
ガンプラの新しい武器セットとして26日に発売された
「
ビルダーズパーツ システムウエポン001」を
購入してみましたので、
いつものようにレビューしてみたいと思います。
これは2種類の武器と、その武器をストックできる
ハンガーがセットになっています。
武器はパーツを分解して異なるパーツと
組み替える事で色んな形状へと
アレンジできるようになっています。
今回は1/144スケールの
ビームガトリングガンと
ザクマシンガンのセットになっています。
今までユニコーンガンダム用のビームガトリングガンはリリースされていなかったので、
これでやっとHGUCユニコーンガンダムに
ビームガトリングガンを持たせられるようになりました。
↓パッケージ外観と梱包内容です。

このビルダーズパーツは中国製の半組み立て済みキットになっていて、
2種類の武器は一部コーションマークが印刷されています。
これに武器の組み換えパーツとハンガーのランナーが各1枚入っています。
組み換え用パーツの一部にも印刷が施されています。
↓組立説明書です。

組立説明書はEXモデルのような感じの単色印刷で、
説明書さえもビニールに入っているので、
ブリスターパッケージと合わせて、
まるで塗装済み完成品トイのような感じになっています。
組み立て済みの武器を取り出してみます。
↓ザクマシンガンです。

ザクマシンガンのパーツ分割は
MGザクⅡVer2.0のものによく似ていて、
合わせ目がほとんど出ません。
マシンガン本体の両側面とドラムマガジン上面に
コーションマークが印刷されています。
組み立て済みですが塗装やゲート処理は行われていない為、
ゲート跡はかなり目立ちます。
↓待望の1/144スケール・ビームガトリングガンです。

ビームガトリングガンにもグリップの上の方に
コーションマークが両側面に印刷されています。
ザクマシンガンもビームガトリングガンも、
グレー単色成形ではなく、色合いの異なる2色で成形されています。
銃口は開口されていますが、
バレルは2本ずつ一体成型になっているので、
アップで見るとくっついているのがわかります。
サイズ的に仕方がないところでしょうか。
本商品にビームガトリングガンは1つしか入っていないので、
HGUCユニコーンガンダムの腕に2丁装備するには2つ買わないといけません。
この商品が気になってる方の多くは恐らく同じ事を考えているでしょう。
という訳で、2つ買ってみました。

MGのFAユニコーンガンダム及び書籍付録のものやGFFNのビームガトリングガンでは
ガトリングガン本体後端部にも設定通りの連結機能がありましたが、
この商品のものにはそれらしいモールドが片側にだけあるだけで、
実際に接触する側は真っ平らで
連結機能はありません。
↓どちらの武器も、ここまで分解できます。

注意すべき点として、この製品は「中国産」であるという事。
国産のガンプラとしては考えられない事ですが、
パーツやランナーがロットによって微妙に精度が異なり、
嵌め合わせがきつかったりゆるゆるだったりします。
私の購入した個体は、ビームガトリングガンの
バレル部分の接続軸(フォアグリップとセンサーが付いてる部分)が
とても緩くて、本体を下に向けると勝手に落ちてしまいます。
またザクマシンガンの先端銃口部分もポロリしやすい他、
ドラムマガジンのカバーもほとんど固定できずすぐ外れます。
逆に組み立て済み部分はスナップフィットですが、
異常なまでにきつい部分があったりして、
画像のように分解はできるものの、
バラす際は十分注意しないと軸を折ってしまいます。
ていうか私は1箇所折れましたっていうか千切れました(涙
さすが中国産です。
↓武器の組み換え用パーツのAランナーです。

このランナーには武器パーツとハンドパーツがセットされています。
ランナー状態のパーツは基本的にモナカ割構造なので、
組み立てるとザクマシンガンでも合わせ目が目立ちます。
銃口やストック接続穴部分等はスライド金型が使われています。
どちらの武器にも一部にコーションマークが印刷済みです。
↓ウエポンラックと一部武器パーツのBランナーです。

ウエポンラックは簡単な構造になっていて、
複数購入すると上下に連結する事ができます。
このBランナーには画像の赤い四角で囲った部分に
スイッチが設けられています。
スイッチで分離されている部分には、武器用パーツがあるので、
恐らく後続のシステムウエポン002以降でも
同じランナーが流用されるのだと思いますが、
ランナータグはなぜか武器側ではなくラック側に
「システムウエポン001」と書かれているので、
002以降もランナーを流用すると表示が合わなくなりますね。
なぜ武器側につけなかったのでしょうか(^^;

