
トヨタが発表したアルミテープ貼りから何かと話題になっている
車体の帯電、除電ですが、
以下、
車体の帯電、除電についての考察を私なりにまとめておきます。
(異論は認めます。むしろ議論希望。コメント欄で)
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☆車体の帯電について
タイヤと路面との摩擦、車体と空気との摩擦、はたまた、エンジン内部の摩擦によって車体の金属塗装部分がプラスに帯電し、樹脂部やガラスはマイナスに帯電する。
☆帯電の悪影響
・エンジンオイルやダンパーオイルの粘性が上がって、動きが悪くなる
・車体すなわちグランドの電圧がプラス数kVになることになるので、エンジン制御用センサ類の出力値が想定とは異なって、エンジン制御状態も適合時とは異なるようになってしまう。
(いまいち、このメカニズムは不明)
→適合時よりエンジントルクが出なくなる。
*適合時をゼロとすると帯電時がマイナスになるという考え方
※自動車メーカーの適合はほとんどエンジン単体ベンチやシャーシダイで行われますが、エンジン単体ベンチのグランドとなる鉄の定盤、シャーシダイのローラなどはしっかり接地アースが取られています。
☆効果的な除電の方法
1)車体の金属塗装部分(プラス帯電)とガラス、樹脂部品(マイナス帯電)とを導電性アルミテープで導通させて電流の流れ道を作る(中和する)
2)樹脂部品はコンデンサ的な効果で電荷が溜まりやすいので、樹脂部品の方にカーボンファイバ製除電ブラシを貼付けて空気中へ放電させる。
3)エアコン冷媒ホース、冷却水ホース、燃料ホースなどのゴムホースへのカーボンファイバ製除電ブラシの貼付けも効果的
☆カーボンファイバ製除電ブラシの効果
その導電性物質であるカーボンファイバの繊維の細さ、数の多さで空気中への放電特性が高く、除電が進むからと言われていますが、コロナ放電がそれほど高くない電圧(数kVにはならない)で起きるのかどうかは不明です。
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Posted at
2023/07/13 09:11:38