2009年06月17日
今日、仕事の関係で市立病院に行った時のこと。
用事を済ませ、駐車場の片隅の喫煙所でタバコを吸っていたら、目の前の駐車スペースに1台の車が停まった。
小柄な女性が運転席から飛び出して、走っていくのが見えた。
しばらくすると、車いすを押しながら走って戻ってきた。
女性が後ろのドアを開けると、そこにおじいさんが座っていた。
女性は、何とかおじいさんを車から降ろそうとしていたが、どうにもうまくいかない。
おじいさん、体が自由に動かないようだ。
タバコを灰皿に入れて、おいらはその車へと向かった。
「降ろすの手伝いましょうか?」
おいらが声をかけると、女性は「あっ、お願いします。」と返事をした。
まてよ、おいら介護なんてやったことないぞ。声をかけたのはいいが、どうやればいいんだ?。
まあいいや、とりあえずやってみよう。
おじいさんの手をおいらの首にまわし、脇をもって抱え上げた。
そのままゆっくり車から降ろして、車いすの前まで移動し、ゆっくりと車いすに乗せた。
「ありがとうございます。」ゆっくりとかすれた声でおじいさんが言った。
おいらは軽く会釈して、その場を離れた。
実は、こんな事したのは初めてだった。
今まで、こういう事は辛くて大変な事で、できればやりたくないと思っていた。避けていたかもしれない。
なぜ、あのとき声をかけたのだろう...。
でも、おじいさんのお礼を聞いた時、すがすがしい気持ちになった。
人が助け合う事の良さが、少しだけわかった気がする。
Posted at 2009/06/17 22:19:31 | |
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