AランナーとBランナーの成型色は同じではなく、
Aランナーがダークグレー、Bランナーがグレーで
成形されています。
並べてみてやっと色の違いに気づくくらい
よく似た色合いになっています。
ランナーのパーツを組み立てみます。
まずはビームガトリングガンから。
説明書に載っているパターンを紹介しますが、
これ以外にも自由に組み替えができるようになっています。
↓カービン・近接タイプです。

説明書に載っているパターンの中では
このタイプのみ、ランナー内のパーツのみで
組み上げる事ができるので、
←の画像のようにビームガトリングガンと
2丁装備が可能になります。
カービンタイプは逆手持ちするタイプなので、
ビームガトリングガンのように腕部に固定する事はできません。
↓バイポッドのある狙撃・支援タイプです。

バイポッドは収容・展開の2タイプが付属し、選択式になっています。
横に伸びたセンサーパーツの裏側は肉抜き穴がかなり目立ちます。
カービンタイプのアシストグリップ基部も後ろから見ると肉抜き穴があります。
続いてザクマシンガンです。
↓ザクF2等が装備している後期型マシンガンです。

私が最も好きなタイプのザクマシンガンです。
後ろ側のストックは長さを
多少調整できるようになっています。
←の画像のように、通常のものから
一部パーツを用いて組み立てます。
↓マガジンがドラムタイプではない対空砲弾タイプです。

ぶっちゃけると通常タイプとはマガジンが違うだけです。
どうせなら、旧ザクやヒルドルブ等が装備していた
ドラムマガジンが側面に付く古いザクマシンガンを
再現できたりした方が良かったと思うのですが…。
続いて専用ハンドパーツです。
連邦軍用の角指タイプとジオン軍用の丸指タイプの、
それぞれ右の銃持ち手と左のフォアグリップ持ち手が
セットされています。

ハンドパーツのデザインは、
角指タイプはHGUCジム改等に付属するものと
手甲も含めて全く同じ形状になっています。
丸指タイプもジオン~ネオジオンのものと
同じデザインなので、付け替えても違和感は全くありません。
近年のHGUCを含む1/144HG系では
ライフルのグリップ部にある固定ダボを
銃持ち手の穴に挿して固定しますが、
この武器セットではダボはありません。
その為持たせた時に多少グラつきはありますが、
不安定という程グラグラする訳でもありません。
それにしても、せっかくダボ無しになっているのに、
今回もやっぱり左の銃持ち手が付属していません。
左の銃持ち手はごく一部の古いHGUCキットにしか付属しないのですが、
どうやらバンダイさんは徹底して付けてくれないようです。
ウエポンラックよりもずっと需要があると思うんですけどね…。
続いてウエポンラックです。

ウエポンラックは縦に刻まれた溝の好きな場所に
ハンガーアームを差し込んで武器をかける事ができます。
ハンガーアームは開閉できますが、
軸接続での可動ではないので、
この部分がすぐにポロリしやすくて、
ハンガーに武器をかける時、ちょっとイラつく事も…。

武器のタイプによっては、
ハンガーアームにちゃんと武器を固定できない場合があります。
画像はザクマシンガン後期型です。
ビームガトリングガンもパッケージ写真のように固定するには
少し工夫というか、ポロリしまくるアームが面倒です(笑
↓手近な1/144ガンプラに持たせてみました。
さて、せっかく待望の1/144ビームガトリングガンが発売されたので、
HGUCユニコーンガンダムに設定通り2丁装備させてみます。

ユニコーンガンダムへの取り付けは、
GFFNフルアーマーユニコーンガンダムやMGのそれと同じく、
シールド接続パーツを取り付ける部分に
ビームガトリングガンのダボを挿し込むだけです。
画像では
ANAカラーのユニコーンガンダムを使ったので
接続部がコーティングでややきつめになっていましたが、
無塗装のHGUCユニコーンガンダムなら丁度良いくらいでした。
けれどこれも中国産故の個体差が考えられるので、
物によってはきつい事もあるかもしれません。
ここでご注意。
ユニコーンガンダムといえばビームガトリングガン2丁の上にシールド装備ですが、
このビルダーズパーツのビームガトリングガンでは、
上からシールドを装備する事ができません。
前から話には聞いていたのですが、まさか本当にシールドを装備できないとは…。
1/100MGではサイズ的な余裕があるからか普通に装備できましたし、
1/144GFFNではシールド取り付け用アタッチメントパーツが付いていて
ちゃんとシールドも装備できました。
このビルダーズパーツでもそういうアタッチメントパーツを付けてくれても良かったのに…。
HGUCユニコーンガンダムを持ってる人にとって、
このビームガトリングガンは待望だったはず。
まさかシールド装備できないなんて思わないでしょうから、
2つ買って付けてみたらダメでしたってきっと落胆してる人も多いと思います。
詰めが甘いよバンダイさん…。
ちなみにGFFNのものは↓でも比較画像を載せていますが、
ビームガトリングガンの形状が全く違う為、
GFFNのアタッチメントパーツを流用する事もできません。
※画像でシールドが付いているのは無理やりくっつけているだけで、実際には全く取り付ける事ができません。
↓GFFN FAユニコーンのビームガトリングガンと比較してみます。

