まだ先週末のことなのに、随分と前のようです(笑)
地区戦最終戦のあと残念ながらお声は掛かりませんでしたし特別規則書の優先規準にも達していないので、上限200台に達した場合は間違いなく不受理になると思いましたが、地区戦本庄の幻ベストが悔しかったので受け付け開始早々に銀行振り込みしてみました(笑)
受理されるか不安な毎日でしたが関フェスの前日にHPでエンリスが発表され、上限200台に達せずの181台で併催クラスのNNT4に受理されました。
受理されたらタイヤを買おうと決めていたのですが、いざ受理されると緊張が解けて、タイヤ買うのはやめてメンテ代に回すことにしました(笑)
事前練習日は何回も用意されていたのですが、さすがに平日は休めず、一回も行けませんでした(2位の方は2回行った;笑)。
その間浅間台でちょろっとターンの練習などして勘が鈍らないようにしていました。
今回はCパドックと言うコース最上段の、そのまた奥、つまりコースの一番奥になったので、折り畳み自転車を買おうかと思いましたがもったいないので手持ちのロードレーサーを何とか後部座席に押し込みました(これが現地で大変役に立とうとは)。
一日目土曜日、公開練習。
晴天でお昼はTシャツでもいいくらい。
しかし決勝当日は曇りのち雨の予報なので、土曜のグリップはあんまり参考にはならないなと残念に思いました。
コースはど真ん中にサブロクがあってゴール前に13歩の狭い間隔のスラローム。
1本目はショートカットへの進入速度が遅すぎるし、ショートカットの角からは離れ過ぎるし、1stヘアピンでクリップにつけないし、サブロクは大回りで脱輪までするしで散々な走り。
中間タイムは1.5秒、ゴールタイムは1.9秒遅れる有様。
サブロクは進入で止まり切れず、パイロンを行き過ぎて慌ててサイドをエイヤッと引いて、ラフにアクセルを入れてしまってのミスでした。
2本目、どっかんさんが「1本目より断然グリップする」と言ってくれたので少し頑張ってみると、1stヘアピン入り口でヌルーっと滑ってアウトにはらんでしまいました。
Sタイヤのラバーの影響だったのではと睨んでいます。
サブロクはまたしても失敗、パイロンに近寄れないWRCのドーナツターン。
やはり進入で頭がパイロンに寄らず、アクセルを入れるとどんどん滑ってパイロンから離れて行きました。
S字は前回得た知見を生かし3速に入れてみましたが、縁石のへこみ(2か所ある)に弾かれて姿勢を乱してしまいロス。
中間タイムは0.8秒、ゴールタイムは0.9秒遅れでした。
ただしWRCドーナツターンで少なくとも0.5秒はロスしているので、それほど悲観せず練習を終えました。
公開練習終了後、サブロクパイロンが撤去され、コースに新たなパイロンが置かれました。
決勝コースの設定が始まりました。
最上段のCパドックからは役員の皆さんがコース確認のため歩いているのが良く見えて、どんなコースになるのかと皆でワイワイと予想して楽しんでいました。
16時過ぎに決勝コース図が配付されて、見てビックリ。
直線だらけで、発進加速の劣るインプレッサには絶望的なコース(笑)
おかげで、却って開き直って向き合えました。
16時半からの30分間の慣熟歩行の中で、スタート目の前をUターンしていくコーナーを重点的に歩きました。
本庄から宿まで1時間も掛かる渋滞にハマり、宿に着くなりすぐにラーメン屋に向かいました。
そしてひとっ風呂浴びて缶ビールを開けて、9時台にはすぐ寝てしまいました(笑)
決勝当日は2時以降何度も目が覚めて、そのたびに雨が降っていないか窓の外をチェックしました。
6時ゲートオープンですが、5時15分には宿を出ました。でも着いた頃にはNTFFの皆さんが既に並んでいました(笑)
当日朝の慣熟歩行で、前日に悩んだスタート前のUターンコーナーを歩いてみて、やっぱりここは2速でなく1速なんじゃないだろうか、と考え直しました。
鷹の目さんは2速で行くとのことでしたが、成り行きで1速に入れるかも知れないと思って最短距離ルートも歩いておきました。
ちなみにガソリンが減るのは承知で慣熟歩行中からエンジンはかけっぱなしにして、少しでも暖機が車中に行き届いてくれると良いなと思っていました。
