2011年03月19日
これほどの「とんでもない事」が起きるなんて、頭のいい人達でさえ思ってなくて
あまりにも想定外の出来事に、備えも役立たず
テレビがついた時に初めて知った現実はまるで地獄絵図で、教科書で見た戦争の様子みたいだった。
岩手にいるアタシの知り合いはみんな無事で、安否不明だった釜石のお母さん達が一番心配だったけど、地震から三日後に確認がとれた。
あんな映像みて、悪い方向に考えてしまって、残された家族の思いを考えるといたたまれないのだけど、祈ることしかできなかった。
地震が起きた時に棚の皿が落ちて割れ、フライヤーの高熱の油が波うって溢れた
余震が続く中、何かにつかまりながら必死に仕事した
「金払ってるのにこんな飯しか出せないのか?!」
戦後を経験した人とは思えない事を言う人もいれば
「コンタクト買いたいのに店やってないしー眼鏡とかヤだしー」
なんてのんきな人もいて
すぐ近くで起きてる悲惨な現状を受け入れられない人も少なくない。
温かいご飯と暖かい部屋と暖かい布団があるだけでも幸せなのに
テレビをみて「かわいそう」と言いながら煎餅を食べてる他人事の人達にイラッとした時もあったけど
こんな人達もいないと、自粛ばかりでは世の中の経済も破綻してしまう。
毎日たくさんの遺体があがり
辛い避難所生活をおくっている方々や、衰弱死してしまう方もいる
そんな中でも絶望せず、気を奮い立てて頑張ってる人もいる
物資はある、ただ送れてないだけ。それは個人ではなんともできないし国に任せるしかないんだけど。
被災地にいない人もパニックになっているのは確かに良くない事なんだけど
あれだけ食材もガソリンも無ければパニックにもなるだろうと思う。
半分自業自得なんだけど、物流が滞ってるのも間違いないから。
小さい子供やお年寄りがいてエアコンとかない家は、灯油がなくなったら大変だろうし必死にもなるだろう。
こんな田舎じゃ通勤に車で一時間なんて人も少なくないし、10L入れたくらいじゃ二日ももたない。三時間並んでも買わなきゃいけない理由もあるだろう。
被災地外の人はみんな、被災地の人達の分まで復興の為にも元気に働かなきゃならんのです。その為に必要な物があるからね。
ただ、どうやってガソリンを購入するかを考えるより、どうやってガソリンを使わずに移動するかを考えるべき。
歩きやチャリ、公共機関、相乗りとかいろいろ手段はあるのだから、「かわいそう」と口に出すくらいなら何がやれるかを考えて実行してほしいと思う。
他に手段が無い人を優先させる気持ちがあれば食材もガソリンもパニックにはならないと思う。
秋田県内の病院や施設でも、物流の悪化で食事が「ご飯とみそ汁だけ」になっている所もある。
ガソリンがなくて通勤できず、会社に泊まり込みで働いてる人も少なくない。
お隣りに比べたらまだ全然幸せだけど、秋田も決してラクではない。
来週には良くなると言っても、どの程度良くなるのかはわからない。
けど
世界中が援助してくれていて、日本中が一つになって「自分ができる事」を頑張ってる。
もし被災地に自分の家族がいたら、他人に何言われようが連絡をとろうとするだろうし、片道分のガソリンしか無くても探しに行くだろう。
「そーゆー自己中なヤツがいるから…」とかなんとか言われても、自粛するべきと頭ではわかっていても、自分にとっての大事な人、かけがえのない人が津波で流されたとしても落ち着いていれる人がどれくらいいるだろうか。
その気持ちわからなくもないからアタシは何も言わない。未だ安否不明の方のご家族の気持ちを考えるとホントいたたまれない。
あれから一週間
我慢、不安、恐怖…
被災地・外も生きる為にみんな必死だから
それぞれ事情もあるけれど、不平不満だけじゃなく「今あるもの」で、みんなで助け合って譲り合って励まし合って「冷静」に頑張ろう!
ちなみにアタシも家族も一週間以上買い物してないしガソリンは震災前から入れてません、不安はあるけどこれからもしばらくは買い足すつもりはありません。

Posted at 2011/03/19 13:51:22 | |
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