2013年01月22日
「桜宮高体育系学科の募集を中止」に賛否両論出ていますが、、、、
大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒(当時17歳)が顧問からの体罰を苦に自殺した問題で、市教育委員会は21日に会議を開き、橋下徹市長(43)の意向通り、同校の体育系学科の募集を中止し、定員120人分を普通科として募集することを賛成多数で決めた。橋下市長はこの日午前、同校を訪問。在校生代表が「新入生の受験の機会を奪ってほしくない」と橋下市長に入試の実施を訴えたが、切実な声は届かなかった。
「新たな教育方針ができるまでは、生徒を受け入れることはできない」と、体育系学科の入試中止を要請していた橋下市長の持論を、市教委は受け入れた。
会議では〈1〉来月20、21日に実施予定だった体育科(定員80人)、スポーツ健康科学科(同40人)の体育系2科の入試を中止して普通科(3月11日実施)での募集に変更する案〈2〉予定通り実施する案―の2案を教育委員に提示。約2時間の話し合いの結果、委員5人の採決で変更案に4人が賛成し、中止が決定した。
先に結論を言っておくと、この決定自体はきわめて当然のことですね。
あれだけの事件が起きていながら平然と入試が行われて新年度の入学者を受け入れるなんてありえないですもの。
ただね、、
やはり手放しで賛同できるわけではない、、、
「問題」が発生したときの解決法の基本。
問題を分析し、その原因を調べる。
それをないがしろにしては結局は問題解決が遠のくのだ。
例えば昨日まで正常に点灯していた「電気スタンド」が点かなくなった時にどうするか?
何も確認せずに、あわてて電気屋に蛍光灯を買いに行く、、、ってのは最も失敗しやすい方法だ。
コンセントが抜けているのかも知れない。電気スタンド自身が傾いていて転倒安全装置が働いているだけかも知れない。グローランプが使われている場合、蛍光灯のほうではなくそちらが原因かも知れぬ。こんな身近なトラブルですら様々な原因が考えられる。それらを可能な限り検証することでスムーズに問題は解決するのだが、原因の検証をいいかげんにしてしまうと逆に問題解決が遅れることがある。交換用の蛍光灯を買って家に帰ってきたけど、やっぱり点かないよムッキーー!てことになっちゃうわけだ。
はたして、今回の対応は適切だと言い切れるだろうか、、、
最大の原因である「教師」の側への対応が後回しになっていませんか?
受験生への配慮という点から考えれば「スピード第一」に対応することは大事だったと思う。
しかし、それだけを進めていまだに問題を起こした教師に対する処分などに関する話や今後の防止策については全く話が進まない。もちろん、体罰を容認してきた者たちへの責任を問う声なんて微塵もあがりやしない!
これってさ、、
起こっている状況だけ見たらね、
誰かを悪者にして、悪者を隠して、
それによって自分のイメージとかプライドみたいなのを守ろうと、、
そんな風にしているように感じますよ。
「生きてるだけで丸もうけ」
という発言もどうかと思う。
予算を盾にしたやり方も汚いと思う。
教育委員会を悪者扱いにするのが目的だとすれば、
あまりにも狡猾だ。
大騒ぎして、今までの物をぶっこわして
それだけで前進するのなら苦労はしない。
とかく、そういう破壊的なやりかたは見た目に判りやすく、
支持を得やすいのかも知れない。
でも、やはり「根本的な問題の本質」に目を向けないと
いつまでたっても解決はしないのでは?
大津のいじめもそうだったけど、今回の大阪市立桜宮高校で行われた「事実上の犯罪」を「いじめ」や「体罰」といった柔らかい言葉で逃げているうちはダメだ。罪は法によって裁かれ罰せられる。そんな単純なことが「法治国家」であるこの国で行われていないという事実。この「閉鎖性」や「隠蔽体質」を徹底的に暴かないとダメなんじゃないか?
今のままだと、
真面目にがんばっている教師も悪者扱いのままだし、
なんの落ち度も無い学生たちもかわいそうなことになっている、、、
やるのであれば、徹底的に正しい方向を向いてやればいい。
もしも参議院選挙に向けての人気取り程度のパフォーマンスなら何もやらずに黙っていればいい。
そのどちらなのかが今一見えないので賛否が分かれるのであろうか、、、
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Posted at
2013/01/22 10:17:25
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