久振りの映画鑑賞

みなさん、こんにちわ。

昨日は久しぶりに家内同伴で映画館に足を運びました。

数日前にネットでチケットを予約しました。


映画館で観たスタジオ・ジブリ作品は、なんと「紅の豚」以来です。

この夏話題の宮崎駿監督作品ですが、なかなか良く出来た映画でした。

丁度直前にNHKでプロフェッショナル仕事の流儀 宮崎駿スペシャル「風立ちぬ」1000日の記録を観たばかりでしたので、おかげで見所満載の映画鑑賞になりました。

それにしても宮崎監督本人が戦闘機好きで反戦論者という矛盾や葛藤を抱えて、それに対してどのように物語を帰結するのかが、当初一番気になりました。

結論からすると一天才エンジニアが、己の夢を実現するためにいかに激動の時代を生きたかを、堀辰雄の自伝的小説「風立ちぬ」のラブロマンスを巧みに融合させて見事に表現していると思いました。

と同時に、かの零式艦上戦闘機の生みの親として有名な堀越二郎の、一人間として時代の流れに翻弄されながら一生懸命生きる姿が、宮崎監督自身の生き方にも重なって、当に「生きねば」というメッセージがひしひしと伝わってきました。

ジブリ作品特有の見世物的なアニメ要素は、関東大震災のシーン以外にはほとんど見当たらず、飛行シーンなども誇張が少なくてわざと抑えたような感じがしました。(ここに物足りなさを感じたアニメファンは多いかも・・・)

その分登場人物の内面的な描写が際立っていたように思いました。

しかしメカの描写は相変わらず拘りが随所に見られて、流石面目躍如といったところでしょうか。

また主役の声に庵野秀明を起用(発案は鈴木プロデューサー)したところも、宮崎監督のこの作品に対する並々ならぬ意気込みを感じました。

当に適任だと思いました。


初めからお子様には受けよう筈も無い難しい題材に対して、老いて(失礼！)尚、果敢にチャレンジした宮崎駿監督に拍手したいと思います。

次回作にも期待したいです。