
その昔・・・二十数年前。
まだ地方の土産屋の小さなガラスケースに「ISO-100」や「ISO-400」
などの24枚や36枚撮りのフィルムが並び、「写るんです」が世に出始
めた頃のお話。
ミノルタのαシリーズのCMがバンバン流れてたあの頃。
カメラが電池で動くっておかしくね?的な時代に、そろそろ我が家に
も良いカメラがあってもイイんぢゃないか?とオヤジの驚くべき発言
により、なんと
突然ペンタックスのAF一眼レフがやって来た。
当時私は17歳。
嬉しいやら、物珍しいやらで、そりゃあいぢるいぢる。(爆
しかしあまりに調子こいて写真を取り捲るため、後のプリント代に悩
まされる自分が居た。(現像代がバカになんねぇんだ、コレが。)
・・・それから数年後。
今度は「ディス・イズ・パスポートサァイズ」で一世を風靡した、SONYのHi8ハンディカムを全バイト代をつぎ込んで
購入し、私は部活やスキーの動画を取り捲った。
それが10年程続いただろうか。
それからスキーにも行かなくなり、何となく撮りたいモノも無くなった私は、そーいった世界からすっかり足が遠のい
てしまった。
海外研修でヨーロッパの3カ国を回った時も、
「多くの日本人は、実際に自分の目でじっくり見て楽しむ事を忘れ、写真を撮ることに没頭してしまいがちである。」
「そんな人に限って、帰ってから写真を眺めて楽しんでいる・・・。」
それって本末転倒ぢゃね?
的な考えから、あえて大きくて邪魔になる一眼レフを捨て、「写るんです」で全てを済ませた。
それから更に10年あまり時が過ぎた現在。
私は重い荷物を持って移動するのが益々嫌になる年頃なった。(爆
デジイチなんてとんでもない。
幼子二人も抱えて移動するだけでも荷物が多くて大変なのに、大きなカメラなんて・・・。
コンデジで沢山さ・・・。
と、みんカラでも盛り上がっていたデジイチの風にも、全く流される事無く日々を過ごしていた。
そして迎えた9月11日のMTBのイベント日。
新婚旅行用にデジイチを購入した会社の後輩が、知らない間にうちの娘を沢山撮ってくれていた。
そして有難いことに、翌日にはもうデータを受け取っていた。
そのうちの一枚が、12日のブログの写真である。
正直、受け取った写真のデータを見た時、あまりの美しさに、
久々に何か沸々と湧き出てくるものを感じた。
久々に撮りたいもの、残したいものを、それも他人の手によって発見してしまった気がした。
そして、それらの写真を嫁に見せ、「どう思う?」の問いに、嫁も
「スッゲー綺麗!」と感動していた。
そして驚くべきことに、それがただ「綺麗ー!」だけでは済まなかったのである。
ちょうどタイミング良く、嫁は子供たちの写真整理を始めたばかりらしく、良い写真が無いと嘆いていた所だった。
「この子達にもっと綺麗な写真を残したいと思ってたトコだったのよ・・・。」
そして、何と驚くことに、「デジイチ欲しいんデスけど・・・ダメ?」、「私ぢゃ無理?」とか言い出す始末。
え゛え゛っ!
逝っちゃいます?
的な・・・。(汗
ウチは決まるとソッコーです。
はい、X5に行きかけてた嫁に60Dの入れ知恵をしたのは私デス。(爆
欲しくなった時が買い時だから!の嫁の号令の下、突如我が家に60Dがやって来ることと
なりました。
悩んでから決定まで、僅か3日間。(汗
嫁は最後までホントにいいの?と言ってましたが、イイに決まってんぢゃーん!
ただし、決して我が家は裕福ではございません。
毎月赤字を出しつつ、補正予算による赤字国債の発行により、何とか生きながらえてます。
なので、トーチャンが10万のモノ欲しいって言っても、2万のモノしか買えなくなるって事だよ・・・と
しっかり念押しされてしまいました。(汗
しかし嫁は新たな趣味に心ときめかせ、ブツも来ぬ前から「勉強しなくちゃ!」と、専門書を購入しております。(爆
何故か我が家には一眼レフは突然やってくる様デス・・・。
我ながらビックリすんなぁ。
Posted at 2011/09/25 23:10:58 | |
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Wife | 日記