画像はEJ20用ピストン色々。
ピンオフセットが違います。
マーレ(左)が一番小さく0.5mm程度。GDB(中)が1mm
GC8前期STi用鍛造(右)が1.5mmぐらい。
側圧を上げることでアイドリング時の首振りによるカタカタ音を減らしたりしますので、そういう事かなと思います。
そうです、純正流用がイマイチになる理由でもありますね。
この辺の情報はほとんどないので、今後も調べ続けますね。
さて、色々調べたり聞いたり教えてもらったロードスターのBPエンジン。
「高回転化は難しい」
そう結論づけるのはまだ早いのかな、と。
高回転化の基本。
・カム(バルブ動作)
・ヘッド(燃焼室、圧縮比、バルブサイズ、ポート形状)
・コンロッド(強度)
・ピストン(強度、重量)
・クランク(ストローク、強度、バランス)
・フリクションロス
・混合気
・・・etc
カムは問題ないですね。
バイクは意外と動作角が小さく、大きくても300度程度。リフトもそんなに大きくないです。
戸田の304度10mmリフトで十分、のハズ。
ヘッドは、燃焼室とポートの形状は確認のしようがないので判断が難しいですが、スペックだけを
調べると、バルブの径やポートの径は問題ないですね。
NBのヘッドのほうがポートの形状が良さそうなので、近道かなと思います。
問題が大きそうなのは腰下ではないかなと。
次は上記のetcになりますが、オイルポンプ。これは材質的な強化が必須です。
油圧についてもはっきりしませんが、4kのままでは不安。6kのNB2仕様にして不安解消可能。
クランク、というかストローク。
ロングストロークだと言ってしまえばそれまでですが、85mmならロングではないですね。
B18Cが87.2mm、F20Cが84mm。K20Aが86mm。
どっちかというとピストンスピード(平均速度)が問題。
でも8500rpmでも25m/sを超えないので、9000rpm常用とかでなければ問題ないかと。
ちなみにバイクはクランクが直接ギヤで駆動することもあり、メインメタルのクリアランスは狭いです。
ショートストロークであり、周速を落としてフリクション軽減そしてクランクそのものの軽量化もあり
ジャーナル径は小さいです。
あとはフリクションと混合気。
フリクションは先日ウダウダ書いたコンロッド長さの話ですね。
F野さんからキャリロの話が出て、調べるとやはり重要なのかな、と。
ピストンスピードももちろんですが、わざわざコンロッドを重くしてまでコンロッドを長くするようなので。
またまたバイクですが、YZF-R6やCBR600RRの15000rpmエンジン。
ストロークが42.5mmと短く、ピストンスピードは21.25m/s@15000rpm。
コンロッド長は90mm強で連桿(れんかん)比は4を大きく超えます。(F20Cは3.6程度)
BPは、3.127とやはりダメダメ。
35GT-Rは3.733、EJ20、4G63が3.4ぐらい、SR20は3.163でB18Cと同じくらい。
B18Cはわざわざブロックを高くしてコンロッドを伸ばしてます。B16Aより4mm近く長い。
B16Bはさらに長く142.8mm。
ターボは膨張行程の側圧が問題になりやすいのかもしれません。
コスワースチューンのMZRエンジンが2.3でも7500rpmで270psとかなのも連桿比が3.293
だからかな。
ちなみにNCのLF-VEは3.52とさらに良いですね。
2.3をロードスターに使わなくても良いから、ホンダのように2.0のまま2.3のブロックにロング
コンロッドを使ってF20C以上の連桿比3.8にして、9000rpmとか回して欲しいなあ。
現行アテンザのL5-VEブロックならボアφ89なので2.1Lでやってくれたら尚いいなー。
仮にBPのコンロッドを6mm伸ばすと、連桿比は3.27となります。
ストローク75mmのクランクか、10mmくらいブロックを高くしたいですね。
(B6だとB5用のストローク78.4mmのクランクがありますね。他の寸法がダメそうですけど。)
OS技研のRB30キットは全部込みなのでいくらなんでも高価過ぎですが、スリーブ新作、加工
+スペーサー新作、組込みまでの、ブロック加工のみで20万くらいなら考えますね。
戸田のSR用スリーブ(商品名パワーライナー)は加工込みで10~12万円。
ナプレックは新設スリーブ製作&加工で13万くらい。スペーサーの設計が難しくないなら可能かも?
某2.1Lキット買うなら私はコッチかな~
さらにクランク軸とシリンダー中心をずらす、シリンダーオフセットっていう手段もあります。
これならスリーブだけスペーサーなしで膨張行程での側圧は減らせます。
効果がちゃんとあって13万程度ならアリですねー。
ちなみに最近のエンジンはシリンダーがオフセットしてるのが多いです。燃費対策だと思いますが。
確か初代ヴィッツからじゃないかな、と思います。
検索したら
ココに良いのがありました。
最後は混合気。
インジェクションの場合、高回転化では燃調でなく噴射タイミングやインジェクタの位置が重要です。
が、セッティングが難しいみたいですね。
量より質が難しい。。。
高回転に限ってはキャブのほうが簡単そうです。
インテR(B18C)、シビック(B16B)、S2000(F20C)みたいに8000rpm超えでピークを出す
エンジン。
BPは超えないきゃいけないカベが多そうですね。。。