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2025年11月29日 イイね!

重巡鳥海の製作(艦橋の工作その4・船体塗装)

重巡鳥海の製作(艦橋の工作その4・船体塗装)前回製作記で、上部艦橋前端両側に見張方向盤を取り付けましたが、ふと「第一次ソロモン海戦時はここに機銃が増設されていたのでは」と思い立ち、調べ直しました。
まず確認したのは戦闘詳報。ここには「25mm機銃」の表記がいくつかありますが、設置場所の分かるような記載はありませんが、機銃発射音が艦橋まで届いたようなので、その付近に25mm機銃が設置されていたのだろうと推定できます。

消費弾数が500というのはかなり少ない印象ですね。
次に「各艦機銃、電探、哨信儀等現状調査表」。これはマリアナ沖海戦後の既設機銃と増設機銃の位置が確認できます。

これを見ると既設25mmが6基ありますが、艦橋壁面は13mmのようです。しかしこの書籍のあとがきにもあるように、この表示は必ずしも正確とは限らないので他の資料で確認する必要があります。
次に調べたのは「Conbined Freet」という海外HP。旧海軍艦艇についてかなり詳細に調べた結果がまとめられており、鳥海の項には以下のような表記がありました。

こちらも25mmとなっており、13mmの表記は見当たりませんが、増設数が異なりますね。
次に確認したのは丸スペシャル121号「重巡高雄型」綴じ込みの「高雄型改装年表」。こちらの鳥海の項にはS17年5月に「機銃増備」との表記がありますが、どこに何基なのか分かりません。

スーパーイラストレーション高雄の巻末にある年表を見ると、高雄はS14年8月(横須賀工廠)に13㎜連装を、第一第二煙突両側に25mm連装計4基をそれぞれ増備したとあります。またS19年1月には艦橋両側を25mm連装へ換装し、後部指揮所両側に25mm3連装を増備したようです。
うーん、少し見えてきたかな…。
S18年12月撮影の摩耶損傷時の写真も確認したところ、第一第二煙突両側に25mm連装計4基に加え、後部指揮所両側に25mm(連装か)の設置が確認出来ました。
さて、これらを基に第一次ソロモン時の鳥海を推定します。
高雄型は対空兵装が貧弱との指摘があったため、S14年頃から高雄の例と同様の増備が同型艦にもされたものと考えられます。ここで問題となるのは後部指揮所両側の増備有無ですが、高雄がS19年であることから摩耶の増備もその少し前だろうと思われること、その位置に増設しようとすると高射装置の移設もセットで行う必要がありますが、それにしては全体工期が短いことの2点から、少なくとも第一次ソロモンの鳥海には未設置だったと考えるのが自然と思われます。
よって、上部艦橋両側は13mm連装が設置されていたことになります。
戦闘詳報にある消費弾数が少ないのは、25mm機銃の有効射程が2,500mであるのに対し、ツラギでの目標距離は最も近い第三艦でも3,000mで、その他は4,000~6,000mだったので、あまり撃たなかったのだろうと思われます。13mm機銃に至っては第三艦ですら届かないので全く発射されず、消費弾数に上がらなかったのでしょう。
ちなみにフジミの鳥海は25mm連装6基となっています。


さて、これらの考証を踏まえ、艦橋に機銃座を設けます。その参考にしたのが、近代化改装後の高雄艦橋の写真。



増備された13mm機銃は25mmより小さいので、ブルワークも小さめです。
もともとこの場所には見張方向盤が設置されていた関係で、そのフロアへ行き来するための階段などが設置されており、そのための凹みが壁面にありましたが、この写真で見るとそこへ蓋をかぶせて面一にしてあります。このほか、作業灯が移設されていたり、見張方向盤が機銃後ろに移設されているなどの状況が確認できます。
これらは愛宕でも同様です。