意外な事にこのビルダーズパーツ版は
GFFN版よりも一回り大きくなっています。
各部の形状も違っていて、
金型流用でない事が容易にわかります。
腕部への取り付け部分も違っているので
シールド接続パーツは流用できません。
<2011/12/30 追記>
小改造でなんとかしてビームガトリングガン2丁+シールド装備が実現できないか、
キットと比較しながら考えてみました。


画像ではシールド接続パーツはただ置いているだけです。
ガトリングガンの向きが表裏逆になってるのは突っ込まないで下さい(^^;
シールド接続パーツの前後に開いている隙間が、丁度0.5mmと1.0mm程度だったので、
手持ちの0.5mm及び1.0mmプラ板を挟んでみたら、
なかなか良い感じで挿し込めました。
HGUCのシールド接続パーツを元にして、
サーベルラックを挟み込むような接続パーツを自作すれば、
ガトリングガン2丁+シールド装備が実現できるかなと素人的に考えてみました。
これなら接続パーツをスクラッチするとしても、
0.5&1.0mmプラ板と3mmプラ丸棒があれば簡単に自作できそうな気がしました。
もちろんブンドドには向きませんが。
<2012/01/03 追記>
シールド接続パーツを自作してみました。
という訳で、
「ビルダーズパーツ システムウエポン001」でした~。
やっと発売になった1/144サイズのビームガトリングガンですが、
ご覧の通りユニコーンガンダムに2丁装備+シールドが再現できませんでした。
みんなこれを期待して買うのはわかっているはずなのに、
シールド装備に配慮が無いのはいかがなものかと…。
それにハンドパーツもやっぱり左の銃持ち手が欲しいですし、
ウエポンラックも1商品に1個は要らないと思うんですよね。
このシリーズを購入する人は武器を装備させる事が多く、
ラックに武器をかけて飾る人はそんなに多くないかと。
また同じ物を複数または同シリーズを連続購入すると思うので、
今後もずっと同じラックが付属してもラックは余るだけだと思います。
いっそ、ヒートホークやビームジャベリン等の近接武器セットみたいな、
ハンドパーツが必要ないタイプにラックを付属させるとかすれば
余ったりしないし、左の銃持ち手も付属させやすいはずですが…。
組み立て済みである必要も無いですし、
コーションマークの印刷も、このレベルだとほとんど無意味ですし。
これなら組み立てせず武器ランナーのみの純粋なプラモデルとして発売してくれた方が
ガンプラファンにとってはありがたいはずです。
それにやっぱり中国産故の品質レベルの低さ。
完成品トイとしては良い方なのですが、
ユーザーはこれを「ガンプラ」として捉えていると思うので、
普段の国産ガンプラと同じ目線で見ると、
質感がかなり低い事はすぐわかると思います。
プラも材質はPS樹脂ですが、通常のガンプラと比べると肌感もザラツキがあり、
グロスインジェクション程では無いものの、プラがやや硬いです。
至近距離で見てもわかりますが、触ってみるとそれがよくわかると思います。
なんというか、GFFNやCOMPOSITE Ver.Kaのような完成品トイに付属する武器の
無塗装版のような感じですよねこれ。
と色々不満も言いましたが、武器のパーツ組み換えで色々アレンジできるというのは
「ビルダーズパーツ」という名に合った良いアイデアだと思います。
今後発売されるものとも組み合わせができたら
更に面白いと思いますが、そこまではできないかな?
<ろあの~くのガンプラ"システムウェポン"レビュー>
・システムウェポン001
・システムウェポン001(ガトリングへのシールド接続パーツ自作)
・システムウェポン002
・システムウェポン003