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ウッ！重い！！

地球を釣っちゃったのか？

それまで5秒おきに何十回、何百回と竿を振り上げていた腕が、突然空中で止まった。

それを野球に例えるならば、何打席もフルスイングの空振りをして
いて、遂にバットの芯で球を捉え、場外ホームランを放った瞬間とでも
言ったら良いだろうか。

ただ違うのは、バットは振り抜けるが、竿は大きくしなったまま動かない！


すかさずそれを見ていた船長が、高揚した声で「ゆっくり巻いて！ゆっくり！」と船内マイクを通じて
アドバイスしてくれる。

私は早く釣り上げたいと、はやる気持ちを抑え、船長の声に従いゆっくりとリールを巻き始めた。

すると今度はどうだろう！
リールを巻き上げている手が止まったかと思うやいなや、アッと言う間も無く竿先が海面に突き
刺ささった。
しかもリールが逆回転を始め、糸がズルズルと出て行く。

そうか！
これがアオリイカの逆噴射か！！

なにくそ！
逃がしてたまるか！！

こっちはお前を釣る為に、夜中のハイウェイを2時間もぶっ飛ばして来てるんだ！！

何とか数回の強烈な逆噴射に堪え、ゆっくりリールを巻いていると、やっとこさアオリイカがその
大きな姿を海面に現した。

船長はそれを見届けながら、一気にタモですくい上げてくれる。

偽物のエサに騙され、釣り上げられたのが納得いかないアオリイカは、真っ黒な墨を容赦なく吐き、まだ逃げようとしている。

そして、最後の抵抗に選んだターゲットが、私の顔面だった！！

と、まぁこれが私が十年程前にアオリイカ釣りにどっぷりハマった、最初の釣行日記でした。（笑）


写真のルアーがアオリイカ釣りに使う擬似餌で、餌木(エギ)と言います。
この二つは先日の釣行で、実際にアオリイカを釣り上げた代物です。
その日の天気や潮色、にごり、水深など様々な条件を読み、大きさ、色、柄など、
どれが釣れそうか選びます。
こんなエギを200個くらいは持ってますが、実際に使っているのはほんの数個。

あとは釣り部屋のオブジェとなっております。

釣って楽しく、食べて美味しいアオリイカ♪

どうです？

釣ってみたくなりましたか？

今回は以前のワラサ釣りの時みたいな、やる気を無くす様な美女が乗っていなかったので、朝の一投目からやる気満々でした。
しかも昼頃から南西の風が吹くとの予報が出ていたので尚更です。

平日にもかかわらず、既にリタイアし、家に居たら奥さんに邪魔扱いされているような、一見ベテラン風の釣り師が7名。
そして、私の様に働き盛り風の釣り師が8名、計15名で出船しました。

その釣果は船中40杯。
私ともう一人が10杯づつ。次が8杯。
三人だけで28杯。
あと12杯を12人の釣り師が分け合ったと言う事になります。
それは1杯、2杯、残念にもボウズの人とまちまちです。

そして案の定、南西の風が強くなり11時には早上がりとなってしまいました。

本来なら7時出船、14時帰港なんですが、正味4時間で納竿となりました。
あと3時間釣りが出来てたら、クーラーボックスに入り切らなかったでしょうし、10杯釣ったもう一人の釣り師とも、竿頭を賭け決着が着いていたはず！

しかし一年半ぶりの釣りでも、いつもの事ながら船中トップ！

老後はもう決まった様なものです！（笑）

そうそう、大きさですが300g～1500gと、刺身、天ぷらなどにと、食べ頃サイズで美味でした♪

皆さんどうです？
釣りに行きませんか♪
こんなベテラン漁師があなたの側に居るんですよ！（笑）

自然のアイシャドーでお化粧した、釣りたてのアオリイカのお目目
です！
こんな瞳で見つめられると逃がしてあげたくなります。

でも、どちらかと言えばエクステ付けて、人工のアイシャドーで
化粧したお姉さんと見つめ合う方が、好きかな～（笑）


写真の連張り技術が無い為に、この様な単張りアップとなって
いますが、いよいよ次回は最終回！

さて一体なん杯釣り上げたのか？
釣果報告です！！

釣れても釣れなくても、帰り道のお楽しみ♪

生シラスと生桜エビ丼。


そりゃ～釣れた時の方が数倍旨く感じるけどね！（笑）

④へ続く

この手応え！
一年半ぶりの感触！

この時期にしてはまずまずのサイズをゲット！

イカの王様と言われるアオリイカ。
甘くもっちりとした食感がタマリマセン♪
ちなみにイカの女王と言われているのはヤリイカです。
次回はヤリイカ狙います！

③へ続く。