プロジェクトR　私たちの青春時代のバイクに乗る。

2021年3月26日　17：30　その日　仕事で抱えていた問題を解決し
　　パソコンを「パタン」と閉じ・・・2021のプロジェクトRが再始動する！

そもそも21日に・・再始動を約束していた我々であったが
　春の田んぼシーズンと天候に恵まれない事もあり
　27日に再始動となったというわけです。

というのは・・さかのぼる事数週間前の夕方・・Mちゃんからの珍しい着信
「木更津に・・・ゼファーやらZRXやらXJRやらS-Fourやら貸してくれる
店があるんだって！」と狂気のテンションでの電話。

ほう・・！確かに我々のプロジェクトを開始する前　松戸のシイナモータース
で我々が高校卒業したあたりに発売されたバイクをヨダレたらしながら眺め
3桁の金額に失禁したことを思い出した。


かれこれ以前の三回は今時のバイクにしか乗っておらず最新の機能
に助けられ、乗せられていた我々でした。

この当時のバイクはライダーを助けてくれる制御なんてものは一切なくライダーが
制御しなくてはならない、つまり見た目は今のバイクよりもかっちょえー！
音も4発サウンド水冷！空冷！しびれる―！以外のところが20歳当時
我々ツースト乗っていたもんで未知との遭遇なわけです。
もちろん近いところではS-Fourには数回のっているので其れとの比較になる
のかなと思い、Mちゃん案で今年１発目のレンタルツーリングを決定しました。


今回レンタルをするのは千葉県の木更津？市原？にあるNEW ONEという
中古車やらﾚﾝﾀｶｰやら幅広く行っているお店のレンタルバイク部門ってとこでしょうか。。。SITEを見ても819やHONDA goにあるようなWeb予約の欄は無く
電話のみの受付との事。。。。さてどうしたもんか？
とりあえず身支度とインカムの充電、モバイルバッテリーの充電を済ませ
どうせわくわくして眠れないのに布団に潜り込んで2時までわくわくし眠りにつきました。

天気はヤフ天で確認済み！ばっちりの天気！仕事の日とは異なりズバッと目覚める。菓子パンを１個　歯を磨いて！７：５０！Mちゃんよりの電話！
「下に着いてます！」

色々と荷物を纏めたリュック！とメットを急遽購入したタクティカルブーツを
持ち、今回もMちゃんの車でGo！

M「なんか受付８：００～電話でやってるみたい。Yちゃん掛けてくんない？」
Y・・・・そうか乗れるとも限らないんだった。。なぜなら予約してない！

そこで車の中でNEW ONEへ８：００を過ぎて電話

ゼファーとS-FourとZXRが選択肢としてあることを聞き

ゼファー１台　ZRX１台　つまりはKAWASAKIの空冷！水冷！４発を
借りる約束が完了した！。

先に述べたシイナでお互いがしびれた車種を借りる事ができたって訳です。

これは内心「やばい！くらいのｽﾄｰﾘｰが５０のおっさんに降り注ぐ」と思っていたことが現実に起こるんだ！２０歳そこそこでバイクを降り、お互い結婚し
子供が大きくなり、諦めていた、９０年代あこがれのバイク、買えなかった
バイクにレンタルとは言え乗れる！特にMちゃんのゼファーへのあこがれは
彼と付き合い始めて３０年語り続けている。

そんな話をしながら１時間　市原PAで我々の儀式ともいえる課題！
インカムペアリングを店に到着する前に完了させよう！という事になった。
何故なら・・店まで行って上手く繋がらない現象が起きるとその後の運転に
影響を及ぼす為ある。つまりわちゃわちゃしてしまうのです。

車を止め外にでるとその日のバイカーの多い事多い事。
そんな中私たちは車から降りたのにも関わらずインカムを操作し
ヘルメットに半分頭を突っ込み「ねぇ　聞こえる？」を繰り返す。
居様な光景である。
そんなわけでここにきて、毎回の儀式！課題が解決した
様な気がするのでFX６のペアリング方法をまとめておきます。

こいつが我々の中華インカムFX６


どうやら電源入れた後の作業に間違いがあったようです。
今後はこれを参考にしてわちゃわちゃしないツーリングを心掛けたい次第。

市原PAを離れ30分後にお店に到着。

しかしながら最初に到着した場所は、中古車販売のお店らしく
お店の方に道案内をいただいたのにも関わらず道を案の定間違えながら
レンタル部門のある敷地へ到着。２台のあこがれを目にする。