これらを鳥海へどう反映させるか検討します。
機銃台は高雄同様の位置とサイズで再現すればよいと考えますが、見張方向盤撤去跡のメクラ蓋は再現しません。高雄はその上方の艦橋構造物の大幅縮小を行っている関係で壁面の取り合いを調整するためメクラ蓋をしたと思いますが、鳥海は最後まで艦橋を縮小しなかったので、撤去跡に蓋をする必要がないと思われるからです。
また機銃後ろへの見張方向盤移設ですが、鳥海の同じ位置に移設するとその直前にある測距儀の回転半径に干渉するので、移設せず撤去のみと推定しました。
高雄での作業灯移設は上部艦橋付近を縮小工事した関係で行われたものと思われます。鳥海の場合、その工事を行っていないので、作業灯も移設していないと考えました。
ということでまずは機銃台を設置。


ここで気分を変えて、船体の塗装に移ります。
まず煙突頂部の塗装のため鳥海写真で黒帯の幅(2mm)を確認しました。

問題はその下の白帯(幅1mm)です。というのも、この時期以後の海軍艦艇は白帯を消していたという情報を耳にしたから。なんでも、夜戦で目立たなくするためだそうで、その際の個艦識別や指揮通信は信号灯、音声信号などによっていたと。
本当か?と思って、調べてみました。
まずは平成12年5月MA誌増刊「軍艦の塗装」を見返しましたが、これに相当する説明は見当たりません。次に実艦写真を確認。


全て昭和17年の重巡及び軽巡の写真ですが、いずれも白帯はありません。
残念ながら第一次ソロモン前後の鳥海の写真はありませんが、この状況なら「白帯なし」としてもよいだろうと判断し、黒帯のみ塗装しました。
そして喫水線の赤を筆塗りし、リノリウムのレッドブラウンを吹き、その場所をちまちまとマスキング…

この作業だけで3日かかりましたorz
そして舞鶴グレーをプシュー!

Xのフォロワー・アルセノさんによると、旧海軍艦船はどのフネも舞鶴色のレシピで塗られていたのではないかとの研究があることと、夜戦シーンの暗めの海面で映えるようフネを明るめとすることの2点を考慮しました。
ここでマスキングを剥がしたいところですが、もう少し我慢…。

艦橋の工作に戻ります。
前面には空中線引込み口があり、新造時はパラベーンも2基設置されていましたが、第一次ソロモン時にもパラベーンがあったかを検証します。こちらの写真は昭和17年にセレター軍港で撮られた鳥海です。僅かにパラベーン用デリックの端が見えますね。

また↓は昭和16年の鳥海の空撮。

不鮮明ではありますが、パラベーンらしきものがあります。
大改装後の高雄ではこのように装着されていました。

ということで、これらを参考に空中線引込み口、パラベーンなどを設置。

パラベーン用デリックはもう少しシャープに作り直す予定です…。

いよいよ羅針艦橋の工作です。
羅針艦橋甲板の両側には高射装置(直径4mm)の切り欠きがあるのでスクリューポンチで打ち抜きます。

その後、図面を参考にしながら慎重にサイズを計測し、構造物を立てました。

両側に設置する1.5m測距儀はヤマシタホビーの20.3cm連装砲(E型)にセットされているものを活用し、観測窓をプラペーパーで追加しました。

そしてこの段階でトラブル発生!
なんと、羅針艦橋甲板の位置が0.8mmほど高すぎると判明したのですorz
主な原因は羅針艦橋甲板が厚すぎること。この結果、双眼鏡や射撃式装置などを立てた時に高さに違和感が出るという艦橋製作あるあるですね。
しかし0.3mm厚で作っているので、0.2mmまでしか削れません。やむなく上部艦橋天井面を0.4mmほど削ります。この状況で水平に削るのは至難の業…。どうにか頑張って誤差の範囲まででまとめることが出来ました。ほっ。

羅針艦橋には海図台や保管庫などを設置しましたが、屋根をかぶせるとほぼ見えなくなります。でもこういう製作をしている瞬間って、なぜかめちゃくちゃ楽しいんですよね♪
この先さらにフロアが積み重なる過程はその作業の連続。至福の時間が続きます(笑)
Posted at 2025/11/29 12:01:27 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味

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模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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