2013年09月08日
国際オリンピック委員会(IOC)は7日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで総会を開き、2020年夏季五輪・パラリンピックの開催都市に東京を選んだ。東京では1964年以来56年ぶり2回目の五輪開催。72年札幌、98年長野の冬季五輪を含めれば、日本で4回目の五輪開催となる。
個人的には「イスラム圏で初の五輪」という大儀の前では東京招致は厳しいかと思っていたのですが、結果的には東京の圧勝でした。こうして決まったからには世界中を感動させる大会として成功を収めて欲しいですね。
それにしても、
マドリードは絶対に無いとして、
やはりイスタンブールが最大のライバルだったと思う。
で、イスラム圏初の五輪を目指したトルコ・イスタンブールは隣国のシリア情勢に翻弄された。
言って見れば、東京は他の開催地の「自滅」に救われたんだどうな。
結局、決戦投票で委員が考えたのは
「東京と福島」の危機の近さと
「トルコとシリア」の危機の近さ
これを二択にかけただけなんだろうな。
くしくも、五輪開催地招致合戦に於いて
東京と福島はとても遠くて離れていて関係が無いということが偉い人たちの口からはっきりと語られてしまった。東京電力福島第一原子力発電所の事故が収束してないのにね。それでも、五輪招致対策で原発汚染水対策に国費をつぎ込むことを決めた以上は「徹底的に解決」してもらわねばならぬ。
やはり「開戦の可能性がある危険な地域」というイメージはトルコにとって不運だったな。
あと何週間かシリア情勢の悪化が遅ければ事態は違っていただろうに、、、、
それとも、今年の前半に北朝鮮の若き将軍様が
「無慈悲な作戦」の名の下に「ソウルを火の海」にする行動が現実に実行されていたのであれば、隣国の危機に巻き込まれる形で東京での五輪開催は無かったかも知れぬ。そういう意味では五輪開催決定時期を配慮してくれた若き将軍様は意外といい奴かもしれぬし、アサド政権ってのはトルコ国民にしてみればいろんな意味で許せないかも知れぬ(一部ジョーダンです)。
でもね、
なんといっても腹が立ったのは開催決定直後の猪瀬東京都知事のコメント。
勝因を聞かれて
「チームワーク!」
と声高々に叫んでいたけどさ、、、
舌禍でチームワーク乱したのは誰だい????
一番チームワーク乱したやつが何を言うかね!?
それでも、2020年の五輪開催の頃、
本当に福島第一原発の影響が「全く問題ない」レベルになっていることを祈るばかりです。
おそらく、五輪開催決定をうけて一儲けしようとする連中の動きが活発になっていくのだと思いますが、それよりも優先順位の高いことが何なのかと言うことを、少なくとも政治の世界と経済の世界の偉い人たちは見失わないでいただきたいですね。そこを間違えると、おそらくとんでもないことになりそうな気がして心配です。
Posted at 2013/09/08 08:40:25 | |
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