・・・・・・・族車？・・・・・・
私の借りるZRXはモリワキっぽいショートの集合管・・・BEETのカバー各種、ノーマルシートのアンコ抜き位。Mちゃん用ゼファーは、なんかテールに羽が
タックロールシートにアンコ抜き、BEETのバックステッププリティーレーシングのフルエキ・・・・ちょっと品のいい族車？。

お互いのリアサスは新品に交換されていそうな雰囲気。

タイヤは・・あんまし信用してはいけなそうな骨董感。

こんなのに・・・我々のような５０のおっさんが乗っていいのかな？
特に旧車を愛するって訳でもなく、青春と特攻の拓にあこがれていただけなん
だが・・。


などと内心とは裏腹にキーをひねりセルを回す。
「ｸｼｭﾝ　ﾎﾞｰﾝ・・・ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ」
という音！キャブからこぼれる香　そんなZRXを見ると興奮してきた～！

買ったばかりのタクティカルブーツを履きリュックを背負い、手袋をはめ
ZRX、ゼファーにまたがる、かるーーくクラッチをツナイで走りだした
ハンドリングに違和感を感じる。
なんか不自然・・・。すこし練習を兼ねて川沿いの道を走る。

・・・・ハンドルおかしい。ん！アイドリング４５００回転！
なんだ？なんなんだ！

するとMちゃんより「吹かしたあと回転もどんない！」
と色々な不安点が浮き彫りになってくる・・・

結論・・・・・「ま！いっか！　なんとかなんでしょ」

ってことで、国道16号へ合流。

相変わらず　信号待ちで4500回転な私。
ハンドルはセンター以外ふらふらふらふら。特に低速の右カーブは
ZRX自らの意思でコケようとする。それを私の意志で
「早まってはいかーーーん」とへたくそなライディングで指導する。

R１６を走ってMちゃんより「ねーYちゃん　チョーク大丈夫？」

私「チョーク？　なに？どこ？・・・・これかぁ！」

全開になっとる！。

チョークを戻し1500回転に安定。
当時のバイクを忘れてキャブのロードスターに乗っているものの
チョークは無く最近のインジェクションしかバイクを乗っていなかった
為のトラブルっちゃートラブルでした。

お恥ずかしい。


ってことは、あとは残るはこのふらふらハンドリング。
とは言え原因が分かったところで工具もなければ部品もない。

つまり「諦めて頑張る」

この件に関してはこの対策で行こうと自分に言い聞かせました。

そしてバックミラーに写るMちゃんのゼファーの姿に違和感。
やたらと膝が高い。

青春時代のCM250に乗ってピースサインを送るMちゃん写真が我が家にあるが
まさに・・・それ。

Y「Mちゃんそれ、ニーグリップしない方が様になるんじゃ？」
M「いや無理！ニーグリップ命」

途中信号待ちでMちゃんと私は離れ離れになり、私が途中で待っていると
原付に抜かれる族車ゼファーの姿が見えてきた。
M「うーうー言ってアクセル戻んないって間に原チャに抜かれた！」
Y「あーー見てたよMちゃん・・・あとはアクセルが戻んない課題かぁ」

結局この課題に関しては自分で戻すという事で解決。ちょっと面倒だけど
仕方ないね。

そうそう目的地は！千葉県最南端　白浜としました。
時折現れるトンネル内でのエグゾーストサウンドにちびりそうになります。
そして右カーブでもちびりそうになります。

そして目の前に現れる千葉県の内房、
もうヤバイっす。
酒？女？ばくち？
そんなんよりこれの方がよっぽど気持ちいい！
（（温度＋風＋音＋香)×（バイク＋仲間＋出来事＋共感））X安全運転
　＝最高！
こんな公式が生まれる！これらの１つが減っても最高にはならない。

つまり・・・バイク最高！　これらのすべてが揃っても安全運転ができなければ
Bad ENDになってしまうので　安全運転でバイク最高！

このプロジェクトを起こしてからずーーーっとであるが、私が先頭を走る
という定説ができあがっております。

そんな中での今まで言わんとしていた楽しみが
バックミラーに写るMちゃんの後ろにやばそうなバイクが見える事です。
本日一発目はたぶんYamahaのR1とMちゃんのランデブー走行。
しかし意外に彼は気にしないのです。随時てんぱっているのか？はたまた
鋼のハートなのか？

1時間ほど走り、金谷港に到着　互いに写真を撮り昼食です。
金谷港に隣接の商業施設内のレストランでイクラウニ丼を頂きました。

うんめー！

そこにある喫煙所にて一服し千葉県最南端を目指します。
記憶が確かならばR127を一直線！
海の風、山の風を感じながら太平洋に到着しました。
天気も最高！気温も最高　ハンドリング最悪。
そこで見つけた漁港・・・なんて名前だったかな？わかりませんが
中々、漁船＋KAWASAKI=漢（おとこ）
を感じさせる風景にて少々撮影会を開催しました。





