
車を替えるとドライブの計画をするのが楽しみになります。
今の時期だと、桜を追っての北上が王道ですが、私の場合はやはり
「秘仏の御開帳」を狙ってのドライブとなります。
ありました。栃木県の那須町にある「専称寺・阿弥陀如来像」が年に1度の御開帳です。
近くの黒磯公園の桜もちょうど満開らしいです。
あとはお天気ですが・・・・・・
雪!?
でも、
満開の桜に雪と秘仏。絵になるかも。良い句も浮かぶかもしれません。
というわけで、土曜日は頑張って早起き(12時ですが)して東北道へ向かいました。
環七はバスの事故で大渋滞でしたが、高速はスムーズ。安全運転のおかげで、ナビの到着予定時刻より45分も早く到着しました。
しかし那須は残念ながら(?)快晴!でも、ところどころに雪が残っていました。
真っ先に専称寺に行きましたが、まったく人気(ひとけ)なし。本堂も閉まっています。
どうやら情報に誤りがあったようですが、秘仏巡りにはよくあること。
気をとりなおして、何か他のものを探すとしましょう。
那須といえば「那須牛」、あとは「那須与一」、うん、そして私にとってはこの句ですね。
「世の中に我は何をか那須の原なすわざもなく年やへぬべき」
戦国武将の蒲生氏郷は、若くして会津100万石の地を豊臣秀吉より拝領して大大名となりましたが、天下を目指す氏郷にとっては左遷のようなものでした。会津から都へ向かう途中の那須で、この句を詠んだと言われています。
思うがままとはならない人生。私も何度この句を思い起こしたことか・・・。
しかし私と違って氏郷は100万石の大大名、スケールが違いますね(笑)。
さて、那珂川河畔公園と黒磯公園を目指してのオープンドライブ。
途中で天然記念物の「エドヒガンザクラ」の大木を見つけて、しばし観賞。
よく見ると木の下には立派なお墓がありました。桜の下での永眠。憧れます。
そういえば氏郷の辞世の句は桜にちなんだものでした。
「限りあれば吹かねど花は散るものを心短き春の山風」
若くして死なねばならぬ生涯を、桜の一生に例えたものです。
同じように桜に例えた、忠臣蔵の浅野内匠頭長矩の辞世のほうが有名ですが、無念さが滲む長矩の句よりも、氏郷の句のほうが武士らしくさっぱりとしていて私は好きです。
・・・と、結局良い句ができなかった私は、またまた他人の句でごまかしてしまうのでした。
写真は
こちら。
Posted at 2010/04/18 03:28:59 |
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