
最近修理作業ではナビとかカー用品より
家電が大半を占めてます324Rですが(--;;;
長文ですが秋の読書がわりに
暇なときにでもどうぞお読みください(笑)
今日のお題は「アップスキャンコンバーター」です。
って言うと難しいんですが
簡単に言うとパソコンモニターでテレビ見たりゲームができる
中継器みたいな物です。
・・・でmixiのマイミクさんから修理のご依頼があって
子供さんがゲームするのに使おうとすると
どうも電源が入ったり切れたりするらしく。。。
ダメ元と言うことだったんで送ってもらいました(。。;;;
繋ぐものを繋いで電源を入れると始めは見れるんですけど
そのうち電源が入ったり落ちたり・・・
マイコン暴走で電源周りの可能性が高いと判断して
まずはACアダプタの電圧をテスターで確認。

電気は来てるようですので・・・本体分解・・・
とりあえず分解して基板の表裏外観チェック。
特にコンデンサが膨らんだりしてる様子もないし
ハンダ浮きの様子もありません。
異常時にどんな状態になってるのかを確認するので
またまた登場、「オシロスコ~プ」(ドラえもん風)
アダプタを接続して電源周りの波形を見ると、やはりきましたよ

波形が乱れまくり。。。
しかしこの基板上に電源向けのコンデンサなんてありません。
(だいたい容量がでっかいコンデンサがついてるんですが・・・)
でも波形が明らかにおかしい、1目盛り2Vですから4-5V強の変動。
ACアダプタは主流のスイッチングアダプタなので
多分電源のメイン回路はACアダプタになってるんでしょうけど
多少ノイズが出たとしても回路に1Vも差は出ないと思います。
疑いは先ほどテスターで測定したACアダプタに・・・
テスターだけではわからない細かな電圧と時間(1目盛り0.00002秒)
ACアダプタの波形を見ると・・・
無負荷の状態でも0.00006秒ごとにノイズが・・・( ゜Д゜)

手持ちのACアダプタを換わりに使って電源を入れると
綺麗な一直線の波形(^ー^)

無事大捜査線を見終える事ができました(笑)
どうやらアダプタ内のコンデンサがお亡くなりになったようですので
買い替えをオススメしたのと許可をもらって解体作業~
用意したのは故障しているACアダプタと超音波カッター。

このカッターはほんとに便利(^^)b
ケースをカットするのに5分もかかりませんでしたし
細かな削りカス等も出なくクリーンです。

見事に解体完了、小型化も良いけれどよくこれだけ部品を
詰まってるものですね・・・
で、出力以外のコンデンサを見ると、正常で頭がまっ平らです。

出力側のコンデンサを見ると・・・

ちょっとわかりづらいですが結構膨らんでます( ゜Д゜)
そのうちパッカ~ンって破裂しそうな・・・(笑)
(しかしアルミ頭の切込みはエアバッグのように万が一
破裂した時の勢いを抑える為なのだとか・・・)
今回発注したのはここが国産コンデンサ搭載ですし
常時電気が流れたままになるので電流も1A→1.2Aと
20%ほど余裕を持たせたものをチョイスしました。
豆知識ですが・・・
このACアダプタはスイッチング方式と言う方式を用いてます。
100Vの電気をICなどの電子回路を用いて電圧等を管理しています。
に対して古いアダプタなどはトランス方式と言う名前で
有名なのはファミコンのACアダプタです。重くて大きい。
トランスと言う部品に100Vを入れると10V等に落ちて出てきます。
このトランスが鉄とコイルの塊なので重いんですね。。。
今は高効率化・小型化の時代なのでほとんどはスイッチング方式を
用いています。
デメリットは電子的に処理するのでちょっとノイズが乗りやすい位で
使用する機器が特殊な物でない限りこちらの方がメリットは高いです。
(パソコンを動かしたときラジオに入るジーって音みたいなもんです)
同じACアダプタって部品でも大きな違いがあるものですねぇ(^ー^)
Posted at 2012/09/25 17:35:47 | |
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