
~マザー・シップ~ 海技系の学生などで初めて海上へ船出する時、一番最初に乗船する「母なる船」
本日四日市入港の時、出港日が変更になっていた「帆船・海王丸」を見送ることが出来た、
丁度、私の乗船するタンカーが同じ埠頭の反対側に停泊したので見送ることになりました。
「帆船」と言っても他の船と同じでエンジンにプロペラも付いていて走ることも出来るので
「機帆船」?ともいえるのかな~
今から15年前の今頃、現在の2代目海王丸に実習生として乗組んでいました、海に憧れていたものの陸の仕事も考えていた、あやふやな時期でした・・・
初めて乗船した時の海上生活の厳しさ、社会とかけ離れた場所での生活は陸上に生活するものにとっては考えられないものでした。
実習内容は海の上でいかに船を動かし、メンテナンスを行うかというものですが、船酔いとの戦いでもありました・・・
メインマストの頂上へ登ったり、帆走用の大きな舵輪を回したり、重油の臭いがたちこめる機関室での実習など当時はきつい実習だったかもしれません
しかし、社会に出てしまうとそれ以上に厳しい現実が待っていました・・・
そして当時の船長の言葉の中で「片手は船の為、片手は己が為」と言うことばを頂きました。
片手は船を守り、残った片手は自分を守れ・・・(当時の私の解釈です)
そして
~海王丸は、何時までも君達のマザー・シップである~と言われた時、
ちょっと感動してしまいました(久しぶりに涙が出た)
台風で座礁した時はもう姿を見ることが出来ないのかとも思いましたが、
今日、四日市港を出航する姿を見たとき、あの頃と変わらない姿で安心しました。
今まで海王丸に見学に行くことや写真を撮ることは、あえてしませんでした
自分だけの海王丸を、自分の心にだけしまっておくつもりです。
いつの日か、休暇を利用し一般人実習生として~マザー・シップ海王丸~に乗るのが私の夢です!!
海王丸は一般人でも乗船実習可能ですよ!!
画像は航海訓練所より拝借いたしました(自分で撮った写真を持ってませんので・・・)
海王丸
船 籍 東京
船舶所有者 (財)海技教育財団
運航者 航海訓練所
船 種 帆船
建造場所 住友重機浦賀
進水年月日 1989年3月 7日
竣工年月日 1989年9月12日
信号符字 JMMU
航行区域 遠洋区域
総トン数 2,556
全 長(m) 110.09
幅(m) 13.80
深 さ(m) 10.72
機 関 ディーゼル 2基
出 力 (PS)/(kW) 1,500×2/2,206
燃料搭載量(kl) 432.35
最大速力(k't) 14.09
航海速力(k't) 12.95
航続距離(mile) 9,800
定 員 合計(実習生) 199(128)
Posted at 2010/03/03 19:10:12 | |
トラックバック(0) |
船 | 日記