本番1本目。
路面温度は12度(寒暖計を地面に置いただけ)。
絶好のR1R日和ですが、実績のあるZⅡで行くと前日から決めていました。
朝から妙に気合が入らず、出走待ちの列に並んでもまだドキドキしませんでした。こんな大舞台なのになんででしょうね(笑)
路面温度が低いのでテールハッピーになるかも知れないと思い、最初は慎重に走りました。
2回目のシケインを通過した後、姿勢が降られたせいか3速に入らず、何速に入れれば良いか迷っているうちにU字コーナーが迫ってきました。
反射的に1速に叩き込みコーナーを立ち上がって行きましたが、意外と良い感じ。
2回目の1stヘアピンは、慣熟歩行では大外からかぶせて大きなラインで抜けるつもりにしていましたが、予想よりグリップが出ていてインに入り過ぎてしまい、縁石をまたぐ格好になりました。
ここでインナーフェンダーをザッと擦ったのですが、目撃者によると何かが脱落したそうです。
ますや選手のカメラには黒い何かが映っていました。
走り終えてタイヤを外して確認したら、インナーフェンダーの穴を隠しているガムテープがタイヤにはぎとられてしまっていました。
ますや選手の視界に転がっていたようで、申し訳ないことをしました。
さて2回目の1stヘアピンのあとは中間計測地点を経て長い直線があり、サークルを回ります。
ここは前日練でかねこさんが小さく立ち上がるラインで速かったため、最初から最短距離での進入&1速コンパクトコーナリングと決めていました。
立ち上がりも振られずロスなく次の直線へ。
S字は、立ち上がりのあと前日練同様に角度が厳しくなるため2速ままで行きました。
進入で軽く速度合わせのブレーキ、2回目の角に乗る前にもう一度頭を入れるためのブレーキ。
ラストの2本巻きはあまり考えることなく進入しました。
1本目のあと外側に向かって下っているのであまり大きくはらまないよう気を付けました。
それでも若干はらみましたが、2本目に何とか頭を寄せることが出来て、小さく回るために2回目のサイド。
一発で回しこめたような気もしましたが、はらむ危険性があったことを考えると良しとしました。
パドックに戻っている途中、ますや選手、鷹の目さんと続きますが、アナウンスが反響して良く聞こえず、自分が何番手なのかさっぱり分からず。
たかせさん、いわたさん、いのうえさんと進んでいって、かねこさんのあたりでやっとパドックに駐車して走りを見ることが出来ました。
結局何番手だったのか良く分からないでいると、なんと皆さんやらかしてしまって自分が一番手だそうな。
これで気が緩んでしまって、ビデオ解析をロクにせず2本目に臨んでしまいました。
1本目は、ますや選手が1stヘアピン1回目で大ドリフト大会、鷹の目さんは中間ベストを奪うも2本巻きでサイドが効かず撃沈、たかせさんは1stヘアピン1回目でスピン、だったそうです。
皆さんのビデオを見て初めて知りました。
ちなみに自分は中間タイムは2番手でした。ちょっと悔しい。
1本目のあとは、鷹の目さんが例の作業をやったり、ケータリングでカレーライスと芋煮汁をご馳走になったりで、何となく気合が入らず終わりました。
1本目が何と11時に終わり、慣熟歩行タイム。
2本巻きを歩くとブラックマークの上がペタペタしました。靴の上からでも感触が分かるほどの粘着具合。
これは2本目は相当ターンが引っ掛かるなと思い、2本目は思い切ってサイドを引くことにしました(これが敗因に)。
2本目。
相変わらず厚く垂れ込めた雲で肌寒いですが路面温度は16度。
出走前、依然として気合が入らず、中間&ゴールタイムの紙を見て、後半ベストはたかせさんだ、自分はますや選手に次ぐ3番手でしかない、このままでは抜かれる、と強制的に思い込んで気合を入れようとしました。
しかし、やはり出走待ちの間も気合が入らず。パイロンコースじゃないのでミスコースの心配が無いからなんでしょうか。
スタートして最初のシケインはかなり入り口を攻めることが出来て、抜ける前からアクセルオン出来ました。
1stヘアピン1回目は、前日練でぬるーっと滑ったのを事前に思い出していたので慎重に。
