ビッグモーター、保険代理店登録取消へ。支援企業もゼロに！？

先月末の3度目の銀行団との協議でも融資を断られたというビッグモーター。
いよいよ資金枯渇で倒産待ったなしになってきた感じもしますが、
そんなビッグモーターにさらなる追い討ちが。

金融庁はビッグモーターの保険代理店業務登録を
今月中にも取り消す方針だと明らかにしました。

・【金融庁】ビッグモーターの保険代理店登録 取り消す方向で検討


通常、こういった損害保険代理店になる為には
「保険会社と代理店委託契約を結んだ上で、
　代理店の所在地を管轄する財務局に登録しなければなりません。
　この登録を行ってはじめて、代理店として保険販売をすることができます。」
と日本損害保険協会の公式サイトにも記載されています。

つまり保険会社と契約が成立すれば
後は自由に代理店業務を行える訳では無いのですね。
法律に基づいて各種の調査や試験を乗り越えてやっと
保険代理店業務ができるようになるので、結構ハードルが高いのですね。
保険商品というものの性質を考えれば当然ではありますが。

先ごろビッグモーターでは保険商品を取り扱う為の
損害保険会社との代理店契約が全て打ち切られました。
この時点で保険商品を扱う事はもうできないのですが、
代理店登録はそのまま残っていたので
もしもビッグモーターと保険代理店契約を結ぼうなんていう
もの好きな保険会社が現れたとしたらまたできるようになるのですが、
この登録が抹消されてしまうと、もうそれも完全にできなくなります。
つまり、金融庁はとどめを刺しに来たのですね。
仮に支援企業が現れてビッグモーターを立て直せそうになっても
保険業務ができない以上、中古車販売店はほとんど運営できません。
車検整備もできなくなりつつありますしね。
ちなみに金融庁は保険金不正請求事件に関して
グルだった損害保険ジャパン日本興亜だけでなく
その親会社へも立入検査を始めています。
順調に調査は進んでいるようで？

そして、そのビッグモーターを支援する企業に関しても
少し前まで5社ほど名を連ねていたものが
次々と検討を中止していき、ついに最後の1社である
IDOM(中古車販売店ガリバーの運営会社)も検討を中止したと発表。
これにてビッグモーター支援企業がゼロになりました。

・ビッグモーターの支援　ガリバー運営会社が検討中止｜TBS NEWS DIG


ビッグモーターは再生支援をしてくれる企業が現れて
再起が見込めるようになる事が銀行団の融資の条件にもありましたので
これで事実上銀行団からの融資も絶望的ですね。
ついに、終りを迎える日がやってきたのかもしれません。

この件に関しては下記の動画が詳しく解説してくれています。

・【支援先ついに0？】ビッグモーター孤立無援で倒産待った無し【ゆっくり解説】


いよいよ終焉の時を迎えそうなビッグモーター。
最後まで動向を見届けたいと思います。
あとは兼重親子らの今後が気になりますね。
彼らにもしっかりと断罪して罰を与えて欲しいところですね。