ここの来て初の私のゼファー乗車・・といっても敷地内だけなんですが。
そこでびっくり「なんだこのポジション」
先にも書きましたが、バックステップとアンコ抜きで膝位置が異常に高くなる
異様な体制、上半身は快適なんですが、下半身の間接という間接が
すべて異常な曲がり方になってしまう。
200m程度しか乗っていないのに・・・これバイクでエコノミー症候群になりかねん。ギアも変えづらい・・・つまりは足首が動かせづらい。
よくもまぁ・・しゃーないけど・・１００キロも是で来たとつくづく思い知らされました。それ以外は空冷の乾いた音、族車のような排気気管で水冷とは違う
心地よさを味わえたわけなんですけどね。

そうそう、アンコ抜きって初めてまたがったんですが、足つきはめちゃ良くなる
アイテム？改造なんですよね。ちびデブの私ですがべったり踵まで地面について
しまうという安心感にはいいなぁと思いますが、なんせ膝やら股関節にその
代償がきちゃうという難点があります。

そんなこんなで14：30来た道を戻らなくてはならない時間になりました。

帰路は県道86を使って山の中を走ります。

へたくそライダーにとっては急なカーブや連続するカーブもなく、私のZRXの
異常なハンドリングでもなんとかこなせました。もちろん冷や冷やでしたが。

館山付近のトンネルでやたら野太い排気音が聞こえてくると・・・Mちゃんの
後ろに気合の入ったZ軍団が・・・・・。

この人たちを連ねて走るのけ？　

流石のMちゃんもこの圧力には少々弱腰になったとかならないとか・・・。

運よく？Z軍団が高速方面に分岐して頂けたので又、通常運転にもどりました。

途中コンビニで休憩をして走りだす際、ZRXに異変が。

１速に入れ発進！！・・・「ぷすん」エンスト
「あれ？」
最初は私の運転のせいかと思っていましたが幾度とエンスト。
原因はスタンドがきちんと上がってなかったから・・という事でなんとか
なりました。

そろそろガソリンもなくなってきたのでエネオスで給油。
さーあーNEW ONEまでもう２３キロだぁ・・・行くぜ！
「ぷすん」・・・エンスト
あれ？スタンドは完璧に上がっている
「ぶぉーん」「かちゃ（１速に入れる）」「ぷすん」エンスト
これを５回くらい繰り返す。
ヤバイ！こりゃ発進できんぞ。
スタンドを何度も何度も上げ下げして何とか正常な状態に戻りました。
たぶんスタンドのｾﾝｻｰが逝かれているんだなぁという事で納得しましたが
完全にｾﾝｻｰなのかリレーなのかがあの世に逝っちまう前に店にたどり着かな
くてはなりません。

帰路の途中16号線に入ったところで店からの着信・・・運転中の私に出れる
ハズもなく。・・・とは言え約束の時間に遅れそうな我々は仕方なく
コンビニで電話を折り返すことにした。・・・ちゃんと発進できるかぁという
不安を持ったままです。

そこで電話をすると、どうやら私にかけたつもりがない事を店員さんから
言われ19：00までは営業しておりますのでゆっくり、かえって来てください
と優しいお言葉を貰いました。

夕方の16号は大渋滞。すり抜けできるバイカーとテクニックの異なる我々は
しっかり車と同じ渋滞にはまります。

後方より3台の救急車が来るというかなりレアな体験をしました。
何か大事故がどこかであったのか？その結果を知る事もできないままですが
無事？NEWONEに到着。大体17：30くらいでしょうか？

走行距離は190キロメートル今まで乗った２５Rに比べると疲労感は少ない
Mちゃんは股関節にバックステップによりダメージありってな感じです。

なにはともあれ今回も無事、けがもなく到着できたことが1番の勲章です。


さて総括として90年代のバイクの良さは良さとして堪能できたわけで、
更に前の時代の４フォア、Z系　XJは我にとってハードルが高いとわかる事が
出来た一日でした。

いわゆる旧車と呼ばれるバイクは乗りてを選び、いろいろな意味での覚悟や
知識、技術を要し単純に今のバイクとは比較できない哲学を持った価値と実際の金銭的な価値のある芸術品？と解釈する事にします。

結論・・・・我々には旧車とはすばらしい芸術品であるが
　　　　　我々には所有車として選ぶ覚悟の技術と金銭がない。

という感じでPROJECT R　Vol4は締めさて頂きます。

この4月中にVol５の打合せとVol５の決行を約束し、また来週からの
ストレスな日々と向き合います。