もらい事故の修理でボクスターが長期入院となり、代わりにやってきた718ケイマン(わナンバー、うんこ付き)
保険で同じ様なグレードの車が借りられるという事で担当さんが選んでくれたものだった。
今どき珍しい左ハンドル仕様のPDKだったので殆ど違和感なく運転出来そうで良かった。
何より普段は雨天不使用のボクスターなので、梅雨のこの時期に気兼ねなく乗れるポルシェが来たのはせめてもの救いではある。
試乗等で何度か乗った事はあるけれど、3週間という長期に渡って1000kmほど乗ったのでレビューでも書いてみようかと。
両者見た目はマイナーチェンジレベルでそれほど違いなく、詳しくない人からみると同じに見えるでしょう。
よくみると718の方がよりソリッドな感じ。
リアガラスから除くシルバーのカバーも格好良いですね。
718のテールライトは直線を基調とした近未来的なデザインに。
でも私は981の筆で書いたようなデザインに和を感じていて(ドイツ車だけどw)とても気に入っている。
さて同じ様な車格と言ってもご存知のように981と718で大きく変わったのはエンジン。
2.7リッター6気筒NAから
2リッター4気筒ターボへとダウンサイジングされている。
それに伴って全く別の車と言って良いほど様変わりしている。
取り敢えず高速道路で、
このボタン(20秒間性能がMAXに!)をポチッと押して、
えいやッ!とアクセルを踏み込んでみる。
と、かなりの
爆音を伴って
暴力的な加速で吹っ飛びますw
というかこれ
素のモデルですよね?って思わずツッコミを入れたくなります。
PDKの継ぎ目のないシフトチェンジとターボの組み合わせは相性抜群かもしれません。
あっという間に法定速度を超えるので一般道では20秒も必要ありませんw
余談ですがこのモード切替ダイヤルは便利だなと思いました。
981世代はセンターコンソールにズラ〜〜〜っと並ぶ形でボタンが存在してましたが、走行モードの切り替えはハンドルにあった方が視線を移動しなくて済むので良いと思います。
ただその分センターコンソールのボタンが減って寂しい感じも(笑)
エンジン特性については気になる点も。
2リッターなので低回転のトルクが薄く、特に
ノーマルモードではターボラグもあるのでアクセル踏んでから加速体制に入るまで一瞬間があります。
NAエンジンから乗り換えると微妙なアクセルワーク時にかなり気になるかもなと思いました。
良くも悪くもこの差が暴力的な加速感に一役買ってる様に思います。
シャシー性能も進化した印象。
ボクスター、ケイマンの違いはあるけど、当社比
1.5倍位ガッチリしている。
乗り比べるとボクスターは緩く感じる。
サウンドは
ドドドドドドドドとかなり勇ましい音量でボクサーサウンドを奏でます。
スバル乗りの私には懐かしい。
この音、車外と車内では全く違う印象。
外で聞くと結構乾いた音がしていますが、ケイマンなので屋根で覆われている分高音域が軒並みにカットされてしまっていて、車内では
こもり音が目立つ。
ボクスターで屋根開ければまた印象は変わるでしょう。
718と981、音域は違うけれどアクセルを踏み込んだ時の音の盛り上げ方は似ていると思います。
でも気筒数の違い、ターボの有無は音色にかなり影響しています。
981は高回転に向けて粒が揃っていき、綺羅びやかで金管楽器の様な排気音が一面に響き渡るのが魅力。
対して718は荒々しい鼓動感が特徴的で低音が強調された勇ましい音。
エンジンの回転域を上げていくと鼓動感は高まりますが、音色に注目して聞いてみると意外と変化が少なく、音量だけがそのまま大きくなっていく印象でした。
この車両にはスポーツエグゾーストが搭載されていましたが、
スポーツモードの高回転域は容赦なく車内にも音が入ってきて自分には煩く感じ、長距離の運転ではエンジンの振動も相まって意外にも疲れてしまいました。
燃費は・・・PDKとMTの違いを考慮すると
誤差の範囲の様な感じでした。
718は981世代のクラリオンナビから純正のシステムに変わってオーディオの音がノーマル状態でも良くなった印象です。
でもこのシステム、初見では全く使い方が分からないw
使わなかったので写真も撮り忘れたし・・・(汗)
借用期間中はApple Car Play経由でYahooナビを使いました。
ナビはやっぱり使い慣れたメーカーの機種を後付けしたい派です。
ボクスターのナビは一度も更新していないので地図が古く、今となっては機能も大した事ないし買い替えたい。
あともう一点ケイマンで気になった点はここ。
狭い駐車場で乗り降りする時は姿勢を後ろに仰け反るような形にしないと
みぞおちに突き刺さります。
急いでる時につい注意を怠ってしまい何度も突き刺さりました。しかもわりと
痛いw
ボクスターはこの様に丸く、張り出していないのですっと乗り込めます。
ユーティリティーは基本981、718同じく前後にトランクがあり、デザイン優先のスポーツカーにしてはいっぱい積めます。
加えてケイマンは背もたれ後ろのエンジン上部にもスペースがあり、かばんや上着などをポイッと置けて便利でした。
実用性あって運転が楽しくて、気楽に乗れるこのMRスポーツカーシリーズ、今後も進化していって欲しいなぁ。
3週間の借用期間中、運転はほぼ
ノーマルモード(アイドリングストップオフ)で乗る事が多かったです。
性能的に充分以上だし、相対的に静かに乗れるので。
前から思うのだが色んなメーカーで運転モード切替が流行りだけど、大抵
ノーマルモード→燃費重視でかったるい、
スポーツモード→レスポンス重視で回転高め(=燃費悪い、煩い)な印象。
走行状況に応じて切り替えるのではなく、切り替え無しで
アクセルワークだけでコントロール出来る様にして欲しい。
もしくはそういうモードが欲しい。
私がMT車好きなのはこの辺の自由が効く事も理由の一つです。
次回はボクスターの修理が終わり、3週間の代車代含めた
修理費総額が明らかに・・・!