
安彦良和さんの「
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の
「
RX78-02 ガンダム2号機」のGFFメタルコンポジットが
8月27日に発売され、私のところへもAmazonさんから
28日に届きました~。
できればサクっとレビュー行きたかったのですが、
現在お仕事が非常に忙しくて、撮影から記事作成まで
とても時間がかかってしまいました。
1/100スケールの超合金メタルコンポジットという事で、
カトキハジメ氏によるアレンジを受けての立体化。
「
ガンダム THE ORIGIN」原作完結及びアニメ化決定の
記念作品とも呼べる商品化ですね♪
という訳で、さっそくレビュー行ってみようと思います。
最近はすっかり商品が発売されなくなったGFFシリーズですが、
かろうじてこのメタルコンポジットだけは続いているようですね。
私は
サイコガンダムMk-Ⅱと
ユニコーンガンダムの2体持っていますので、
このオリジン版ガンダムでメタコンは3体目となります。
↓パッケージは安彦良和氏描き下ろし特製BOX仕様。

裏側を見るとGFFMC共通デザインのジャケットデザインになっています。
側面には他のGFFMCと同様の商品の写真解説入り。
3枚目の画像はアンケートサイトのURLでした。
↓初回特典のTHE ORIGINメカニカルアーカイブス。

メカニカルアーカイブスと聞くとカトキハジメ氏による
ガンダムUC原作版のメカニカルアーカイブスを思い出しますが、
このブックレットはそんな感じのものではなくて、
ガンダムA誌連載中に掲載されたカトキ氏監修の
メカニック詳細解説や漫画本編の一部を再録したものです。
全ページモノクロなので連載時のカラー画稿ではありませんが、
読んだ事が無い方や当時の本はもう捨てちゃったよという方には
有難いかもしれませんね。
↓開封すると、いつも通りの梱包でした。

ブリスターパッケージはかなりしっかりしていて、
開ける時に勢い余って中のパーツが飛んで行きそうな感じです。
パーツは過去のGFFのようにテープ等で固定されていないので、
開封時は要注意ですね。
取扱説明書はGFFMCシリーズ共通のフルカラー仕様です。
↓オールカラーの取扱説明書を全ページ掲載してみます。

オリジン版ガンダムは登場時期の違いによって細部や装備が異なり、
前期型、中期型、後期型の3種類にわかれます。
このGFFMCでも基本的には全ての仕様を再現できるように
ほぼ全ての異なる仕様別パーツが付属しています。
中には小さなパーツや着脱方法がわかりにくいものもあるので、
フルカラーのブックレットでの説明はありがたいですね。
↓とりあえず、すっぴんの状態での全身を載せてみます。

画像は後期型の状態になります。
主な違いは胸部の白いスラスター、肩アーマー側面スラスター、
上腕外装、ふくらはぎ(ダム部)外装、アンクルアーマー、脚部スラスター、
腕と足のマルイチモールド等が前期・中期・後期で変わります。
パッと見はほとんど同じに見えます。
各部のUP画像を適当に貼ってみます。
※後期型と前期型の画像が入り交じってます。

GFFというと、昔のGFFシリーズを知る者としては
やはり組み付け精度の悪さ、塗装や接着剤のハミ出し、
パーツのゆがみ等の思い出がありますが、
さすがにメタルコンポジットではそんな酷いものはほとんどありません。
ただ頭部マスク周辺などはややハミ出し等も見られ、
定価約15000円レベルの高額商品ですから
もう少し頑張って欲しいかとも思えますが、
実情を考えると、これでもかなり頑張ってる方なんだろうと想像できます。
↓ショルダーキャノンです。

バックパック左側のビームサーベルボックスと交換取付になります。
キャノン基部の可動軸は2軸+引き出し式なので
上下方向にはかなりよく動きますが、
左右方向の可動軸は無いので横へ向ける事はできません。
少々無理がありますが、取付軸の向きを変えれば
右側に装備する事もできますが、画像のように頭部にほぼ接触します。
↓2種類のビームライフルとビームサーベル。

2タイプあるビームライフルはどちらもスコープが可動、
前期型ライフルは前方ボックスの左右にフォアグリップが格納されていて、
ちゃんと展開し左手で持つ事もできます。
意外な事にライフル右側のフォアグリップは少し短いです。
中後期型ライフルはアニメ版準拠のデザインで、
当然アニメ版ライフルと同様の可動機構があります。
どちらのライフルもスコープは左右どちらにも向けられます。
ビームサーベルはグリップが計4本付属し、ビーム刃は2本付属します。
ビーム刃はやや薄めなクリアピンクで結構キレイな色合いですね。
内側から発光させる方法があれば、綺麗に光りそうな気がします。
↓ビームライフル2丁持ちとバズーカ弾倉部分。

GFF等の完成品トイでは左の銃持ち手も付属するのが当然なので、
2タイプあるビームライフルを両手に装備なんていう
トイならではの遊びもできますね。
バズーカ後部のマガジンは着脱可能でバズーカ弾が再現されています。
↓前期型の左腕連装機関砲とバズーカ2丁持ち。

