

2022年に悲願の日本開催再開を果たしたWRC日本ラウンド"ラリージャパン"。
昨年に続き3年連続で愛知県と岐阜県を舞台に開催する事ができましたが、
2022年には競技コースに不許可の一般車両が侵入し
危険が発生してFIAから安全違反のイエローカード警告を受けていました。
この警告では今後も問題が発生した場合は
「問題が再発した場合は即座に大会を中止させる可能性がある」という
とても重い警告でした。
そりゃまぁそうですよね。
一般公道を舞台に開催されるラリー競技では
競技コースを完全に封鎖して一般車両や一般人が立ち入らないように
安全を確保した上で開催される事が絶対条件となります。
モータースポーツが国民に広く浸透している海外では
一般の方からも比較的協力を得やすく
生活道路さえも物理的に封鎖する事も容易なのですが、
お国柄、そして国民性からモータースポーツが根付いていない日本では
公道で開催されるモータースポーツは国民にあまり理解されておらず
海外に比べると協力を得にくい部分があります。
それが日本でWRCがなかなか開催されなかった理由の一つでもありますが、
関係者の努力により昔は北海道の片田舎でやっと開催されていたものが
2022年からは中部地方の愛知県と岐阜県という
比較的人口の多い地域で開催できるところまでこぎ着けていたのですよね。
そんな関係者の血の滲むような努力の末に
2028年までの開催契約を獲得していたのですが、
2022年に発生した一般車両侵入事件に続き、
悲しくも
今年2024年11月23日(土)のDay3、SS12恵那ステージにて
WRCの開催を妨害する目的で一般車両が制止を振り切り競技コースへ侵入し、
スタート待ちをしていた7番目の選手の眼前に立ち塞がりました…。



現地でも多くの方が目撃されていたようで、
WRC開催を知らなかった一般人が誤って侵入してしまった
という事ではなく、最初からラリージャパンの妨害が目的で
警備員の制止を振り切り猛スピードで競技コースへ侵入したという事です。
その瞬間を捉えた方がYouTubuに投稿されていましたので、ご紹介します。
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【競技中に一般車乱入】WRCラリージャパン SS12 恵那で起きた珍事
この狭い田舎道をスピードを出して一気に詰め寄ってきた日産キャラバン。
出走待ちをしていたラリーカーの眼の前に止まると
その後スタッフの誰の指示にも従わずに居座り続けたそうです。
これにより以降のステージはキャンセルとなり、
後ろに控えていた後続のラリーカーたちも引き返していく姿が見えますね。
この日産キャラバンは元々WRCラリージャパンを妨害する為に横浜から来た異常者という事だそうです。
その
侵入ルートを検証した方によると、簡単に入って来れるルートではなく
予め妨害する事を前提に普通の人がまず入って来ない狭い農道で
ガードが無くチェックされないところから来たそうです。
そしてその後駆けつけた警察官により連行されたそうですが、
これによりSS12恵那ステージは中止となりました。
・
【超危険】ラリージャパンに一般車が侵入!?
・
(ゆっくり)悲報 ラリージャパン、横浜ナンバーの一般車がコースに居座ったため中止
この日産キャラバンが妨害目的の犯罪者の車両ですね。
そして早くもこの日産キャラバンが普段止まっている場所が特定されたようです。


活動家か何かだと言われていますが、
確かに見た目からして頭のおかしい異常者特有の
フロントガラスにレースのカーテン付けてたりとかの特徴がありますね。
この問題はFIAクローズドロード安全委員会によって詳細が検証され
来年以降の開催に大きな影響を与えかねないという事です。
会期終了後の11月25日(月)にはラリージャパン運営に対し
FIAから罰金2,400万円が課せられたとの事です。
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ラリージャパン】岐阜で一般車が侵入し妨害!!中断して罰金2400万!!主催者ブチギレで警察案件に!!妨害車はネットで場所特定され完全終了!!環境活動家の妨害
この事件ではWRC開催における安全性を著しく侵害しただけでなく、
競技が中止された事による多額の損失も発生しています。
SS12も他のSSと同じく観戦には高額のチケットが必要で
その払い戻し等も発生するので、運営側の損害は相当大きくなります。
それと罰金も合わせて、この犯罪者に弁償させて欲しいところですね。
今回人的被害が出なかった事は不幸中の幸いでしたが、
これがきっかけでラリージャパンが終わってしまう事が無いよう願うばかりです。
本当に、多くの方の努力を踏みにじる行為は絶対に許せませんね。
Posted at 2024/11/28 05:00:00 | |
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