ずいぶん「みんカラ」のほうはごぶさたしておりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
YSUです。
燃費記録のほうもサボリ気味。
たまったレシートの記録、、入力しなきゃ、、、
さてさて、
久々にみんカラに戻ってきて、
自分の記事がどれくら見られているのかをチェックしようと思い
「PVレポート」を見たところ、どうやら
圧倒的にワタシの過去記事でアクセスが多いのは
「(車載用)扇風機の静音化」に関する記事のようです。アクセス
上位の1位2位、F1で言えばぶっちぎりのワンツーフィニッシュですな、、、そういやホンダもF1復帰するし、、
って、、あれ?
オイラ、
まだ完結編の記事って書いていなかったっけ?
そうなんです。
実は車載用扇風機に関しては
すでに私なりの静音化に対する「答え」が出ておりまして、すでに昨シーズンには実用化しております。しかもシーズン通して使用したばかりでなく、ミニバン特有の問題である冬季の車内暖房の効率の悪さを解決するための「車載用サーキュレーター」としても活用できる品として
1年以上にわたって使用し、実証済みとなってます。
つまりね、
やたらと長い前フリしたわりに最後の結末を長いこと未公開だったわけですわ、、
楽しみにしていた皆さん、スマンス!
そんなわけで、現在使用中の車載用静音扇風機の中身はコレだ!
で、外観はこんな感じ
順に
ここまでにいたる経緯を紹介しましょう。
まず、そもそもの発端は
コレだった。
日付を見ると、なんと
丁度4年前!
あぁ、そんなに経ってたのですね。
で
いろいろ試行錯誤してました。
その結果、判明したこと事とは。
市販されている車載用扇風機の
騒音の最大の原因は「モーター」である。
ということでした。もちろん、羽根など原因もあるけれど、最大の要因ではありませんでした。
一般的に1000円前後でカー用品売り場に売られている車載用扇風機の多くは
直流モーターを使用しています(530サイズ)。アクセサリー電源から12Vの電流を直接流すのではなく、
電圧を制御して弱めた電気を流せば少々静かになることは判りましたが、
根本的な解決になりません。これは直流モーターに
整流ブラシがあるため、
回転数が上がれば上がるほど音が大きくなるのが原因です。これを解決するには電流を制御して
整流ブラシへの負担が少ない程度の回転数に抑えるか、
整流ブラシの無いモーターを採用するか、どちらかです。
ここで
2択になったので、
回転数を抑える方法を先に考えます。
風量が少なくてもピンポイントで使えるようなケースであれば「USB扇風機」などの
比較的弱い電流を使用する方法が有効でしょう。電源が確保できれば
市販品をほぼ無加工で使用できる物もあります。静音化にチャレンジする場合、もっともハードルが低い方法の一つです。
ただ、これだと
車内全体の空気を動かすほどの風量を得るのは難しいです。冷暖房の効率を上げるほどの役目を果たせるとは思えません。
次に
整流ブラシの無いモーターを使用することを考えます。
静音化チャレンジ開始当初はホビー用途向けの「ブラシレスDCモーター」がまだまだ高価だったんですが、
この数年で随分と身近になりました。
ブラシレスDCモーターを使えば静音化した車載用扇風機が作れるんじゃないかと思うのが自然ですね。実際、市販されている家庭用扇風機でもDCモーター搭載のものは「音が静か」ということを売り物にしている商品が多いです。
これは期待できそうです。実際、
一般的な車載用扇風機のモーターサイズとラジコン用のブラシレスDCモーターの大きさはほとんど同じです。多少の加工で搭載は出来そうな気がします。ですが、
この方法は根本的な問題があって実現不可能でした。というのも、
ブラシレスDCモーターはその仕様上「制御回路」が必要です。
一般的なDCモーターのように「+」と「-」に電源コードをつないでスイッチを入れれば回るという単純な仕組みではないのです。ブラシレスDCモーターを搭載するためには、この
制御回路をどうするかという問題が立ちはだかります。実際、電動RCでブラシレスDCモーターを導入した方ならイメージがつかみやすいと思いますが、電流を制御するために専用のメカを搭載する必要が生じるわけです。これを市販品の扇風機を
個人で改造するレベルで加工を実現しろと言うほうが無理です。
ここで余談。どうやら「DCモーターは静か」というのが定説の様に言われているが、調べれば調べるほど
「それは違うんじゃないか」ということが判明してきた。つまりだ、DCモーターはその仕様上ACモーターと比べてきめ細かな回転数制御を効率よく行える。特に
低い回転数に於いてはACモーターでは不可能なレベルの制御が出来る。これがすなわち、弱い回転数を思いのままに得られるので就寝時などにも使えますよ~静かですよ~という触れ込みの根拠にしているわけだ。強い風量を求められるシーンではDCモーターでもACモーターでもさほど騒音は変わらない。むしろブラシレスでは無いDCモーターの場合は前述の通り、強い回転では音が大きくなって実用に向かない。
さて、本題に戻る。
一般の家庭で使われている扇風機程度の騒音に抑えようと思うと、
結局のところ一般の家庭用扇風機と同様のACモーターを使用するしかないという結論になる。もっともメーカーが今後ブラシレスDCモーターを搭載した市販品として静音車載扇風機を開発すれば話は別だが。
そこで、
クルマ用の12V電源を100vに変換する機械を使用して小型の100V用の扇風機を回してみることにする。
いろいろ遠回りしたけれど、
結局のところこの方法が最強であった。
ただ、それだけだと
「なんか負け犬みたいで悔しい」ので少々オリジナリティ溢れる加工を施した。
上記の写真でご覧になっていただいた車載用扇風機は、もともと「タワー型ファン」として売られていたものだ。それを
自作のボディに収めるために首フリ機構のカットや電源基板の一部カット(良い子は真似しない)をおこなった。外観には100均で売られているシートを張って車内の内装ともマッチさせている。これを夏は運転席と助手席の間に、冬季はラゲッジルームに設置することで冷房、および暖房の効率を飛躍的に高めている。
さて、市販品の加工に関しては
「自己責任」ということになるが、大まかな考え方としては
「現時点で考えられる最良の結論」が出たと思う。選択のポイントですが、100V扇風機の選択には必ず定格電流をチェックして12V→100Vインバーターの出力以内になるように気をつけてください。また、マイコンスイッチタイプのものより「カチッ」と押すタイプの機械式スイッチの機種の方が使い勝手がいいと思われます。
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季節 | クルマ
Posted at
2013/06/13 11:18:15