
先週のことですが、会社帰りに金券ショップに立ち寄りました。
数日前にF1日本GPのチケットを見かけて気になっていたから。
チケットはまだ置いてあった。
金土日の3日間通しの1枚47,000円。
ペアで二枚ある。
今年は富士じゃなくて鈴鹿だから、この時点で余っているなら、
たぶん売れ残ってしまうんだろうなー、もったいない・・・。
僕に週末予定がなくて、チケットがもっと安ければなー。
と思いつつショーケースを覗き込んでいたら、横に若いサラリーマンが立った。
ハァハァと息を切らせている。
ここからは僕の妄想交じりの話。
---------------------------------------
彼は独身32才。彼女なし。
今年のF1日本GPに行きたくて、生活を切り詰めてお金をためていた。
しかしながら、仕事が忙しく、ずっと残業続き。
このところ、土日出勤も日常茶飯事。
このままではチケットを買っても無駄になってしまうかもしれない。
で、彼は決断した。
とにかく今週何とか仕事を片付けて、F1に行こう。
F1GPのチケットが会社の近くの金券ショップにあるのを知っていた彼は、
毎日昼休みにコンビニ弁当を買いに行くついでにチケットの在庫があることを確認すると、
一心不乱に終電まで仕事に打ち込んだ。
そして、今日、10日2日金曜日。
F1フリー走行はもう始まっている。
なんとか早めに仕事を終えて、上司のご機嫌を窺いつつ会社を出ると、
彼は一目散に金券ショップに駆け込んだ。
チケットはまだあった。
ホッと安堵したのもつかの間、チケットの前に中年男が立ち、チケットをじっと見つめている。
(まずい!このままではせっかくの苦労が水の泡に・・・)
彼は息を整える間もなく、あわてて店員に声をかけた。
「ペアと書いてあるけど、1枚だけでも買えるんですよね?」
「いいですよ」と店員が答える。
彼は急いで財布からお金を渡し、チケットを受け取った。
とても嬉しそうだった。
これまでの我慢と頑張りのことを思うと、これから夜通し車を飛ばして鈴鹿までの道のりなんてたいしたことはない。
(良かったね、キミ)
僕がもう少し若くて、週末予定がなくて、お財布にお金があったら、
「もう1枚のチケットを僕が買うから、一緒に見に行こう」と誘ったかもしれない。
---------------------------------------
今年、不景気の影響からか、鈴鹿、かなり集客苦戦したみたいですね。
当日チケットもかなり余っていたみたい。
来年はなんとか行きたいな。
TOYOTAの小林君に期待!
Posted at 2009/10/05 22:36:44 | |
トラックバック(0) |
F1 | 日記