前期型専用の左腕連装機関砲はカートリッジが着脱できます。
バズーカは設定通り2丁付属し、スコープは左右どちらにも可動できます。
グリップ部分が可動する為、肩に担ぐ時も角度をつける事ができるので、
自然な姿勢で担ぐ事ができます。
↓シールドは設定通り背中に装備できます。

シールドはマウント部を動かさずに上下逆さまに持たせる事もできます。
設定通り背中にも装備できますが、
背中への取り付け方がガンプラ等でお馴染みの
バックパック中央に接続軸を挿し込む方法とは異なり、
バックパック上面に挿し込む為、画像のように跳ね上げる事もできます。
この取り付け方法、なかなか良いアイデアですよね!
ガンプラでも取り入れたいところですが、
1/144だとポリキャップを仕込むスペースや
周りとのクリアランス的にやや辛いかな(^^;
↓シールドへの武器マウントと、オレンジアンテナ、コクピットハッチ。

シールド裏のマウントフレーム左右には
ビームライフルとビームサーベルをマウントできるアタッチメントが
付属しています。
ライフルの方は前期型用と中~後期型用どちらも取り付けできます。
サーベルグリップは2本装備可能。
見た目にもカコイイのですが、このマウントアタッチメントが
とにかくよく外れます。っていうか固定できません。
そのうえシールド基部を回転させるとすぐ接触して外れます。
カッコイイのに使えない、少し泣けるポイントでした(苦笑
アンテナは標準の軟質樹脂製のものの他に、
ホワイトとオレンジ2タイプのABS製アンテナも付属しています。
オレンジもカッコイイですけど、
やっぱりRX-78ガンダムは白いアンテナのイメージですよね?
コクピットハッチもオリジン版の設定通りに開きます。
この画像では中にコアポッドが入っていないので中が空洞になってます。
↓完全変形するコアポッドです。

丸っこくて可愛らしいコアポッド。
オリジン版ではコアファイターのように戦闘機としては使えず、
ホントにただの脱出ポッドになっています。
ちゃんと収納状態へと完全変形しますが、
私のはエンジンブロックの収納が片側ちゃんと収まらないです(涙
※GFFManiaxさんによると、メタルコンポジット#1001ガンダムVer.Kaの
コアファイターをボディに収納可能で、Gアーマーとも合体できるそうです。
↓コアポッドのボディへの収容と、バズーカラック。

コアポッドはボディ内部にあるマウントフレームに固定して、
フレームごとボディへ押し込むような感じになっています。
マウントフレームは無塗装ABS製ですが、
ガッチリはめるためコアポッドの塗装がフレームに付着してしまいます。
繰り返し着脱してるとコアポッドの塗装がはがれます。
コアポッド無しでもガンダムになれるので別で飾った方がいいかな。
後腰部バズーカラックはVer.Kaのような感じで取り付けられます。
バズーカの他にビームライフルA及びBも設定通り取り付けられますが、
ライフルをつけてるとバランス悪くてちょっと不恰好に見えてしまいます。
足の裏もちゃんとバーニアがあります。
フンドシ部分にはディスプレイスタンド用の穴もあるのですが、
このGFFMCにはスタンドアームが付属していませんので、
飛翔状態で飾る事ができません。
↓新しい首の可動機構。

首関節にはガンプラ等ではなかなかできない可動機構が盛り込まれています。
顔を上へ向ける際、黄色い襟の後部をボディ側へ下降させると、
首関節にはブロック全体が後傾し、
より自然な感じに顔を上へ向けられるようになっています。
↓肩の引き出し式関節の可動範囲と、スカートアーマー周り。

肩は引き出し式関節になっていて、かなり上へ向けられます。
肩アーマーも上面パネルが上へ開くので、
ラストシューティングのポーズもやりやすいですね。
ビームサーベルを引き抜くポーズも全く無理なくできます。
ビームサーベルボックスはショルダーキャノン取り付けの為に
丸軸接続になっているので、画像のように前後にスイングできたりします(^^;
スカートアーマーは全て可動します。
左右のアーマーはダイキャスト製の股関節ブロックに
ボールジョイント接続で保持力もバッチリ。
前後のスカートアーマーはボールジョイントではなくて
フンドシブロックへの軸接続なので前後スイングしかできません。
フンドシ部分は取り外し可能で、
大気圏突入用フィルム展開ギミックも再現されています。
赤いV字パーツをスライドするには一度外して裏側の爪を動かします。
↓脚部の可動範囲はこんな感じです。

脚部のフレームや関節部はほとんどダイキャスト製になっていて、
関節保持力は当然しっかりしていて緩くなる事はありません。
膝の二重関節はクリック式になっていて途中で固定しやすいです。
膝を曲げると連動して膝パッドと大腿部装甲板がスライド展開します。
ガンプラのMGやPGではお馴染みのギミックですが、
フレームがダイキャスト製なのでガンプラよりもしっかりしています。
↓付属のディスプレイ台座に載せてみます。