2回目のシケインは、N2とかSA1がシケインの途中から3速にシフトアップしていたので、せめて自分も速度を上げて抜けようと頑張ってみました。
抜けた後の姿勢の乱れもなく、無事3速に入れました。
しかしそのあとのU字ターン、ここはガッツさんが1本目を見学した際、全員進入がぬるかったと言っていたので、ちょっと進入で頑張ってみたらブレーキが遅れました。
グリップのほとんどをブレーキングに費やし、何とかコーナリングした感じでした。
焦りのためアクセルオンもラフで、立ち上がりに若干振られました。
1stシケインの2回目は今度は縁石をまたがないようコーナリング。
そのせいもあってか、中間ベストは奪い返しました。
しかしサークルの進入でまた頑張りすぎてしまい、綺麗なコーナリングが描けませんでした。
立ち上がりのアクセルもさらにラフになってしまい、今度は大きく振られ、相当ロスしました。
さすがに2ndヘアピンの進入は学習効果を生かしてグリップの縦横を目いっぱい生かしてコーナリング。
S字は少し慎重に行き過ぎて、進入も立ち上がりの角もブレーキを踏む時間が長くなってしまいました。
問題の2本巻き。
1本目をややしっかり目にサイドを引いたところ、テールも頭もぬるーっと大きく外側に滑ってはらんでしまいました。
これはいかんと必死に2本目に頭を寄せて、サイドを引こうと思ってクラッチを切りましたがほとんど失速していて、結局サイドを引かずに立ち上がりました。
頭の中で、これは0.5秒以上は失ったなと思いました。
ゴールタイムは1本目よりわずかに0.1秒ほど上げられていました。
そのあとキャッチアンドリリース式に再車検場にプールされるのですが、1本目に失敗したますや選手が早速タイムを縮めてプールされました。
そのあと鷹の目さんがベストタイム更新!拍手を送りました。
次いでいわたさんもベストタイム更新!10秒台に入れるのが当たり前になってきました。
最終走者のかねこさんが何秒を出すか固唾を飲んで皆が見守る中、3位のタイムでゴール。
自分はプールからすごすごとパドックに戻りました(笑)
かねこさんはビデオで見たら2本巻きの立ち上がりで大きくはらんでしまっており、タラレバなら優勝だったのだろうと思いました。
自分は結局4位、でも表彰対象になれてほっとしました。
2本目のあとは、特に見学に精を出すわけでもなく無為に過ごしてしまい、気が付いたら車両保管解除で後片付けをしていました。
今思えば、もっと写真を撮ったりして大舞台を味わっておけば良かったと後悔しています。
それくらい、当日はいっぱいいっぱいだったんでしょうね。
表彰式は生憎の雨でしたが、オフィシャルの皆さまが大テントを張ってくださったので最後まで見ることが出来ました。
立派な盾を頂き感激しました。
JAFカップクラスの優勝者はまさに「カップ」をもらっており、とても羨ましく思いました。
地区対抗は関東Cが優勝、優勝賞金は翌年に繰り越すことになりました。
一方昨年の賞金を参加者全員に分配して頂けました。ありがとうございました。
表彰式を終えてパドックに戻る坂道で優勝者のいわたさんとお話ししました。
いわたさんは、前日練の2本目で、サブロクの進入が滑って頭が入らなかった教訓を生かし、Sタイヤのブラックマークが付いているところは滑ると睨んだそうです。
特に2本巻きの1本目は、ターン後半が下りではらみやすいことから、細心の注意を払って丁寧にサイドを引くことにしていたそうです。
引っ掛かると読んでサイドを強く引いた自分とは正反対の読みでした。この読みの深さ、前日練の情報をきちんと生かす分析力が明暗を分けました。
いわたさんは流石だなーと思いました。
勝つ人はこういう心掛けが違うのだと、自分の未熟さを噛み締めました。
自分はSタイヤのブラックマーク上(ラバーグリップが乗った場所)は引っ掛かるものと決めこんでいましたが、近年のSタイヤとZⅡのコンパウンドは滑る(グリップを減らす)方向に行くようです。
来年の地区戦の参考にしたいと思います。
最後はとっぷりと日も暮れて、Cパドックの端っこに残っているのはどっかんさんとルイさんだけでした。
2日間の激闘、本当にお疲れ様でした。
おしまい