フルアーマーユニコーンガンダムは、
細かく見ても原作版との違いは無さそうですね。
もちろんこれがOVA版の正式な設定です、とはどこにも書いてないのですが。
↓ep5及びガンダムフロント東京のチラシです。

ep5のチラシは公開劇場で4月頃より配布されていたものと同じですね。
GFTのチラシは私は初めて見ました。
↓全4ページの無料冊子です。

安彦良和さんのイラストが美しいので、
取り込んでみました。
ガンダムフロント東京開業時に
ダイバーシティ東京周辺で
配布されていたもので
ガンダムシリーズの紹介等が載っています。
さて、最後にep5の注目ポイントなんかを少しだけ書いてみようと思います。
まぁ何度も書いてますように、しつこいですが「リディ」です。
とにかくリディの散りっぷりがすごくて、浪川さんも
「ここまでひどくフラれたキャラも珍しい」とこぼすほど、
精神も身体も搭乗機さえも、何もかもズタボロになって
ここまでやるかってくらいにメッタ打ちにされ、どん底に叩き落されていきます。
その様子をじっくりと見て欲しいですね。
可哀想以上に面白すぎて、リディには悪いけど今回最大のネタで間違いないです。
後はブライト艦長ですね。
今回やたらと笑顔が多いのですが、毎回少し雰囲気が違っています。
特にバナージと二人で話す時のブライトの表情と、言葉や仕草には要注目ですね。
あと個人的には副長のメランが、ep4では喋らなかったのがやっと喋ってくれました。
でも中の人の影響で、ちょっとロシアの荒熊入ってました(苦笑
MSではやはりバンシィの新武装アームド・アーマーが注目ですね。
冒頭で使ってた右腕のBSは後半でもあんな感じですが、
左腕のクローVNはガルダ戦でその凶悪さを遺憾なく発揮します。
はっきり言ってめっさ凶悪で強すぎです。
このクローが「誰に」「どんなふうに」使われるかっていうのがポイントですね。
その破壊力を見逃さないようにして欲しいかなと思います。
それと、クローが炸裂した相手への最後の「追い打ち」がまたポイント。
もうホント「そこまでやる?」ていう感じですのでお楽しみに♪
メカや戦闘関係に関して、少し注意点があります。
ep3から4にかけて、戦闘面がパワーアップしていて、
特にep4は大量に登場するMSと相俟って、多くのファンを驚かせ湧かせましたが、
話が大きく動く今回は戦闘が少なめになっているので、
ep3~4の流れでそっち方面に過剰な期待をすると、大きく肩透かしを喰らいます。
といっても全然すごくないという事は無くて、
空中戦の風の抵抗感やMSの重さとか、踏み台にされる人とか、
それなりにしっかりと描かれてますね。
アンクシャも出番は少なめですが、やっぱりカコイイですし。
むしろep4が特別だったってだけですので、これくらいが普通かと。
登場するMSもかなり少ないですからね。
ガルダ翼上決戦はもうちょっとやって欲しかったかなとも思いますが、
ジンネマンとマリーダのあたりで泣かせてくれる事もあり、
個人的には大満足でした。
メカ好きな方は、ガランシェールに新搭載された強力なメガ粒子砲にも注目ですね。
元々民間偽装船で非武装のガランシェールがガルダとアンクシャ相手に戦う為に
かなり強力なメガ粒子砲を付け足していますが、
それがオールドファンにしかわからないようなネタでした。
他にこれといったサプライズネタは見当たらなかったかな。
名前が6文字のサプライズMSも居なかったように思いえますし。
あとは最後のローゼン・ズールの有線ビーム砲のシーンも見ものです。
リレーアンカーで屈折展開するオールレンジ攻撃のカッコ良さにしびれて下さい。
池田さん曰く今回はフロンタルが「大活躍(笑」でした(^^;
最後にサイコフィールドの美しい映像表現は必見ですね。
うまく逆襲のシャアのそれとそっくりにしつつも、
さらに美しく描かれています。
という訳で、
「
機動戦士ガンダムUC episode5 最速上映会 Film&Live2012 "hand in hand"」でした。
関連リンクにサンライズ公式イベントレポートを追加しました。
<ろあの~くの「ガンダムUC」イベント上映レポートシリーズ>
・2010/02/20 ガンダムUC Epi1 プレミアレビューを観に行ってきたよ♪
・2010/10/30 ガンダムUC Epi2 イベント上映を観に行ってきたよ♪
・2011/02/22 ガンダムUC Epi3 先行試写会に行ってきたよ♪
・2011/03/05 ガンダムUC Epi3 イベント上映を観に行ってきたよ♪
・2011/10/01 ガンダムUC Epi4 最速上映会 Film&Live に行って来たよ"Live編"
・2011/10/01 ガンダムUC Epi4 最速上映会 Film&Live に行って来たよ"Film編"
・2011/11/01 ガンダムUC Epi1-4 全国キャラバンin刈谷 に行って来たよ♪
・2011/11/12 ガンダムUC Epi4 イベント上映を観に行ってきたよ♪
>2012/05/13 ガンダムUC Epi5 最速上映会 Film&Live2012 に行って来たよ♪
・2012/05/19 ガンダムUC Epi5 イベント上映を観に行って来たよ♪