台座はデザインも良くてカコイイのですが、
このオリジン版ガンダムにはスタンドアームが付属しません。
台座そのものは他のモデルと共用なので、
裏側にはスタンドアーム用の接続部があります。
ガンダム本体にもスタンドアーム用接続穴はあるので、
他の丈夫なスタンドアームを移植する事もできるとは思いますが、
なにぶん超合金でとても重いので、
その重量を支えられるアームでなければならないですね。
ちなみに重量物は脚部に集中しています。
↓実物大ガンダムっぽい煽り撮影と、ラストシューティング風ポーズ。
ここからはオリジン版ガンダムの、前期型、中期型、後期型の
各仕様別で武器も装備した状態を載せてみます。
【前期型】

サイド7からジャブロー戦までの期間が前期型になります。
左胸に青い2つの凸パーツがありますが、
これはショルダーマグナムという実弾武器です。
右胸のオレンジ色のハッチはバルカン砲です。
前期型では左腕に連装機関砲を装備し、
ビームライフルはボックスタイプのAを装備しています。
【中期型】

ジャブロー戦からマグネットコーティング施工までの中期型です。
見た目にそれほど違いはありませんが、
左胸のショルダーマグナムが右胸と共通のバルカン砲に変わり、
左腕の連装機関砲が無くなっています。
この他肩アーマーのスラスター上部にフックが追加されています。
ビームライフルは中期型以降、アニメ版とそっくりのタイプになります。
【後期型】

マグネットコーティングを施された状態の後期型です。
この状態が前2種と最も大きく変わっています。
胸部のオレンジハッチのバルカン砲がスラスターに変更され、
膝アーマー中央にもスラスター追加、
上腕部とふくらはぎ(ダム部)外装及び足首のアンクルアーマーが変更され、
それらの側にあるマルイチモールドがカバーの付いた物になっています。
このカバーはGFFMCではメッキパーツになっています。
武装類はほとんど共通ですが、ア・バオア・クー戦では
アニメ版と同様にライフルを腰部にシールドを背中に固定して、
バズーカ2丁持ちで出撃した姿をこのGFFMCでも再現できます。
以上、「
GFFメタルコンポジット RX78-02 ガンダム(THE ORIGIN版)」
レビューでした~。
さすがにメタルコンポジットだけあって、
造形も可動も重量感やバランス等もしっかりしていますね。
ダイキャストパーツは脚部に集中していて
立ち状態でのバランスが取りやすく倒れにくくなっています。
肘や膝の関節も二重関節でよく動きますし、
膝関節はクリック式関節になっています。
腰部はあまり動きませんが、肩の引き出し式関節等と相まって
各種武器を構えるポーズもやりやすいですね。
ただ展示用ディスプレイ台座が、本当に台座しか付属していない為、
せっかくこれだけよく動くのに、カコイイポーズで飾る事ができません。
特に宇宙空間を飛翔するようなポーズとかね。
他のスタンドアームを流用する場合にも、
メタコン特有の重さを考慮しないとアームが折れると思われますし、
転落して破損したら泣けますし。
少なくともガンプラ用アクションベースはまず無理ですね。
付属品はホントに充実しています。
各仕様を再現する小さなパーツも全て塗装やマーキングが施され、
意外とカッチリはまるので着脱もしやすく、
武器もバズーカ2丁はやはり嬉しいですね。
ハンドパーツはちゃんと左右の銃持ち手も付属し、
握り拳、サーベル持ち手、平手も左右とも付属しています。
指部分が軟質樹脂製なので武器の着脱がし易いですが、
無理な力をかけると指がちぎれる可能性もあります。
武器の保持力は意外なほど良いですね。
GFF特有のポロリですが、まずシールドのところでも書いたように
ライフルやサーベルグリップ固定用アタッチメントが
とにかくすぐ外れます。
腰部バズーカラックは開閉は程良い硬さですが、
武器固定用の爪等は無いので、簡単に落ちてしまいます。
ハッチの硬さを利用して少し押さえ目にするしかありませんが、
武器に直接触れたりすると簡単に落ちてしまいます。
またアンクルアーマーは接続軸がゆるゆるで
ただかぶせてあるだけ、という感じであまり角度を調整しづらいですね。
フロントスカートは一般的なモデルではボールジョイント接続ですが、
このGFFMCではただの軸接続のようで、
前後スイングはできても横方向への角度変更はできません。
リアスカートも全く同じです。
こんな感じで細かいところを見れば、やや難のある部分もありますが、
全体的には結構完成度が高いと思います。
Amazonさん等で¥11,000程度の価格で手に入れられれば、
恐らく価格に対する満足度は十分だと思います。
というか今のところオリジン版ガンダムの商品は少ないので、
現状ではベストバイと呼べると思います。
アニメ展開が始まれば、またガンプラ等も出てくるのでしょうが、
それはまだだいぶ先の話ですね~。
とても長いレビューになりましたが、
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
