
こばやし峠に続く、マニアックな道シリーズ第2弾です(笑)
先週の16日…大洗からのフェリーが苫小牧に着いた日ですが、弟の所へ行くときに久しぶりに走ってきました^^
室蘭から国道37号線を函館方面に進み、豊浦町市街からクリヤ隧道を抜けると、内陸部を進む国道をそれて海に向かう道が現れます。
大岸地区へと続くこの道が、今日のターゲットです!
道道608号線は、豊浦町大岸と同町礼文華の海岸沿いを結ぶ全長6.2kmの道で、JR室蘭本線とほぼ併走する形で大岸駅と礼文駅を結んでいます。
その昔、蝦夷地三険に数えられた礼文華山道へと繋がるこの道は、途中、海岸まで迫る断崖の岩を縫って走る部分があり、以前訪れた際の印象は強烈なものでした。
大岸地区の集落を抜けて海岸沿いに出ると、道はJR室蘭本線と併走する形になります。
カムイチャシ史跡公園の近くには、トンネルが三つ並んでいます。

一番右はJR室蘭本線、中央が現道、左は旧道です。
旧道のトンネルは、海岸線近くを通っていたんですね。
そのトンネルを抜け文学碑公園を過ぎると、海岸線まで断崖が迫っています!
険しい礼文華海岸を走ることのできる唯一の道であるこの区間は、この日も落石防護工事のために片側交互通行になっていました。

短い区間ですが、落石防護ネットの張られた断崖絶壁の下を海岸に屹立する岩の間を縫うように走る感覚は、なかなか味わうことのできないものです。
礼文華側からのショット。道の雰囲気が伝わるでしょうか?
道の左手には廃棄された覆道が見えています。

中央に遠く見える山の頂上には、サミットで有名になったホテルも見えています(笑)
断崖絶壁区間を抜けるとJR礼文駅のある礼文華地区です。
礼文華側の砂浜から東側を見ると、内浦湾と有珠山を望むことができました。
そして、その反対側はイコリ岬。

海岸線はここから長万部町静狩まで険しい断崖絶壁が続きます。
現在の礼文華峠は、内陸部を通る国道37号線の長いトンネルで越えることができるのですが、その昔は、余りの峻険さ・地質の脆さから、徒歩の往来すら忌避され、海運に頼ることも多かったそうです。国道に昇格した後もその険しさは相変わらずで、トンネルの開通までは隣の静狩峠と併せて道南随一の難所だったようです。
九十九折の続く旧道は、今もその痕跡を残しているそうで、近くに、徒歩で行くことの出来ない秘境の駅・小幌駅があるなど、非常にマニア心をくすぐる峠です。
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2009/07/21 19:55:21